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青き薔薇の異世界転移  作者: 七海 リア
1章・軍人と白い毛玉
7/28

01-6



「って、今転生者って言った?」


『ああ。俺、この世界に来る前は、地球でサラリーマンだったんだ。』


「で、今は二次元のマスコットキャラ万歳な萌え狙いの毛玉と。」


『ちょっ、言い方!!』



毛玉の転生者の言葉に、エルミアは少し遅れながらも反応した。

サラリーマンと懐かしい言葉よりも、地球に生まれながら、転生したのち人間ではなく、マスコットな魔物化してる事にツッコミが入る。


本人は姿に不服しかなく、尻尾で地面を叩いてるが正直怖くない。

そんな愛らしいキャラが出てくる物語は、いくつか見ていたため、ふと誰もが羨むシーンをふと思い出した。



「その姿なら、アニメでよくある、きょにゅーにダイブするやつ、できるんじゃない?」


『そ、それは良いな……』



意外とチョロい性格と判明した。

目の位置から考えて、頬と思える位置がピンクになり、生唾を飲んだ。

中身はしっかりと男だった、やっぱり見た目詐欺だ。



「抱きしめられてないの?」


『ちょーと、そんな状態じゃなくてな。』


「状態?」


『ちょーと妖怪騒ぎが……』


「…………ツッコミ入れたら良い?」


『言いたい事はわかる、うん。』



つい、冷めた目で毛玉を見てしまったエルミア。


魔物や人外種族が、そっち系を怖がるものなのか?

日本のホラーは他国から見たら怖いと、いつぞやのメディアで見たのを、エルミアは思い出した。

と言うよりも、一番気になる疑問は別の事だ。



「妖怪って、こっちの世界にもある言葉なの?」


『いや、俺がそう言ってるだけだ。』


「…………おい、そこのマスコット毛玉。」


『しょうがないだろ、生前霊感のれの字も無かったんだから! 幽霊だの、妖怪だの、一般ピーポーにはわからねーよ!』


「それもそうだ。」



久しぶりに聞いた言葉に、エルミアは頷きながら立ち上がった。

モンスターでゴースト種もあるため、誰でも見えている感覚になっていたが、地球の感覚で普通に考えたら、幽霊が見えないのが一般的である。



「感覚のズレって怖いねー。てか、妖怪なら斬れば良いじゃん、戦えるだろ。こっちだと、魔物とも言えるんだけど。」


『ゴブリンやゾンビより、幽霊の方が怖いわ!』


「肉体がある種族と比べるな。」



幽霊=妖怪と思っているのか、ゾンビと比べられている。

物理的恐怖より精神的恐怖の方が怖いらしい。


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