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プロローグ
ある日、僕の携帯に一通のメールが届いた。
件名は『【内定通知】異生児隔離病院 職員採用について』。
その文字列だけで僕の心は高く飛び上がった。
難解な筆記試験や三度に渡る面接を突破し、僕は遂にその病院に立ち入る権利を手に入れた。
きっと周りの人間は僕へ羨望の眼差しを向けるだろう。
きっと将来僕は世界を変えた偉人として教科書にでも載るだろう。
そうやって根拠のない自信が僕の中で踊り出した。
僕の中で膨れ上がった期待と喜びは収まることを知らない。
それどころか異常なほど清潔な病院を視界に捉え、速度は増すばかりだ。
華麗な彫刻が施された鉄柵を通り抜け、きっと頑丈であろう分厚い金属製の扉を事前に手渡されたカードキーで開く。
「「「ようこそ、異生児隔離病院へ」」」
僕の新たな生活が始まろうとしている。




