表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

後編

「トム? どうかしたか?」

「いや……なんでもない。ただ、どうするか考えていただけだ」


 休眠状態のゾンビについて、教本の内容を思い出す。

 確か、休眠状態のコイツらは、音や光ではそうそう目覚めない。ただし、接触したら即目覚める。


 もたついている時間的余裕もない。最短ルートはここから真下に降下するものだ。縄の長さは足りるだろう。そして目標を回収してから、また縄登りだ。


「こっから縄を垂らして、パレットラックの上に降りるのが確実だな」

「ぱれっと……?」

「バカでかい商品棚があるだろ、金属フレームの。それだ。重量棚で分かるか?」

「分かんね」

「なら話はお終いだ。楽しい時間をありがとよ。縄をこの柱に結んで、直接下の棚の上に降りる」


 縄を受け取る。

 こういうときに適した結び方は、サバイバル研修で教わったのだが、名前は忘れた。


「…………」


 この作戦の問題点は、この灰にすることが確定しているカッサカサのゴミに、再び全体重を預ける必要があることだ。今度は足をつける壁もない。完全にこのゴミ1本にすべてを預ける。


 いいか? 今回うまく作戦を終えたら、灰にするのは勘弁してやる。引き続きあの車体に揺られる栄誉を賜らせてやるから、ここは気張れ。お前は縄だってのをここで示せ。


「トム? 俺が先行くか?」

「いや、オレが行く」


 チキンを先に行かせることも考えはしたが、今回求められるのは慎重さ。つまりは、コイツに知性の次に足りないものだ。行動はまずオレが先んじておくべきだった。


 脅しを済ませて、降下地点を最後に確認した。

 棚は高い。10メートルには届かないだろうが、それでも下からは見上げるほどの高さだろう。


「ふぅぅ……よし、先に行く。合図したら来い」

「おうっ、ここヒマだからはやくな」

「……お前の神経には嫉妬するぜ」

「強いからな」


 慎重に縄を足に絡め、右手で梁を掴みながら体重をかけていく。

 軋むような音と、微かな振動。そうして数秒様子をみて、今度こそ右手も離した。


「————————」


 ギギギ、なんて頼りない音に、いちいち肝が冷えた。

 汗が顔の輪郭を伝う。痒い。こんな時に限って、痒みは強くなる。

 そのまま徐々に足の力を調節しながら降下を開始した。


「トム。遅すぎないか、それ。怖いなら俺に任せりゃよかったってのに」

「お前————」


 黙らせようと上を見た瞬間だった。


「ぅ——ッ?!」


 ぶヅ、なんてふざけた振動が手を伝い、腕を通って、背筋に反響したのは。

 

 声をあげる間もない


 チキンが目を見開くのを視界に収めながら、自由落下の浮遊感に心臓を撫でられる


 チキンが



   小さくなっていく



     違う



       離れているのか



         オレが



           衝撃



「ゲあぅッ!?」


 背面の衝撃で、肺の中身がすべて吐き出される。

 肺が鼻から飛び出たかと思った。

 箱を押しつぶしたような音を聞いた気がする。



         再び浮遊感



       視界が回転する



         一瞬の眩しさ



           音



             暴れる腕



               受け身


                 無駄


                   死ぬ


                     衝撃


「ギぅッ!!」



- - - - - - - - - -



「ぅ…………」


 嫌にしつこい声に、意識が浮上する。

 全身に血の巡りを知覚する。

 鈍い痛みが、意識を叩き起こした。


「トム!」

「ちきん……?」


 逆光が眩しい。黒いシルエットに覗き込まれている。


「にんむは……ッ、グ」


 起き上がろうとすると、肩甲骨の間から腰にかけて痛みが駆け抜けた。つまり、オレは生きてるってことだ。


「おい大丈夫かよ! トム! 聞こえるか!?」

「ああ、聞こえてる……」


 まとわりつくチキンを退けて、痛覚を薄める。こういう時に無理ができるのがこの身体の利点だ。チキンに手を借りて立ち上がる。どういう状況だ、これは。


「ここは……そうか。ここに落ちたか」

「マジであぶねえよ! 死体がなかったら死んでたろ?!」


 眩しいはずだ。ここは死屍累々の祭壇。まさにその死屍累々に救われた。

 周囲には休眠状態のゾンビども。微動だにしない。

 『音に鈍感』というのがどれほど『鈍感』なのか。『○○デシベルです』なぞ当然書いていない。そんな言葉に命を預けるつもりもなかったが、これだけ騒いで無反応なところを見ると、図らずも教本にいう『鈍感』とは『とんでもなく鈍感』だったことを実証したわけだ。

 だったらそう書いておけ、間抜け。


 オレの落下地点となった死体は、その胸を大きく陥没させている。あれが潰れることで、オレの後頭部は守られたらしい。


「…………」


 上を見上げる。天井の梁から、あのクソが垂れ下がっている。

 伝うように視線を下げると、おおよそ5、6メートルのところでブッツリ切れていた。


「やろう……」


 あんなものに殺意を覚えたのは初めてだ。今なら腰のホルスターから得物を抜き放ち、たった一発を撃ち込んでやってもいい最低の気分だった。

 だがおかげで、捕縛銃が肩紐ごとなくなっていることに思い至る。


「チキン」

「どうした?! 気分悪いか?! 死にそうか?!」

「おい落ち着け。んで声を落とせ。休眠状態の奴らはともかく、今この瞬間にも目を覚ましているのがいないとも限らない」

「お、おう、俺は静かだ!」


 混乱しているな。そういやコイツの前で意識を失ったのは初めてのことだった。

 いつまで寝ていたのか腕時計を確認すると、ずいぶん経ったという体感に反して、ほとんど時間が経過していない。


「ん? お前、どうやってここに降りた?」

「え? 縄つかった……ん?」


 指し示される先を見る。どうみても、オレを裏切ったクソを指している。


「本気でふざけた身体能力だな、お前」

「あ? へへ、あんだよいきなり」


 つまりコイツは、あの千切れた縄を途中まで使い、そこから棚の上へと落下。オレが奇跡的に何かの箱によって救われた高さを、尋常に着地し、こうして棚から伝い降りて来た訳だろう。

 なんだこの化け物は。たまにコイツが敵だったらと思うと薄ら寒くなる。


「あー、オレの銃を見たか?」


 すっかり調子を取り戻したバカの指が、オレの背後を指す。

 恩人の死体。その傍らに、捕縛銃は一見無事に横たわっていた。


 もう散々騒がしくした。

 にもかかわらず、知らず歩みは静かなものとなった。何か、ドタバタとするのは不謹慎な気がした。オレみたいな男にも、道徳心だか信仰心だかはあったらしい。あるいはそれ以外の何か。


 得物を拾い上げる。ためつすがめつし、リアサイトからフロントサイトを眺める。歪みはないように見えた。本当のところは、一度バラしてみなければ分からないが、ここでそんな真似をするほど死にたがりでもない。


「チキン」


 周辺の警戒を忘れるなと言うまでもなく、チキンは銃を構え、棚を背にして周囲を警戒していた。言うことなしだ。いつもその調子でやってくれりゃ楽できるんだが。


 棚から少し離れたことで、オレを救った箱の正体も分かる。棚の最上段。見上げる先に、ぶっ潰れて中身を吐き出しているものがある。まるでハラワタを思わせる内容物は、ちょうどチキンが棚に当たったことで滑り落ち、ボタリと着地する。


 縄だ。新品の。神様ってのは見ているらしい。


「おい、それ拾っとけ」

「ん?」

「縄だ。使えるかもしれない」


 ここから脱出する最も確実な経路。そんなもん決まってる。侵入経路を逆行することだ。

 降りて来たなら、鮭よろしく遡上する。それが最短だろう。


 問題は、どうやって錘も付いていないこの縄を、あのはるか高い梁へ届かせるかだ。縄だけでは、たとえこの見上げるような棚をよじ登って投げても、到底届かない。

 いや、錘があったとしても、フックもないんじゃ引っ張りゃ落ちてくる。


 まあ、そんなことは目標を確保してからだ。


「なあトム。これなんだっけか?」


 チキンは縄以外にも、何か拾い上げている。


「ゴーグルだな。死体にはいらないものだし貰っとけ。必要だろ」

「ん? なんでこんなもん必要なんだ?」

「網膜に血が触れたらまずい」

「なんで俺たち使ってねえの?」

「元々使ってたろ。大げんかした時に割っちまって、以来支給の順番待ちだ」

「ああ! そういやそうだ!」


 オレが最も死を感じた大げんか。

 あのガチャガチャの中で、互いのゴーグルがバッキバキにぶち割れてゴミになった。

 まさかすぐに交換されないとも思わなかったし、にも関わらず任務が降ってくるとももちろん考えなかった。


「いやぁ、あれ楽しかったなー! 他のヤツらはさ、俺にビクビクしてたんだよ。そんなのに背中預けられねーだろ?

 ったらさ、トムはぜんっぜんビビらねえの。食い着いて来て、こいつとなら良いって思ったね!」

「二度とゴメンだ」


 ふざけやがって。オレにとっての死に物狂いの抵抗が、こいつにとっては犬猫のじゃれみたいなもんだったらしい。ヘタすりゃマジで死んでたんだぞオレは。


「んじゃ、これはトムのだな」

「なんでだよ。喧嘩の原因はオレだったんだ、オレが受け取るのは話がおかしい」

「いや、トムの方が弱いから、便利になっとけって!」

「……………………」


 ぐうの音も出なかった。

 投げよこされたゴーグルを、ひとまず装着する。

 久しぶりにつけてみると、これがなんとも窮屈で鬱陶しい。結局これを嫌いやがったんだ。絶対に。


 そんなわけで、今度こそ目標を回収するとしよう。


「……触るぞ」


 名前も知らない恩人。すでに死んだ人間に許可を取るなんてどうかしてる。

 肩に手をかけ、そっと退かす。


 あった。腕に抱えられているソレこそが、オレたちの目標だ。

 やっと会えたじゃねえか、チクショウ。


 まるで銀の水筒を思わせるフォルム。繋ぎ目も見当たらない。まるっきり銀の塊だ。

 それに手を伸ばそうとしたとき、死体が固く握りしめているものに気が付く。死の瞬間に腕に抱えてこの銀塊を守りながら、手には何かを握りしめていた。

 なら、何か重要な物資なのかもしれない。


「……………………ぁぁ」


 ペンダント。開閉式の。小さな写真を入れられる。


「重要だろうな、あんたにとっては」


 手に取ると、半分開いていたソレが完全に開放される。

 家族写真だった。


 誇らしげにはにかんでいるのが、この男だろう。その胸に抱きついてこちらに微笑む女は、妻か。なら、そんな二人の間で親を見上げている、その背伸びした背中は……娘なのか。

 メモが一切れ、はらりと落ちた。拾い上げて中身を見る。


『思い出せ』


 それだけが書かれていた。

 要するに、あんたもオレたちと同じだったのか。


「トム、あったか?」

「ああ」


 一瞬迷ったが、持ち帰ることにした。

 できることがあるかは分からないが、機会さえあれば、オレがなんとかこの写真のどちらかに渡してやりたかった。そんな機会はありえない。だが、ここまでこんなゾンビの中を回収に来る人間なぞいるはずもない。なら、この方がまだ可能性はあるだろ。

 ひとつ、それを恩返しにするってのは……ダメか?


 返事はない。これは自己満足だ。


「あん? 見た目以上に軽いな」


 目標を手に取る。持ち上げると、覚悟していた重量と比べて拍子抜けするほど軽かった。

 プラスチックでできているのかと思うくらいだ。重要性に比べて、なんともちゃちなもんだ。


「トムッ!?」

「なん————」


 『あったっつったろ』と、そう、言おうとしていた。


「————————」


 目。目がある。


 目、目、眼、眼、め————


 休眠状態だったはずの、


 閉ざされていたはずの、


 まぶたが、


 ひらいて————


「登れェッ! チキンッッ!!」


————視界の全てが、オレを見ていた。



- - - - - - - - - -



「どうする?! 俺はなにすればいい! トム!!」

「良いから撃てェ! 登らせるな!」


 パレットラックの最上段。夥しい這い上がる気配に銃口を向けて、構えるまでもなく引き金を引く。

 ワイヤーが展開され、気色の悪い顔面のいくつかを、その面の持ち主もろとも床へ攫っていく。


 どちゃ、という音。それに背筋を掻きむしる余裕もない。


「何体いんだ?!」

「1000や2000じゃ足りねえよ! いいから——」

「危ねえッ!」


 視界の外で登って来ていたゾンビを、寸前でチキンが蹴り落とす。錐揉み回転しながら、そいつもグチャった。

 それを音だけで知覚しながら、揺れる足場で踏ん張り、最速でマガジンを交換する。

 落ちたら終わりだ。助かる高さでもない。運が良ければコイツらの仲間入りってとこだろう。


「やっばい! 弾がやばいって!」

「んなもん分かってんだ!」


 考える。

 こう言う時にチキンの頭に頼っても意味はない。

 オレが考えなければ、思いつかなければ死ぬ。


 ふとした拍子に、腰のハンドガンに手が触れた。

 思い、ついた!


「チキン! 縄よこせ!!」

「ああ、ちょうど邪魔だった!」


 ハンドガンからマガジンを抜く。マガジンには、たった1発の弾が入っている。

 だが、何も自決してさっぱりしたい訳じゃない。用があるのは銃そのものだ。


 受け取った縄を、ハンドガンのトリガーガードに固く結ぶ。こいつが錘兼フックだ。


「チキン! コイツを梁にぶん投げろ!」

「よこせ! ッシャアオラァアッッ!!!!」


 風切り音と、ややあって金属同士が触れた音。


 最高のコントロールだ! やっぱ最高だお前!!


 縄を引く。

 確かな手応え。

 間違いなく、三角の角に噛んだ!


「チキン! 登れ! お前の方が早い!」


 幸い目標はチキンが抱えている。コイツなら持っていけるはずだ。

 だが——


「いやお前だトム! 登ったらぶん投げるから、うまくキャッチしろよ!」

「お前、何言って——」


 オレの言葉を無視して、チキンは馬鹿げた跳躍で通路を挟んだ棚へ移動していた。

 ゾンビどもの大多数が、あからさまにあいつを標的として移動する。


「あれを、追ってんのか?!」


 もうここまで来たら、まごついている暇はない。

 あとで覚えておけ! 勝手なマネしやがって!


 急いで縄に飛びつく。あのゴミと違い、圧倒的信頼感が握った感触でよく分かった。

 シャクトリムシのように、全身を使って這い登る。後先なんていい。体力の温存なんざ考えない。全力だ。全速力だ。


 縄に縋りつこうとするゾンビどもは、どこからか飛んできた捕縛弾がことごとくはたき落とした。あいつ、逃げ回りながら最高の働きをしてやがる!


 そしてついに、右手が鉄骨の梁に届いた。

 すぐにハンドガンを回収し、縄を安定した鉄の柱に結びつける。

 荒い呼吸のまま、どこにいるかも分からないチキンを呼んだ。叫んだ。


「登ったぁあああ!! チキぃいいいンッッ!!」


 素早い人影が、さっきまでオレのいた棚の最上段に現れる。

 そいつは手に持つものを振りかぶると、攻撃としか思えないような速さで射出した。


「ぐブぅあッ?!」


 手で挟み取るだけでは衝撃を消せず、勢い余って顔面にめり込んだ。

 錆びた鉄の匂い。だが、確かに回収した!


 ゾンビどもは明らかに標的をオレに変えたのが、上から俯瞰するとよく分かった。

 まずいことに、地獄にたれた蜘蛛の糸よろしく、わらわらとゾンビどもが集まって来ている。

 縄がぎしりと鳴った。


「チキン?」


 どうするかとチキンに目を向けると、妙なことに気がついた。

 あまりにも……あまりにもゾンビどもが興味を失っている。


 チキンが逃げている間にも、オレは追われていた。縄を登っているときですら、何度落下しそうになったか分からない。


「ぉい……おまえ」


 最悪の予感。

 コイツらが興味を失う条件を、オレは知っている。


「チキン! おまえ……おまえェエエエエエエッッ!?!?」

「トム!」


 不気味に押し黙っていたチキンが、顔を上げる。

 ああぁ……ああああぁぁぁぁああぁ、ぁ、ぁ…………。


「だからっ! ゴーグル、使えって…………」


 赤い液体。赤い瞳。網膜に、それは完全に染み渡っている。


 もう        手遅れだ。


「トム! まだ1発、残ってたよな!」

「ふざけんなぁああああ!! ふざけんなよ、ふざっけんなよおまえェ!!」


 ゾンビどもが縄に縋り、積み重なってくる。

 信じられない執着。本当にここに来かねない。


「トム! お前なら、動かないオレなんて楽勝だろ?!」

「なにいってるか分かってんのかあッ?! 今、いまこれを回収したんだ! 二度目でも治るんだよ! いいか! 死のうとなんてすんじゃねえ!」


 欺瞞だ。なんでオレがその1発を持って来たか、あいつ分かってんだ。


「トム! ……………………たのむよ」


 不安に震えた声。自身の変容を冷静に受け止められるようなやつはいない。

 怖くないはずがない。今こうしているのだって、あいつは不安でしょうがないはずだ。


 時間はない。ヤツらが、とうとう迫って来た。


「たのむってぇえええッ!! 橋田ぁあああッ!!!!」


 オレの名前。こいつが覚えない、本当の名前。


「——っ、……………………オレを…………許すな……!」


 銃口を向ける。標的へ。

 指だけはこれっぽっちも震えちゃなかった。


 引き金を引く。くだらない、ちっぽけな音がひとつ。



————この地獄に、反響した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ