8話・HIDING
次あたりから投稿の間隔がとてもあいてしまうと思います。
できるだけがんばりますが、先に謝罪をしておきます。
でも、ムズいんですよ。家で隠れてするのは!!
サーセン。
でも、9月は確実に今と同じようなペースでやっていきます。
どうか僕を見捨てないでください。(←心からのお願い)
―――side空志
「説明してもらおうか」
「・・・」
ここは合宿所の医務室。
そこにはミイラ男なそしてなんかよく出るモブ、田中太郎。
そして初登場の名も無き女子。
「あたしは多湖茜です。そしてあたしは一組の委員長です」
「へぇ~。知らなかった」
「お前はバカか?」
「まぁ、ソラ君だしね~」
「・・・」
「・・・いい加減、ソラの後ろに隠れるのやめたら?」
「いいじゃないですか。バカップ・・・すみません」
ボクはシュウをにらんでおく。
アイコンタクト。
[どうするよ?]
[腹減った]
チッ。
リュウとのアイコンタクトに失敗した。
次!
[お菓子は・・・]
聞いたボクがバカだったよ。
[おもしろそうだからあんたが何とかしなさい]
そう来ると思ったよ。
[薬を盛りましょう。記憶が・・・]
クラスメイトを実験台にするなよ!?
[・・・!?]
「プロポーズ!?」
「何を受信したんだよ!?」
「いい加減にしてくれないか?」
・・・イラついてるな。
でも、ここは惚けとくべきだよな。
「何ノコトカナ?」
「あからさまな惚け方をしてくれてありがとう」
・・・みんな。ボクにチッ使えねぇやつって感じの目で見るな!!あんたら何もしてないだろ!!リカだけだよ。ドンマイ的な目は。
なら、お前やれよ!!リュウ!!
「スマン、急に腹が・・・」
「ウソ付けよ!!」
「大丈夫ですか!」
「すぐに颯太さんを呼びに行こう~!」
「そうね!!」
ダダダダッ!!!
残されるのはボク、リカ、田中太郎、委員長多湖さん。・・・メンドイからインチョーでいいや。
でも、あいつらすげ~逃げるの上手。人生的な修羅場からね。
「・・・わかった。こっちの質問に答えろ」
「・・・ハイ」
「さっきの目は?」
「ノーコメント」
「さっきの男子のアレは?」
「未知の力」
「・・・多湖が見たライオンは?」
「レオと見間違えたんじゃね?」
「ふざけないで!!」
そう叫んだのはインチョー。
ボク等は驚いてインチョーのほうを見る。
「あたし達はすごく怖いことに巻き込まれたの!でも、貴方達は当たり前のようにそこに向かっていった!!何で!?これからあんなことが起こるかも知れないってビクビクしながら過ごさなきゃいけないの!?」
「・・・なら、あなたにこの事実を受け止める勇気はあるの?」
ボクはあまりの冷たい声に驚いた。
それはリカの発したものだった。
「コレを知れば元の生活から遠くなるかもしれない。それでもいいの?」
「!?・・・」
「・・・どういうことだ?アンジェリカさん、君は何者なんだ?」
「・・・」
「・・・田中、ボク等は全員それなりに訳ありなんだ。それに、リカの言うとおり、ホントに普通の日常に戻れないかもしれない。むしろ、コレを聞いたら今よりビクビクして過ごさなきゃいけないかもしれないよ?」
ボクはあえて≪月詠≫を発動させて脅す。
空気を読んでレオも大きくなって威嚇。二人は驚きに目を開く。
レオはもちろん、ボクのオッドアイも普通じゃないことぐらいわかるだろう。
・・・さて、二人がどう出るか。
「・・・三谷、お前はそんなヤツじゃないだろ?」
「わかんないよ~。さっきの男子みたいに口封じのために田中を消すかもよ。特にボク達はすごい秘密を抱えてる。それも学園の絶対に知られてはいけない秘密。だから可能性はゼロじゃない」
「・・・」
考え込んでるようだ。
ま、言葉にボク等もさっきの男子みたいな力が使えるって遠まわしに言ってるしね。
「・・信じるよ」
「「え?」」
その言葉は田中ではなく、インチョーから言われた。
「信じるよ」
「何で?」
「・・・朝の騒ぎ」
「・・・アタシの争奪戦?」
「そう」
「どういうことだ?」
「・・・さぁ?」
「だって、そのときに三谷君は逃げてるだけって聞いてるよ」
あぁ~。だから大丈夫と。
「でも、そのときはタダ単に面倒な「ウソね」・・・」
「・・・何でそう思うの?」
どうでもいいけど、リカって人前だとホントに陰キャラになるね。
「・・・実は、あたしソラ君に助けてもらったことがあるんだよ」
・・・サーセン。記憶にありません。
てか、助けた人の数は両手両足の指の数じゃ足りません。
リカ、なんかさっきフラグゲッターとか聞こえたけど気のせいだよね?
「だって、そのときの三谷君は優しかった」
「・・・何気にお前ってたらしか?」
「黙れ田中太郎!!」
「・・・やっぱお前は大丈夫だよ」
いや、何を根拠に?
「なら、逆に言う。口封じするなら今すぐ俺を殺せ」
「サーセン。あなたのチェックメイトです」
「決断早っ!?」
「・・・あたしも予想外」
「ソラ、もちょっとがんばれないの?」
無理。
もうネタが尽きてしまった。
「はぁ、じゃ、ネタバラシ~」
「緊張感ねぇな!?さっきのシリアスはどこいった!?」
「しりあす?ナニソレ?おいしいの?」
「・・・」
インチョーはあきれて何もいえないようだ。
「ま、さっきのライオンはコレ、レオね。もう小さくなっていいよ」
すると、レオは一瞬で小さくなる。
「みゃ~」
「で、ボクは魔法使い。ちなみに、≪焔鳥≫!!」
魔法陣を展開して医務室の扉を攻撃。
そして、扉だけを破壊。
どさどさどさ。
「あそこにいるバカ四人衆も一応魔法使い。あ、シュウは薬好きの格闘バカで冬香は数字ヲタでリュウは魔王の孫、スズは・・・うん」
「何でわたしだけ!?」
「・・・しょうがないスズネだもの」
「・・・リカはドコで『み○を』を知ったんだ?」
「で、アンジェリカは?」
・・・来るよね。普通。
どうしようっかな~。
リカにアイコンタクト。
[・・・!?]
「告白!?」
「ちゃんとボクのメッセージを受信して!?てか、何でそっち方向!?」
「・・・I am a vampire to tell the truth.」
「言ったのは偉い。でも何で英語!?」
「・・・どういう意味だ?特にtellの部分」
「田中!!お前はバカか!?」
「・・・難しい英文ね。truthってどんな意味だっけ?」
「・・・わたしもわかんないよ~」
「ここにもバカがいたよ!!」
よく高校に入れたね!?
「実を言うと、わたしは吸血鬼です」
「何故直訳の日本語!?普通に言えばいいじゃん!」
「「「あ~!」」」
もうやめろよ!!
「・・・そうだったのか」
「だからアンジェリカさんは三谷君の後ろに隠れるのね。それでフラグゲッター」
「そうだコイツは筋金入りのフラグゲッターだ。一番多いのが死亡フラグ」
・・・つ、疲れた。
今何時?
もう、おなか減った~。
腕時計を見てみる。
「19時20分・・・」
・・・あれ?
「夕飯って何時だっけ?」
「17時30分から19時00分までだ。」
「ご飯遅れた!?」
「安心しろ。」
リュウ!!
さすがだ。ボク等のために何か策を・・・。
「オレ達4人はちゃんと食ったから」
「・・・≪紫電≫!!!」
久しぶりに出ました。
「な!?鳥じゃないだぎゃぁぁぁぁああああああ!!!!!」
「・・・甘いよ。そしていつからお前は名古屋の人になった?」
「・・・本当なんだな。魔法って」
「まぁね」
「あたしは?魔法って使える?」
・・・そういえばこっちの人でも使える人とかいるのかな?
ボクの目なら一発でわかるしやってみよう。
いや、リュウに聞いてから。
「属性見ていいの?」
「別にいいんじゃね?」
アバウトだな。
ま、オッケーみたいだし『視て』みますか。
「インチョーは・・・水?でも魔力が少ない。コレじゃ魔法の行使は無理」
「・・・一度でいいから使ってみたかった」
「俺は!?」
「ちなみに田中は魔法の素質ゼロ。来世からやり直せ」
「チクショォォォォオオオオオオ!!!!!」
・・・そういえば、アレ使えんじゃね?
ボクは魔法陣を展開。
ログさんがふざけて作れって言った例のやつ。
そこに手を突っ込む。
「ちょ!?」
「何ですか!?」
「きゃ~!?」
「何よコレ!?」
「え?ありえないの?」
「・・・?」
リカ以外がパニクる。
そういえばリカ以外知らないんだっけ?
ボクはそこから手を抜くと、そこには数枚の金属カード。
「さっきのはログさんがふざけてソラに作らせたたドラ○もんの四○元ポケット的な魔法」
「・・・それで相当、金を儲けれるぞ!?」
「へぇ~。あ、コレあげるよ」
別に興味ないからいいや。
ボクはそのカードをインチョーに渡す。
「え?」
「いや、これは水属性系の魔術符ってやつで、コレに魔力を通すと魔法が使える。ちなみに、ボクが無理やり作らされたヤツ」
丁寧に一個一個どんな魔法かを教える。
ま、護身用程度の魔法だしね。マジな魔法使いに襲われたらどうにもならない。
それにイインチョーなら悪用しないでしょ。
「へぇ~。使ってみていい!?」
「リュウになら」
「オイ!なん「≪水霊≫!!」ごうぉば!?」
「お~。成功、成功。ボクの属性じゃないから不安だったんだよね~。ま、擬似的に使えるけど。」
「何だよアレ!?」
先ほどの魔法について説明しよう。
さっきのは空気中の水分が収束して使用者の近くに水の精霊っぽい小さな小人を作り出す。容姿はまるで妖精のよう。
そして、例によって、ある程度の自我を持たせてある。犬ぐらいの?
それが≪激流の水衝撃≫並みの魔法を放ったらビックリするよね。
『きゅう?』
「「「「かわいい!!!」」」」
女子が水霊に群がる。
・・・でも、なんか名前がついてたほうがいいよな。
「よし、特別に名前を考えてくれたらボクがそういう風に設定するよ」
「できるの?」
「もち、作者はボクだし」
「じゃ・・・・・・・・・・あなたの名前は『エリア』!」
「おっけー。じゃ、そういうわけだから今日から君は『エリア』ね」
『きゅう』
「「「「「「「軽っ!?」」」」」」」
いや、いいじゃん。
「一応、コレは学習するし、イインチョーの魔法レベル的な物が上がるとエリアも姿が変わるとかするかも」
「かもって?」
「いや、これさ、実は作ったばっかでよくわかんないし、自分の魔法とかは解析できないんだ。変わるって言ったのはそれの風バージョンを優子さんに試してもらったら、すんごいのが出てきちゃってさ・・・あの時は死ぬかと思った」
「・・・深くは聞かねえからな」
ありがとう、リュウ。
あんな風に人の性格を再現するのとはね・・・。
「他には何を渡したんだ?」
「いや、他には洗濯のやつとか飲み水の魔法とか一応、攻撃系の魔法二つ、あとはポケットの魔法」
「・・・つい最近≪魔窟≫で生活系魔術符が流行ってるのはお前が原因だな?」
「そうみたい。ログさんがすげえな!って言ってた」
「・・・いいな。魔法」
がんばれ田中。
いざとなったらインチョーに守ってもらえ。
「俺、最低だな!!」
「・・・そういえば」
「スルーか!?」
黙れ。田中。
「どうした?」
「いやさ、あの中で魔法の素質があったのってボクが最初に飛び膝蹴りをかましたヤツだけなんだよね」
「は?どういうことだ?」
「・・・魔力無しで魔術符を使ってたということですか?」
ボクはうなずく。
魔術符は魔法使いじゃなくても使える。
それは向こうでの話。
向こうのほとんどの人は必ず魔力を持っている。
それを行使できなくても使えるのが魔術符というツールだ。
つまり、まったく魔力を待たない人には使えないという代物。
ボクはつい最近このことをログさんに聞いた。
なんか嫌な予感がする。
「三谷?」
「ソラ。ソラでいい」
「・・・ソラ、ヤバいのか?」
「そうかもね。だから、もしものときは・・・」
ボクはわいわいしてる女子に気づかれないようにさりげなくビー玉のようなものを渡す。
「コレで何とかして。これは太郎にとって最強の武器だ」
田中太郎はうなずく。
「ね、これさ、わたしたちにも作って!」
「ゴメン。みんなの属性に合わせたのはまだ作ってないんだ。てか、作れる自信が無い」
「「「え~」」」
・・・ボクは今進めているみんなの計画を早急に仕上げる必要があると感じた。
ま、後は仕上げだけだし。
作 「さーせん。回線の調子が悪くて投稿できませんでした。」
空 「それでやっとできたと。」
作 「そういうことです。」
茜 「でも、ついにあたしもレギュラーデビュー!!」
作 「いや、準主役で。」
太 「俺は!?」
作 「準モブで。」
太 「いや、どんなモブだよ!?」
作 「さぁ?」
隆 「おい、次回予告はいいのか?」
空 「忙しそうだし勝手にやっちゃえばいいんじゃない?」
リ 「メモによると、『ドキッ☆ソラの尾行第作戦!!』ってなってる。」
空 「へぇ~。」
隆 「リアクション薄いな。」
リ 「でも、どういうことかなこれは?アタシに隠れて何をしてるのかな?」
空 「・・・・・いや、それ言っちゃオシマいぎゃぁぁぁあああああ!!」
隆 「次回もよろしく頼む。」