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DARK・MAGIC ~闇夜の奇術師達~  作者: 夜猫
7章 ≪魔法学園文化祭編≫
153/170

17話・FUNNY PEOPLE

―――side空志

 とりあえず、ボクとリカは当てもなく適当に歩いていた。

 でも、本当にいろいろあった。

 たとえば、ハロウィンにちなんでか箒に乗ってレースする催しものだったり、不思議なお菓子だったりと、ボクにとっては見るものすべてが新鮮だった。


 「・・・でも、本当にどうしようか?」


 「ソラについていくから大丈夫」


 どこが大丈夫なのか・・・。

 でも、これと言って特にやりたいこととかないしな・・・。

 これが自分の所の学園なら知り合いとか友達の所に行って冷やかしてくるんだけど、残念なことにここにはあんまりそこまで親しい人がいない。


 「あ、冬香」


 突然リカがそう言う。

 ボクはリカの視線を追っていく。


 「・・・・・・わーい、冬香子沢山」


 ボクが冗談でそう言った瞬間、冬香がキッとこっちを睨む。

 そしてこっちに突撃。


 「あんた、何言ってんの?」


 「まぁまぁ。・・・で、孤児院達の子?」


 「・・・まぁ、そうよ」


 どうも、冬香の孤児院の人達もここに来ているらしい。

 子供達は冬香の手を引っ張ってあちこちに連れまわそうとしている。


 「・・・そう言えば、院長先生は?」


 たぶん、この子たちが来てるなら一緒のはず。

 名前は忘れたけど、なかなかにいいキャラしてるおばあちゃん僧侶さんがこの子たちの保護者だ。


 「院長先生は用があるってどっかに行って、チビ達をわたしに押しつけてったわ」


 「・・・ここに来て、用?」


 ここは学園だ。しかも文化祭中。

 ・・・・・・本当に、あの人って何者?何故か魔法理論関係に詳しいみたいだし、その上習得の難しい数法術を冬香に教えられるし。


 「・・・本当に、院長先生って何者?」


 「まぁ、別にいいんじゃない?」


 そうかもしれないけどさ・・・ボクは気になる。

 冬香が連れている子供達をちらりと見るとボクの眼は教えてくれる、この子たちは既に魔法の基礎ができているって。正確には子供達が流している魔力に無駄がない。

 魔法は危ない。だから魔法を実際に使い始めるのは十五歳から。つまりは中学三年生になって徐々に使い始めていく。そして高校に入って本格的にやるって龍造さんに聞いたことがある。だからこんな小学生ぐらいの、下手すれば幼稚園児並みの子供達がここまでに使えるはずはないんだけど・・・。


 「・・・何よ?」


 「・・・いや、冬香がボクのことをチートだ、反則だって言う割に人のこと言えないよねって思ってさ」


 「はぁ?」


 冬香が何言ってんだこいつという目でボクを見てくる。

 ・・・別にボク、間違ってないよね?そう言う意味を視線に込めてリカに送る。


 「・・・確かに、冬香の年齢で数法術をマスターしているのは異常」


 「ほら、わたし天才だし?」


 「天才の冬香さん、これなんて読む?」


 ボクはすかさずお遊びで作った空中に文字や絵を描けるペンで適当に描く。ちなみにこのペンの名前募集中。

 とりあえずこう書いた。


 『氷地獄』


 「コキュートス!」


 「誰が自分の魔法の名前を言えって言ったの」


 ものすごく自信満々に答えた冬香にボクはダメ出しをした。

 そこで子供達に話を振る。


 「君達は、こんなお姉ちゃんみたいになっちゃダメだよ?」


 そう言いながら近くにいた子の頭を撫でようとすると・・・。


 「とーねぇをバカにするなー!」


 その言葉と同時に魔法が放たれた。

 正直、まさか魔法を制御できるまでに習熟しているとは思っていなくてびっくりした。まぁ、そう言うわけで・・・。


 「ぐほぉ!?」


 「・・・普段なら怒るけど、ナイス」


 冬香は風の魔法を放った子にビシッと親指を立てる。


 「いやいやいや!?」


 「・・・すごい」


 リカは感心しているけどそうじゃないから!? まぁ、魔法の規模としてはそこまでじゃなかったから普通に無事だけどさ。

 そんなボクに子供達は続けて言う。


 「とーねぇは、さんすういがいはダメだけど、それでもすごいんだよー!?」


 「「「そーだそーだ!」」」


 「うん、確かにそうだね。けど、君達の言葉で冬香が泣いちゃったよ?」


 主にそんな目で見られていたのかって悲しさで。

 なんだかわたしはチビ達にもそんな目で見られてたのねと遠い目をしながら泣くという器用なことをしていた。

 どうやって慰めるか考えようとすると、突然あらぬ方向から声をかけられた。


 「久しぶりだな!!」


 「?」


 正直あまり聞き覚えのない声だった。とりあえずボクは周りを見渡すけど、知り合いは一人もみない。


 「ここだ!!」


 そしてのそのそと一人の男の人がやってくる。


 「・・・あぁ、大声の人ヴァルスさん


 「なんだ!?元気がないぞ!?」


 「いえ、貴方の声が大きいだけです」


 ひょっとするとと思って周りを見てみる。


 「ごー兄、アレ買って~」


 「だぁ~!?お前は少しぐらい我慢しやがれ!」


 「と言いつつも買ってあげるんだね。君はいつもリートには甘いね。ところでそこの彼女、この僕とお茶・・・」


 「ルクス?彼女わたしがいる目の前でナンパ?」


 「い、いや、そう言うわけじゃ・・・!?」


 まぁ、そう言うわけで以下省略。

 どうも『七つの罪セプテム・ペッカータ』の人達が集合。まぁ、ディアさんの通う学校だし半ば予想はできていた。


 「・・・ふぅ、本当にお久しぶりですね」


 「は、はい・・・」


 ジュリアさんがルクスをボコボコにしてからボクに声をかけてくれる。ただ、ボクとしてはジュリアさんに対して苦手なイメージしか持てない。まぁ、あんなことがあったんだしね・・・。

 決して、なんかいろいろと見せられない状況になっているルクスが原因じゃない。


 「本当に久しぶりだね、僕のことは覚えているかい?」


 「・・・」


 ちなみにリカはいつの間にか復活したルクスに言い寄られていて、逃げるようにしてボクの背中に隠れる。

 それに対して残念そうな顔をして、ルクスは次なるターゲットを補足。


 「ところで、そこのクールビューティーな女性は?」


 そんな人いたっけとリカと目配せしようとすると、冬香が目に入る。

 なるほど、冬香のことか。


 「・・・お、おまっ、『魔氷狼フェンリル』!?」


 ついさっきまでリートに何かしら買いまくってあげていた剛さんが驚愕の表情で冬香を指さす。

 そう言えば、冬香は『災禍の焔』にいる時は、その冷酷さと氷の魔法から『魔氷狼フェンリル』と呼ばれていたみたいだった。


 「・・・あぁ、アンタ誰?というか、懐かしいわね。それ」


 「・・・そう言えば冬香は知らないか」


 とりあえず冬香に簡単に説明しておく。

 その説明の間、子供達は飽きてきたのか冬香をあちこちへ引っ張ろうとしている。その光景を見た剛さんは何とも言えない表情をする。


 「剛、こいつが本当にお前の言っていた、そしてお前達の仲間の『魔氷狼フェンリル』なのか!?」


 「違うね。この数字オタクは平地冬香。ボク等の仲間で数字オタク。そして子沢山子煩悩で数字オタクで、たまに僧侶シスターさんのコス・・・」


 「黙りなさい!氷漬けにするわよ!?」


 冬香のお宝写メ映像を見せようとしたら冬香が数法術でボクを凍らせようとしてきた。とりあえずボクはこの頃練習してハマってきた早撃ちを披露。冬香の数法術を無効化する。


 「アンタのわたしに対するイメージって数字しかないの!?つか、シュウのバカいつの間に写メなんか・・・!?」


 「なるほど、確かに違うな!!悪かったな!!」


 「俺が聞いた話じゃ、こんなはっちゃけた女じゃねぇしな」


 「そうですね。貴方達同様、噂とは当てにならないものですね」


 「そうだね、君のような美しい人が・・・」


 「ルクス?」


 「すまない」


 もう、いい加減に学習してほしいと思いつつジュリアさんに頑張れとエールを送る。

 すると、それが伝わったのかジュリアさんは疲れたような苦笑をボクに向けてきた。


 「まぁ何はともあれ、よかったな!!」


 いちいちうるさいヴァルスさんに辟易しかけながらもお礼を言う。


 「しかし、君達もこの学園の生徒だったのかい?」


 「さすがに違います」


 勘違いしているルクスにこれまでのいきさつを説明。

 すると、何故か微妙な表情を作る。


 「・・・ここの学園長に脅される魔王ってどうなんだい?」


 「「普通?」」


 「「「・・・」」」


 ボクとリカが同時に出した答えにみんなは呆れた。

 でも、魔王なんてどこもこんなもんだからしょうがない。でも、龍造さんやライネルさんはまだまともな方の部類だ。


 「ねーねー、ディア姉の所行こうよー」


 リートが唐突に駄々をこね出し、ヴァルスさん達がディアさんがどこで何をしているのか聞いてくる。自分の仲間にぐらいちゃんと教えておけよと思いつつも予想通りの結果にボクは案内しようとした。

 その時に爆発音がしなっかたら。

 ボクははじかれたように音の発生源の元に向かう。方向さえ分かれば≪風火車輪フウカシャリン≫で大抵の所に急行できる。


 「ソラ、さっきのは!?」


 リカは急に動き出したボクに難なくついてきてそう尋ねてきた。


 「わからない。けど音のした方向で魔法が使われてるっぽい・・・・・・んだけど」


 しりすぼみになっていくボクの言葉にリカが怪訝な表情を作る。

 まぁ、今回だけはボクの眼が間違ってくれていることを切に願いたい。


 「どうした!!」


 「いきなりで焦るじゃねぇか!!」


 そう言いながらもヴァルスさんと剛さんがボク等に追いついてきた。

 この人達の所属は傭兵ギルド。この世界にはギルドと呼ばれる仕事の斡旋所がある。まぁ、要するにハローワークみたいなものだと思えばいいのかな?いや、違うのかな?

 とにかく、この人達はギルドの中でも戦闘に特化した人達の集まりの『傭兵ギルド』。普通にそこらへんの学生よりも戦力になる。

 ちなみにボク等が所属している『冒険者ギルド』は言ってしまえば『何でも屋』みたいな扱い。


 そして現場に急行する。そこでボク等が目にしたものは・・・。


 「何故、貴女のような人が?」


 「どういうことでしょうか?」


 「貴女は、人間ではありませんよね?」


 「・・・何故、私が人間を超越したメイドであることが!?」


 「・・・これ以上は無意味ですね。貴女を駆逐します」


 「最強たるメイドの私に勝てる人はいません」


 一触即発の空気。周りにいる人達も状況について行けず、ただただことの成り行きを見守るだけ。


 「ふん!」


 「「!?」」


 まぁ、ボクは残念なことにこの茶番に付き合わなきゃいけない羽目になったけど。

 ボクは戦闘を始めようとしている二人の女性、カレンさんとティーナに正義の鉄鎚という名の手刀を頭に軽く叩きつける。


 「二人とも、何してるんですか?」


 「そ、ソラ君、痛いです」


 「そうです三谷様。乙女に手を上げるとはいかがなものかと」


 「というか、ソラ君ならわかるでしょう!?この人の感じは人間のモノではありません!」


 ビシッとカレンさんに向かって指をさすティーナ。


 「知ってますよ。このアンポンタンなすっとこどっこいメイドは橘可憐さん。・・・いける屍リビングデッドです」


 「・・・へ?」


 「というか、いい加減にカレンさんもわけのわからない受け答えで相手を挑発しないでください。てか、ふざけるな」


 「そんな!?私からそれを抜いたら何が残るんですか!?」


 「・・・一応、自覚はあるんですね」


 本当にどうしようもない人だった。

 でも、いつもならカバネさんの近くにいるはずなのに何で今回はいないんだろう?

 まぁ、次は軽くパニックになっているティーナの方だ。


 「とにかく、この人は大丈夫ですから。無害じゃないかもしれないですけど、それほど有害でもないです」


 「え?え?でも・・・?」


 「・・・彼氏来た」


 リカがぼそりとつぶやくと、軽い足音が聞こえる。


 「なんや?カレン、なんかあったんか?」


 「ご主人様のせいで過激なナンパに遭いました」


 「ち、違います!」


 ボクはだからそれをやめろと心の中で言いながらカバネさんに向き直る。


 「すみません。この人はボクの知り合いなんですけど、ボクと同じで少し特殊な眼で・・・」


 そう言うと、カバネさんとカレンさんはそれですべて納得したみたいだった。


 「『月』ですか?」


 「『星』です」


 「なるほど」


 そう言うと、興味を持ったのか顔を近づけてティーナさんを観察しようとする。

 ただ、間に小さな影が入って邪魔されたけど。


 「お前、さっきから馴れ馴れしいんだよ!」


 「だからこんな所で出てこないで!?」


 「むぎゅう!?」


 そう言うと、ティーナは自分の契約精霊を胸のあたりに押し込めるようにして隠す。

 どうも、ステラはペンダントに入っているみたいだ。


 「下手にいろいろとわかる眼を持ってるから、人間と魔物の区別がついちゃうんですね」


 「・・・でも、アタシとソラが会った時は何も言わなかった」


 「あ、その時は契約しているものとばかり。それに、まさかそれが吸血鬼ヴァンパイアとは思いませんでしたし・・・」


 なるほど。

 そこで今回はフリーでいた、それも明らかに人間じゃない雰囲気のカレンさんを駆逐しようとしたと。

 ちらりとカレンさんを見れば、そこには珍しく正座させられてカバネさんに怒られているカレンさんの姿が。


 「えぇか、お前はただでさえふざけとんのに、それ以上ふざけて人様に迷惑かけてどないすんねん―――そうだよ。お姉ちゃんもそろそろいい年なんだから落ち着こうよ」


 「カリンに言われると釈然としません」


 よし、まぁこれで大丈夫だと判断してティーナに向き直る。


 「さすがに多分もうしないと思いますから。ティーナもここの文化祭を楽しんでって」


 そう言うと、ボクとリカはそこを去ろうとする。


 「ちょっと待ってください」


 そこをガシッと制服のローブの裾をつかまれる。


 「どうしたんですか?」


 「いえ、男性の方がいろいろとアウトな気がしますけど!?」


 「・・・あれ?見てわからないんですか?あの人は死霊術師ネクロマンサーで、自分に一人の女の子の幽霊を憑けています」


 「・・・何で、ソラ君には個性的な知り合いが多いんですか?」


 アンタもそのうちの一人だと心の中で突っ込みつつ、曖昧な笑みでその場の言葉を濁す。とりあえず放置されている人たちに向かって言う。


 「すみません、そこのメイドがこの人を怒らせちゃったみたいです。この場は収めましたので、安心してください」


 そう言うと、周りの人たちからほっとしたような空気があふれる。

 とりあえず、これで問題はないはず。そんなことを思っていると声をかけられた。


 「・・・お前の知り合いか!?」


 「はいはい。そうですそうです」


 もう、ヴァルスさんの大声にも飽き飽きしてきた。

 そしていつの間にか追いついたのか、冬香達もボク等の所に追いついてきた。


 「・・・またそこのメイドなわけ?」


 「そ。ティーナが視えるから勘違いしたみたい」


 「・・・誰?」


 冬香がティーナの名前に反応して聞いてくる。

 ・・・あれ?そう言えば知らないのか?


 「この人も大会の関係者。で、三魔元素スリーシンボルの『星』」


 「・・・あぁ、アンタがこの二人の痴話喧嘩を収めた」


 「覚え方それ!?てか、痴話喧嘩じゃないし!?」


 「えへへ・・・」


 なぜかリカはうれしそうだ。

 そんなボク等を見てティーナは眉をひそめる。


 「・・・貴女ですか?ソラ君たちが必死に助けようとしていた人は?」


 「そうね。まぁ、おかげで助かったわ。アリガト」


 「・・・カッコいい」


 ・・・何だろう、今なぜかおかしな方向に行った気がする。

 でも、その勘はすぐに当たった。

 ティーナは冬香の両手を包み込むようにしてつかむ。急なことに面食らった冬香は珍しく挙動がおかしくなる。


 「な、何?」


 「いえ、貴女みたいな人に会えてよかったです!私、よくどんくさいなんて言われてて・・・」


 「・・・こうして、冬香は女の子のハーレムを作るんだ」


 「リカ、アンタ何を言ってるの!?」


 「大丈夫、アタシは冬香の友達だから。・・・たぶん」


 珍しく、リカが冬香をからかう。

 冬香も『アンタ離しなさい!』とティーナに言うが、ティーナは『お姉さまと呼ばせてください!』と意味のわからない展開を見せている。


 「・・・まぁ、数字だけが友達の冬香に恋人ができてよかったよ」


 「ソラ、アンタ同じ三魔元素スリーシンボルでしょ!?何とかしなさい!」


 「ボク、ティーナには勝てないからさ~」


 少なくとも正面から戦えば。

 まぁ、こっちのほうが面白そうだから何とかなりそうでも放置するけど。

 とりあえず、冬香にくっついてきた子供たちに向き直る。


 「ごめんね。冬香は少し忙しくなっちゃったみたいなんだ」


 「「「えー」」」


 「だから、よければボクがここを案内するよ?」


 「・・・でも、いんちょーせんせーと、とーねぇとはるにぃからしらないひとについていっちゃだめっていわれてるの」


 「そっか。偉いね」


 とりあえず近くにいる子の頭を撫でる。


 「じゃぁ、とーねぇとはるにぃからソラって名前を聞いたことない?」


 「あるー!なんか、すっごいまほーつかうんだって」


 よし、それなら大丈夫だ。

 ボクは念のために魔法陣を展開し、≪水鴎ミズカモメ≫を使う。普通では見られない魔法に子供たちの興味が向く。


 「ボクが、そのソラ。一応信じてもらえるように魔法も使ったんだけど?」


 「すっげー!」


 「おしえてー!」


 「リカ、そういうわけだけどいい?」


 「うん、大丈夫」


 とりあえず、冬香に一言。


 「じゃ、がんばってねー」


 「ちょっと、待ちなさい!」


 ボクは冬香の制止の声を無視して、子供達を連れて文化祭に行った。

 まぁ、途中で杏奈さんとアスカさんに見つかって『アンジェリカさんと三谷君の間に子供が!?』と変なことを言われたのはいい思い出だ・・・・・・たぶん。

 ちなみにリカはいつものごとく顔から火が出そうなぐらいに赤くなっていた。


作 「というわけで『愉快な人達』をお送りしました!」

冬 「なんでわたしがこんな扱いなわけよ!?」

作 「自分の気分とノリです」

冬 「マジで氷漬けにするわよ!?」

作 「さぁ!というわけで次回予告!」

冬 「ちょっと待ちなさい!」

作 「次回、空志君、君は何か忘れてないかい?次回もよろしく!」

冬 「・・・っち!逃げられた」

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