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不完全詩集

鬱、憂鬱、病み

作者: 雪傘 吹雪

「ああ、にくい」


いつまでたっても私と貴方は分かり合えないみたい


誰かと仲良くしているところばっか見たくない


だけど、「70番目の半素数」の日


私はやっぱり思い知らされた


貴方と居る事は叶わないって


私に出来る事は


貴方の事を好きな人が居るって伝えるだけ


「うん」


だから、私は貴方の何でもいいの


怖いけど……


同級生でも


友達でも


仲間でも


好い人でも


使用人でも


砂袋でも


奴隷でも


想い人でも


何らかの形で必要としてくれたら


「いいよいいよ」


こういうのは受動だから


自分を傷付けてしまうけど


でも、それも自力で動かない自分が「悪い」よね


それも、私と貴方との違いを知ってしまったから


周りに求められる貴方と


周りから気にも留められない私


随分、「違う」ね


そのくせ、私は貴方を守ってみたい


「君の瞳を求めてる」から


頼って欲しいと思ってしまう


こんな楽しくて


ちょっと寂しくて


哀しい時間を


手放したくない


まだ、「終わりたくない」


まぁ、それもちょっと疲れた


愛する事が


推す事が


背中を見つめる事が


「好き」が何か分からない


好きなはずなのに


恋が、愛が何なのか分からないんだ


そういう時はいっその事「貴方じゃなきゃよかったのに」と思う


好きが分からないと


貴方が好きな理由も分からない


変に冷たくて、優しい貴方を好きじゃなくて良かったのにと


だからね


恋愛に疲れた


いや、恋愛だけじゃない


生きる事自体に疲れてしまったんだ


「こう、幸せに」なりたいと考えるけど


幸せの終わりを知ってしまうと


結局どうでも良くなる


幸せになれないし、幸せになろうともしない


いつも辛い訳でもないけど


大した幸せがある訳でもない


「こう、辛せに」なっちゃったんだ


あぁ、こんな事を


誰か身の回りに人が居たならなぁ


「ぼっちぼっちぼっちっち」だから


友達と呼称するのは難しい


烏滸(おこ)がましいもんね


それに、裏切られたくも無いし


一生、ぼっちで良いです


まぁ、他人と居る事は何だかんだで好きみたいだから


他人でも貴方でも守ったり、助けたりしたくなる


それは、「善意であり、好意であり」


でも、全部独り善がりだよね


「ふよふよ」と


一人で寂しく、暗い所で


足が浮いたまま生きている


もう、それでいいかなって


逐一、怒ったり、悲しんだり、迷惑掛けたりしたくないから


ここに居よう


「単純」な私は小さな事で一喜一憂する


情緒不安定だから


貴方を求めたりもしたくないのかもね


「誰が為ばっか」で動いていたら


自分も無くなってきたしね


「楽しみな事が怖い」とすら思ってしまう


全部、妄想だったらどうしよう


全部、独り善がりだったらどうしよう


全部、夢だったらどうしよう


全部、嘘だったらどうしよう


そう思うと


楽しみな事も


楽しみと純粋に思えないのだ


それを恐れると「なにもしてねぇ」日ばっかになってくる


やりたい事はあるけど


何かどうでも良くなってくる


貴方の事が「大事」な筈なのに


「会いたくない」とすら思ってしまう


私以外と仲良くなっている人達を見て


恨むのは飽きてしまった


けど、貴方では無い


あの人に「また、会いたい」と思ってしまう


大昔の話なのに


だけど


貴方の声も


話し方も


匂いも


顔も


服装も


もう、何にも覚えていないんだ


こういう悲しさが


自然と


「ちゅうぶらりん」したい欲求に繋がる


自殺しちゃいけない理由何て分からないし


「ちょっともういい」


貴方を「忘れられたらな」と思う事さえ


「何か疲れた」


ここは時機に崩れていくと知りつつも


それで良いと思う


疲れたから何でも良いんだよ


その慣れ果てがメンヘラ化なのかな


一方的に「私のこと好きですよね?」と迫る


恋の症候群(シンドローム)に陥った私を


好きだと言えと迫る


それがダメでももう良い


「空」になったから


心が空っぽになって


全部の動作や思考がゆっくりになった


そして、それは全て空っぽ


何の考えも多分孕んでない


そうなってしまった以上


夜がどうにも「寂しい」と感じてしまう


独りでいる事


悩みを言えな事


貴方と居れない事


愛されていない事


ただ、寂しいぼんやりとした気持ち


幸せの為とか愛の為とかどうでも良いから


「がんばれない」


「道を踏み外したみたい」


真剣に頑張る事が出来ない


真剣に信じる事が出来ない


真剣に笑う事が出来ない


誰かから過度に期待されて


誰かと比べられて捨てられる


「ごめんね、死にたいの」


誰かからの期待から


他人への嫉妬から


社会からの要求から


周りの人の視線から


自分への中傷から


大人の責任から


貴方への愛情から


死という形で逃げたいの


それに、「自分を表現できなくなった」


頭ごなしに否定されたくないから


私の事、何も知らない奴らに勘違いされたくない


止めよう、全部


諦めて、「穏やかに」、ゆっくりと生きよう


馬鹿になってもう捨てよう全部


そして、そんな私すら馬鹿にするお前ら


全員「死んじゃえばいいのに」

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