4-4:「愛しのお義兄ちゃん」
翌日の朝。昨日の大雨が嘘のような快晴だった。
結局昨日は軽く食事を摂ったあと、薬を飲んでしっかり寝たので今はそこまで身体のダルさというのはない。まだ少し熱はあるかもしれないが、まあ今日は土曜日だし週明けには万全の状態まで復活できるだろう。
蒼井さんやルナには申し訳ないが作り置き料理で我慢してもらうことにはなりそうだけど。
時計をちらりと見ると、時刻は午前の7時。眠くないと言えば嘘になるが活動できないというほどの眠気ではない。
……が、どうせ何もすることのない日なので二度寝を決意する僕であった。
SIDE:佐藤美咲
正直に言って、我が家はかなり裕福な方だと思っている。お義兄ちゃんはバイトしないでも生きていけるだけの仕送りをもらっているらしいし。
──お兄ちゃんに会いに行くだけの費用も、ポンと出してくれるし。
というわけで、今のあたしは愛しのお義兄ちゃんに会いに行くべく新幹線に揺られている。直前でも新幹線って取れるものなんだね。
急に会いに行ったら驚くかな。たぶん怒りはしないけど。
あ、それと、お世話になってるっていうお隣さんも気になる。とってもいい人だって聞いてはいるけど、この目で確かめてみたいし、感謝も伝えておきたい。どうせお義兄ちゃんは普段から感謝を伝えるなんてしてないから。
ああ、会いたいな。大好きなお義兄ちゃん。
そして願わくば、お隣さんを好きにならないでくれますように。
ちょっと、独占欲が強すぎるかな?
でも、ずっと好きなんだから、ちょっとくらい許してほしいな。
とても今更な補足になるんですが……
本作に登場する人は地方出身者で、方言もバリバリに使ってます。ただ、作者がそこまで方言に詳しくないために共通語として書いています。お好みの方言に脳内変換してお楽しみください。




