4-1:「それは……そうなんですが……」
番外編を挟むと言ったな?あれは嘘だ(訳:本編の方を先に書かないと自分で忘れそうな気がしただけデスすみません)。
僕が蒼井さんと知り合ってからおよそ一ヶ月経った。世間は梅雨シーズンに突入し、なんとも言えないどんよりとした空気が漂っている。
気温が高いし湿度も高いから空気がジメっとしてて不快な感覚がするし、洗濯物は乾きづらいし、細菌の繁殖にもより一層気を遣わないといけない。
すこし晴れたかと思えばすぐに降りだすし、うっかり傘を忘れて家を出ようものなら帰りにびしょ濡れになることは避けられない。
つまり何が言いたいかというと。
「やっべ……傘持ってきてないや」
佐藤一輝18歳。梅雨シーズンに傘を忘れるという愚行を犯しました。
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いやこれには深いようで浅い理由がある。今日の朝にやってた天気予報だと降らない予報だったんだよ。え? この時期の予報を信じる方が悪い? それは……そうなんですが……。
ってわけで今日はひとりで雨に降られながら帰ることにするしかない。ちなみに蒼井さんとルナはまだ授業があるそうで同じ傘に入れてもらうことはできそうにない。第一、時間が合ったとしても相合傘をしてもらう勇気は僕にはない。だって恥ずかしいじゃないですか。ほらそこ、ヘタレとか言わない。
ってなわけでひとりで帰宅。しっかりと雨に濡れてしまったのでシャワーに直行。お湯がすぐに出てくるって素晴らしいね。
シャワーを浴びている間にすこしふらつく感覚がした。もしかしたら風邪をひいてしまったのかもしれない。
水場から出てしっかりと水分を摂る。視界の歪みはどんどんと酷くなる。これはもしかすると非常にやばいやつかもしれない。とりあえずみんなに風邪を感染したら良くないからふたりに連絡を──
僕の意識は、そこで途絶えた。
もともと予定していた番外編は……まあどこかのタイミングで出しますね。




