■各国の事情2 ◎ティユイ、ユミリ、カリン
登場人物の名称変更。大人の事情です。お察しください。
ヒリル→オミチ
「どうして王女様が違う国の軍隊にいるんですか?」
「セイオーム軍の一部をソウジ補佐か私物化してるみたいでね。実際、セイオーム軍の最高指揮はソウジ補佐の息子が務めてるんよ。何でも人事に介入して強引にねじこんだって話もあるくらいだから」
「強引な方なんですね」
「そ。自分の子供は全員母親が違うとかね。皇族を押さえたら次は各国の王女を押さえようとするんじゃないかって先手を打ったって艦長は言ってたけどね」
「各国の王女まで押さえる意味はあるんですか?」
「宮家は潰したけど、男系の維持が困難な際は各国の巫女にあたる王女を全員嫁に迎えられる制度があるんだけど、それはしっかり残してるんよ」
イヤラシイでしょとユミリは続ける。ついでに「最低!」という表情を臆面もなくさらしている。
「だから牽制になるとレイア艦長は考えたんですね」
カリンが引き受ける。
それからユミリと交互に各国の事情を教えてくれた。
五カ国のうちセイオームがフユクラードを引き連れてハルキアへ侵攻したのが一年前。数で勝る両軍にハルキアは敗北。
だが、政治的な駆け引きでフユクラードがハルキアを占領するという事態となり、セイオームはフユクラードを通す形で占領政策をとっている。
実際のところはセイオームの要望をフユクラードはほぼ撥ねのけている。セイオームというよりソウジ・ガレイのであるが。
実際のところユミリ王女は国外逃亡。姉のオミチはフユクラードの王子であるアズミが頑なに差し出さないそうだ。それでも揺さぶりは激しくなりつつあるらしいが。
ただセイオームはハルキアとの戦いで想定以上の損害をだしてしまい、ハルキアへ効果的な軍事圧力をかけられないでいる。それでも徐々に増強してきた軍事力がそろいつつあるという話もある。予断を許さない状況であるには違いない。
「どうしてセイオーム軍に所属しているはずの第一三独立部隊が王女を保護できるんですか?」
「レイア艦長とシンク副長の権限がすごく強いみたいやね。皇家の関係者も各国の軍関係者まで頭があがらないみたいやし」
本当にあの二人は何者なのだろうか。
何せセイオーム軍内で独自の動きができるのは二人のおかげということでいいのだろう。
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