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モテモテ過ぎるんだが……

「じゃあ皆さん、今日からは朝更くんがいますので、先生チームと朝更くんチームに分かれてくださーい」


 ドドドドドド

 水越先生が言いきる前に、全生徒が波のようにして迫ってくる。


「朝更くん、私に甲冑の操縦教えてぇ♪」

「ニュースで見てから心に決めてました、お願いします❤」

「メールアドレス教えて☆」

「戦場の活躍聞きたいなー」


 ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?


 なに! なに!? なんなのこれ!? どういうあれなのこれ!?


 数十人の女子が、俺と目の前まで迫ってきて、でもそれ以上は躊躇う様にブレーキしながらはしゃぎ、俺をみつめてくる。


 ちょっ、おっぱい。おっぱい揺れてるからあまり飛ばないで。


「うぅ……そうですよね、こんな若造よりも生きた伝説に教えて欲しいですよね……どうせ私なんて……私なんて……」


 暗闇でスポットライトでも当たっているような哀愁漂う背中を見せ、水越先生はよよよ、とグラウンドの土に泣き崩れる。


 俺は駆けより必死にフォローをこころみる。


「そ、そんな事ないですよ先生。一八歳で教師なんて凄いじゃないですか。俺、尊敬しちゃうなぁ」

「ぼ、ぼんどでずがぁ……」


 振り向いた顔は、涙でぐじゃぐじゃだった。


「も……………………もちろんですよ!」


 あぁなんだろう、この子は誰かが守ってあげないとだめな気がする。むしろ保護者が必要な気がする。


「うえーん、朝更ぐんやざじいよぉ!」


 俺にしがみつく水越先生。


 俺の胸板で押し潰れる水越先生の豊乳。


 胸部プロテクターを外したのが仇というか幸運というか、マジで気持ちいい。大きい、やわらかい、ステキな弾力が俺の心臓を、


「ワタシにも教えて欲しいデスネ♪」


 ふぁあああああああああああああああああああああ!? 俺の心臓がおっぱいサンドイッチにぃいいいいいいいいいいい!


 うしろから飛び付いて来たのはアメリアだ。


 流石アメリカ人。一定以上近寄るのを躊躇った他の生徒と違ってスキンシップに抵抗が無さ過ぎる。


 朝教室でしたキスの味と、今背中で感じているお胸様の感触が混じり合って、俺の理性が悲鳴をあげている。なのに、


「ちょっとぉ! 桐生は本来あたしのコーチなんだからね!」


 藤林が俺の右腕を抱き寄せ、二の腕が深い谷間に導かれる。左右からの低反発クッション力が半端じゃない。


 くそぉ、なんでスポーツ用のスーツってそんなにごく薄なんだよ! 感触が生のようじゃないか!


 俺のスーツは軍用だがプロテクターは全部外していて、肌の感触はわからないものの押し当てられるやわらかさと弾力は鮮明に体感できた。


 俺ははち切れんばかりの獣欲を抑え、アゴを震わせながら藤林を見る。


「ふふ、藤林、さっきからお前の胸が」

「胸? ……!?」


 やはり気付いていなかったらしい。

 形を変えて潰れる自乳を見て、りんご色の顔で口をぱくぱくさせる。


「あ あ あ ッッいやぁああああああああああああん!」


 藤林の鋭い右ストレートが炸裂。


「おっと」


 俺は弾道も見切る反射神経で首を引いてかわし、かわりに殴られた水越先生が鼻血を流して倒れた。


「ぎゃん!」


 俺と藤林の口から『あ』と声が漏れた時、水越先生は大の字になって目を回していた。

 世界の時間が止まり五秒。

 無表情無感動な顔で藤林はみんなに向き直った。


「さぁみんな! いつも通り量子化している軍事甲冑を再構築するわよ」

『おー!』

「無視!? え、無視なの!? ねぇこれいいの!?」

「桐生、学校時間はみんなのコーチなんだからしっかり頼むわよ♪」


 親指を立ててウィンクをする藤林。


 アカン、この子、全てを無かった事にするつもりやで!


 藤林叶恵、おそろしい子!


 なんて俺がショックを受けている間に、女子達は虚空に指先で丸を書いたり十字を切ったり、それぞれのサインムーブを行う。


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 魔力出力測定編

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