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「ちょっといいでしょうか?」
校舎の廊下で俺と叶恵、それにアメリアが振り向くと、三年生の襟章をつけた女子が三人いた。
「我々は大会の実行委員のものですが、一年二組代表の藤林叶恵さんですよね?」
「はい、そうですけど」
「では決勝戦について確認したい事があるので、ついてきてもらえますか?」
「あ、コーチの人はちょっと」
あらかじめ手で制されて、俺は首を傾げた。
付き添いがいてはいけない確認とはなんだろうか?
「わかりました。じゃあ朝更、あたしちょっと行ってくるね」
「おう」
「それまで朝更の事は任せてクダサーイ♪」
アメリアが俺の腕に抱きついた。
「ちょっ、アメリアあんたねぇ!」
「ではこちらへ」
「あっ、ちょっ」
叶恵は三年生達に連れられ去ってしまった。
「俺らどうしようか?」
「カナエが戻って来るまで何か食べるデス」
「おやつか?」
「YES♪ ケンタッキー食べるデス♪」
「あれ? おやつじゃ」
「YES♪ おやつデス♪」
…………まっ、アメリアが元気そうで良かったや。
「うん、ケンタッキーなら確かアリーナの方で売ってるから行こうか」
アメリアは、可愛い笑顔で頷いた。




