酔いつぶれてるおっさん助けたら美少女になった。
高架下の交差点の真ん中で寝てるおっさんが一人いた。
俺は何を思ったのか、そのおっさんを介抱して近くのコインランドリーに雨宿りすることにした。
外はバケツをひっくり返した様なすんごい雨。
酔ってうとうとしてるおっさんは、まるで仙人みてえな見た目してた。
「おっさん、家どこだよ」
「ワシは神だ」
話が噛み合わねぇ…。
ちょっとクレイジー越えてんぞ流石に。
「おっさん、あんたどこに住んでんだよ」
俺の質問に自称、神のじいさんは上に指を差した。
いや、こいつ舐めてんのか?
流石に2回もふざけてると切れるぞ。
「おい…おっさん、喧嘩売ってんのか?」
こっちはどしゃ降りの中、てめえを背負ってここまで来てんだよ。イライラするだろ?
「なに?お礼をくれじゃと?この神であるワシにお礼を寄越せじゃと?」
お前が神様だとか知らねーよ。 どこ住んでんのか聞いてるだけだろ…
マジでふざけてんのかよ
「ふーむ…仕方ない奴じゃ、そこに女物の下着があるじゃろ?」
「あ?女物の下着ぃ?あるけど今関係ねーだろ」
「いいからそいつをワシに寄越すんじゃ」
「いや、他人のモン触っちゃダメだろ!女物なら尚更ダメじゃねえか」
「早くするのじゃ!」
俺は渋々、その下着が入った篭ごと自称神に渡す。
自称神はその篭の中をまさぐって、女物のセクシーなパンツを見つけると、それを両手で掲げて何か念仏を唱え始める
気色わりぃ…。
いかれてるぞこいつ…関わるんじゃなかったな
「はぁぁあ!!!」
おっさんが大声で叫んだ瞬間、そのパンツが閃光みたいに光りやがった。
目をやられた俺は、左腕で目を隠して狼狽えるしかなかった。
「これでよし」
「これでよしじゃねえよバカ野郎!危うく角膜焼くとこだったじゃねえか」
あれ?今、声がおかしくなかったか?
女の声?
「あ…あー…あー…あーーー!」
いや、これ俺が発してる声じゃねえか!
何がどうなってんだ!? 俺はパニックになってズボンの股に手を入れた
…ねぇ。 俺の長モンがねえ!!!??
「おいおっさん何したんだ!?俺が女になってんぞ!!?」
「いや、お主の願い事を叶えた」
「叶えたじゃねえよ!?願ってもいねえから!一体どうなってんだ!?おまっ…ふざけんなマジで!」
俺は混乱しながら設置されてる鏡を確認した。
うわぁ…マジかよ…金髪ショートのすっげー好みの女が映ってた。
「はぁ!?はぁ!?はぁあー!?俺か!?俺!?て…てめっ何してくれてんだよ!?意味わかんねえよ!」
「いや、お主が好きそうなおなごのイメージに近づけたはずじゃが?嬉しくないのか?」
「いや嬉しいけどちげえよ!」