確定的な未来の話
天井に向かって手を伸ばす
独り夕方寒い世界
たった今だから、決まるものもある
崩壊した復路は残されていない
今未来はみつかった
進むべき道などないということ
残らなかった道を選びたい
現実は余り物の道を歩むだけ
止められないし、止まらないけれど
いつか終わりが見えるのだろうか
未来に怯えている
まだ見えない暗がりに
どこまでも行けず避けてばかり
勝手に大人になるというのに
どうして未来は必要なのか
明日を望めと言うのなら
明日を教えてくれないか
確定した未来、教えてくれないか
未来の隅で蹲った
目を背けて、耳に蓋をした
最後に未来に話したい
逃げた世界はどこまで美しい
うた