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【アニメ3期決定】転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~  作者: 未来人A


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340/346

第340話 シャドーvsゼツ

 ファムはゼツの逃走コースを予想し、そこに待ち伏せをしていた。

 メイドの格好をしているが、間違いなく、アルス・ローベントを殺そうとした暗殺者、ゼツである。


「あなたは……アルス・ローベントの……」

「覚えていたか。光栄だな」


 ファムは余裕そうな表情でそう言った。

 後ろからも気配を感じ、ゼツは目だけで後ろを見る。

 地味な顔の男、ベンが後ろに立っていた。


「二人だけですか?」

「ほかの奴らは、多分戦いについていけないからな」

「なるほど……」


 ゼツはどこからか短剣を取り出した。

 ファムとベンもナイフを握っていた。

 ゼツはファムに斬りかかる。

 と見せかけて、方向を転換、逃走を図ろうとする。


「……!」


 ベンがそれに反応し、ゼツを捕らえようとする。

 ゼツは短剣を振り、ベンに斬りかかる。

 ナイフで受け止める。それを見て、ファムが後ろから斬りかかった。短剣で受け止める。


「死んでください」


 ゼツは小さい針を懐から出し、ファムに向かって飛ばした。

 ナイフで針を弾き落とす。

 ゼツはさらに追撃。ファムを蹴り飛ばそうとする。


 腕でガード。しかし、蹴りの威力が


非常に強く、後ろに下がる。

 その隙を突き、ゼツは逃走を図る。

 ベンが触媒機を取り出す。魔法を発動。初級の炎魔法だが、魔法の技量が非常に高いベンなので、それも高威力だった。

 ゼツの近くで爆発が起きる。


「くっ……」


 流石に爆発は完全に避けられず、爆風で体勢を崩す。

 ファムはその隙を見逃さず、ゼツに飛びかかった。

 背中側に回り込んで羽交い締めにする。


「動くな」


 そう言って、羽交い締めにしながら、ゼツの首にナイフを押し当てる。


「これは予想外でしたね。魔法もそこまで使いこなしているとは」


 捕まったのにゼツは冷静だった。


「ベン。こいつの体に武器がないか確認しろ」

「はい」


 ファムの命令で、ベンはゼツが武器などを隠し持っていないのかを、隈無く確認する。

 毒、針、短剣など様々な暗器が出てくる。完全に武装していた。


「これ以上はないようです」

「そうか」


 ベンが確認している間も、ファムはずっと羽交い締めを続ける。一瞬たりとも気を抜くことはない。


「なぜ私を狙っているんですか?」

「主のアルス・ローベントから、お前を捕縛せよと指示が出ている」

「私を捕縛ですか……殺されかけたから、制裁でもするつもりですか?」

「アルスは情報を欲している。お前がどうやってアルスの目をあざむいたか、知りたいようだ」

「しゃべるとでも?」

「簡単には話さないだろうな。まあ、話すまで色々試すだけだ」


 ファムは淡々とした口調でそういった。


「今からお前をカナレに連行して、牢に閉じ込める」

「情報を聞くだけで良いんではないですか?」

「アルスを殺そうとした暗殺者を野放しには出来ん。来てもらうぞ」

「そうですか。ま、情報はそう簡単に聞けるとは思わないことですね」


 ファムは、ゼツを手際よく拘束する。

 まずは足を縛り、それから手を縛った。

 そして、口も開けられないようにし、全体的に紐でぐるぐる巻きにして、指一本動かせない状態にした。

 ここまですれば脱出することはほぼ不可能。

 自身の経験則に基づいた拘束だった。


「それでは運ぶぞ」

「承知しました」


 ファムはベンにそう指示を出した。

 まずは近くの仮アジトに向かう。

 そこに置いておいた、大きめの箱にゼツを入れる。

 流石に人間をそのまま運んでいたら、パラダイルの憲兵に捕まりかねない。

 ここはミーシアンではなく、敵国の領土である。

 捕まったら保釈されることはないだろう。

 ファムは、箱に入れたゼツをカナレ城へと輸送した。

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― 新着の感想 ―
大丈夫か?なんか余裕そうだけどここから逃げられたりしない?
更新ありがとうございます。 これでゼツが素直に吐いてくれれば、アルスの鑑定眼について何かわかるかもしれません。そして、残りの二つの眼についても。
ついに鑑定眼の秘密の一端が明らかに・・・!
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