第294話 合議
帝国暦二百十四年五月。
帝都、ランバス城。
皇帝の住む城だ。サマフォース帝国でも、随一の巨大さを誇る城である。
ランバス城の軍議室。円卓の真ん中に、サマフォース帝国の地図が置かれている。
円卓には席が5つ。一席だけ空席があったが、ほか四つはそれぞれ埋まっていた。
「キャンシープ代表、ルーベルト殿が来ていないようですが、本当に来られるのですか?」
パラダイル総督マクファがそう発言した。
「参加すると書状は来ておりますが……」
アンセル州の宰相シャクマが少々困り顔で返答した。
「来ないようなら我々でやるしかないようですな」
シューツ総督のブランがそう言った。彼のすぐ後ろには、軍師のヴァルトが控えている。
もう一人のローファイル州の代表、エレノアは目を閉じてただ静かに座っていた。
(もし味方の州がひとつでもかけるのはかなりの痛手。背後を突かれるのを恐れて、キャンシープと領地を接している州は全力で兵が出せぬようになるからな……協定を結ぶと言う手もあるが……)
シャクマはルーベルトが来なかった場合の対処法を頭で考える。
「シャクマ様! ご報告です! ルーベルト殿が参られました!」
兵士が急いで駆けてきて、シャクマにそう報告した。
「来られたか! すぐにお通ししろ」
「はっ!」
兵士が急いで軍議室から出て行った。
しばらくすると、長身の男が頭を搔きながら入ってきた。
ボサボサの黒髪。無精髭を生やしている。顔立ちはかなり整っていた。
彼はルーベルト・ウモンガス。
キャンシープ総督を務めているウモンガス家の次男である。
「わりぃ。遅れた」
男は軽く謝りながら円卓の席にどっしりと座った。
「……よくお越し頂きましたルーベルト殿」
シャクマはルーベルトの無礼な態度に内心苛立ちながらも、表には一切出さずににこやかな表情でそう言った。
「それでは早速始めましょうか。ミーシアン征伐の合議を」
シャクマはそう切り出した。
「現状、ミーシアンはサイツを実質的支配下に置いており、戦力を拡大しております。サマフォース帝国にとって大きな脅威です。今のように各州が各々独立して動いてしまっていては、一州づつ攻略されて、瞬く間にミーシアンに征服されてしまうでしょう。ここはもう一度皇帝陛下の下、各州が手を取り合い共闘すべきです」
「その皇帝陛下は今どこにおられるのですか?」
エレノアがそう質問をした。
「合議には皇帝陛下は参加しない所存です。全て、我々の決定のままと仰せです」
「……」
そう言うシャクマをエレノアは軽蔑したような表情で見る。
「この場に皇帝陛下がおられるだけで、結束が高まると思いますので、いていただいたほうがよいと私は考えますが。何も軍議について意見を申して欲しいとは言いませぬ」
軍師のブランが少し厳しい口調でそう発言した。
「それはもっともではございますが、やはり皇帝陛下の手を煩わせるわけにいきませぬ。体が弱いお方なので、合議など聞くと体調をお崩しになれるかもしれませぬし。ここは我々のみで苦難に立ち向かいましょう」
シャクマはそう言って意見を却下した。
合議に参加している者たちは、シャクマを不服そうな表情で見ていたが、それ以上何も言わなかった。
シャクマにしても皇帝がいた方が、纏まりが出るというのは重々承知ではある。
落ちぶれたとは言え、未だサマフォース帝国の皇帝であることは間違いない。今回、各州から代表者を召集できたのも、皇帝の威光が少なからず残っているからだった。
(ふん、陛下を合議に参加などさせたら、こやつらに何か吹き込まれるかもしれぬ。油断ならんやつらばかりだからな)
彼が皇帝を合議に参加させないのは、私利私欲からであった。
シャクマは、今まで皇帝への謁見は許していたが、距離を取って挨拶を交わさせるくらいで、近い距離で誰かと喋らせるなどということはさせてこなかった。
皇帝と会談したいという要求も度々来ていたが、全て皇帝の体調を理由に断っていた。
元々は下級の貴族として生まれたシャクマにとって、皇帝を意のままに操れる今の立場は何が何でも死守したいと思っており、そのために皇帝にはなるべく人を近づけないようにしていた。
「まあいいじゃねーか。陛下がいたところでやることは変わらねーよ。ミーシアンを野放しにするのは、キャンシープにとっても害が大きいかもしれないと思っているから、こうしてきてやったんだ。ミーシアンの情報が知れて、それに対して具体的な対処法を決めさえできれば、皇帝陛下には会う必要はない」
ふてぶてしい態度でルーベルトは言った。
「同感ですね。何もまた仲良くするために来たわけではありません。すでにサイツを攻略したミーシアンが、他州を攻略してしまうと、大きな戦力差が出来てしまいます。特にこのアンセルを取られると非常にまずい。人口も多く、地理的に他国から技術や人材を連れてきやすい場所になるので、発展もしやすい。そしてアンセルは州内を完全に統一出来ておらず、反抗勢力を抱えている。私ならば真っ先に攻めます」
冷たい表情でエレノアがそう言った。
シャクマは彼女の言葉を聞き、内心動揺して僅かに眉をひそめた。
彼が実権を持っていることを良く思わない勢力が、アンセル内にはそれなりにいる。州内で統率が取れているとは言い難かった。
アンセルは人口が多く、資源も多い。兵士の質も高く城も堅牢なので、それでも簡単に攻め落とすことは出来ないのだが、統率が取れていないという事が、弱点になっていることは確かだった。
「アンセルが狙われる可能性が高いというのは否定しません。アンセルの危機という事は、すなわちサマフォース帝国の危機と言うことでもあります。そのため手を取り合って、この難局に立ち向かう必要があります」
内心の動揺は隠してシャクマはそう言った。彼の言葉は事実ではあるので、反論はなかったが、各州の代表たちは胡散臭い物を見るような表情で、シャクマを見ていた。
「まずはミーシアンの戦力を教えてくれ。アンセルはミーシアンに近いし、結構知ってるんだろ? 俺たちは遠いからミーシアンに対する情報は大してないんだ」
ルーベルトがそう言った。
「もちろん、共闘するので敵に対する情報は全て共有いたしますよ。口で説明するより、資料で見られた方が早いでしょう」
シャクマはそう言うと、家臣に資料を持ってこさせて、それを各州の代表の前に置かせた。
「そちらの資料には、我々アンセル州とパラダイル州が調べたミーシアンの情報が全て書かれています。まずはお目通しをお願いします」
シャクマは事前にパラダイル州と連携し、ミーシアンの情報をまとめた資料を作成していた。
ミーシアン征伐軍を立ち上げるべきという提案は、パラダイル州が持ちこんだものだ。ミーシアンの情報の提供に関しては、パラダイルも惜しみなく行っていた。
内容は現在のミーシアンとサイツの総合兵力。資源の量。資金力。そして、飛行船についての情報。サイツとミーシアンの戦の主な流れが分かっている範囲で書かれていた。
各州の代表者たちは書物に目を通していく。
ルーベルトは少し困ったような笑みを浮かべる。エレノアは何か面白い物を見るような興奮したような表情を浮かべた。シューツ総督のブランは青ざめたような表情を浮かべる。彼の後ろで見ていた軍師ヴァルトは、何か考え込むように真剣な表情を浮かべていた。
パラダイル総督のマクファは内容を知っていたが、再確認をするように読み返していた。
「ミーシアンは妙なもんを開発してくれたな」
ルーベルトがそう言った。
「飛行船はかなりの脅威です。一州だけで戦えば、敗戦の可能性は高いでしょう」
「……まあ、確かに厄介そうだが。ただ、本当にサイツはこんなにあっさりやられちまったのか? 二郡を取られただけで、あとは無抵抗で降伏ってのは流石にあっさりすぎるだろ」
「サイツの総督は昔から総督をやっていた人物ではなく、成り上がりものです。サイツ州がどうなるかより、自分がどうなるかを優先して考えたのではないでしょうか? もし徹底的に抵抗して敗北すれば、処刑される可能性がありますが、すぐに降伏すれば助かる見込みもあります。現にサイツ総督は処刑されず今も生きているようです」
ルーベルトの疑問にはマクファが答えた。
「私は賢明な判断をされたと思いますね」
エレノアが発言する。
「飛行船の性能を見る限り、サイツが勝利を収めるのは困難。サイツはただでさえミーシアンには兵数では劣ります。その上、飛行船など持ちこまれては勝ち目は薄すぎる。未知の兵器の存在に兵士の士気もかなり落ちていたでしょうしね」
冷静な口調でそう言った。
「的確な分析ですね。流石は戦女神と言ったところでしょうか」
シャクマはにこやかな表情でエレノアを褒めた。
褒められたエレノアだが、一切シャクマに興味がないというような表情を浮かべていた。
(ふん、生意気な小娘だ)
エレノアの態度を見て、シャクマは内心でそう吐き捨てた。
「とにかく、ミーシアンの脅威はご理解いただけたはずです。正式にミーシアン征伐軍に加わるという意思を、お示しいただきたい」
シャクマはそう言うと、紙を取り出した。
皇帝陛下の名が上に大きく書かれており、皇帝家の印が捺印されていた。その横に、パラダイル総督マクファの署名と捺印が小さめにされている。
「こちらの連判状に署名と捺印をお願いいたします」
マクファの言葉通り、代表たちは署名と捺印を行っていった。
全員の署名捺印が終わる。連判状には五つの署名と印が押された。
「ありがとうございます皆様。これで我々は同士でございます。サマフォース帝国をこの危機から救うべく共闘してまいりましょう」
「まあ、そうだけど、皇帝陛下がいないんじゃ、いまいちしまらねぇな」
「同感ですね」
ルーベルトとエレノアが冷めた口調でそう言った。
シャクマは一瞬だけ、余計なことを言うなと言うような表情で、二人をにらんだが、すぐ笑顔に戻った。
連判状に署名して裏切るということは、他州からの信頼を低下させることを意味する。
署名したという事は今のところ兵を出す気はあるという事だ。
(もっとも、状況が変わればどう動くかは分からんがな)
状況の変化によって裏切る州が出る可能性はある。シャクマも連判状で裏切りを完全に阻止できるとは考えてはいなかった。
「署名捺印を頂いたので、早速ですがミーシアン征伐の戦略を決めていきたいと思います。なるべく早く征伐を成功させなければ、ミーシアンは飛行船を増産し、どんどん力をつけ、手の付けられない存在になりかねないですからね」
「そうですね。くだらない話は置いておいて、一刻も早く戦について話すべきです」
エレノアが興奮したような口調で言った。
その様子を見て、噂に違わぬ戦闘狂だな、とシャクマは思った。
「さっさと軍議して戦略を決めるってのには同意だが、まずはアンタの案を聞かせてくれ。人集めといて何の案もないので考えて下さいって言うほど、無能ではねーだろ?」
ルーベルトがそう言った。
「もちろんです。まずは私の戦略を説明いたしましょう」
シャクマはルーベルトの挑発するような物言いに、特に反論はすることなく、言われた通り案の説明を始めた。
「飛行船は今の所、それほど多くミーシアンにあるというわけではありません。一隻でかなりの効力を発揮してくるので、増産されると勝ち目は無くなってしまいます。なので短期決戦を仕掛けるべきです。全兵を集結させアンセル側から攻略を開始して、一気にアルカンテスを落としてしまえば、ミーシアン側は州都を失い統率が取りづらくなると思われます」
シャクマは円卓中央にある地図で、具体的な進軍ルートを示しながら説明した。
「城攻めをする際、包囲をしても飛行船がいるとうまく行かない可能性が高いので、強行する必要があります。数ではこちらが勝りますし、ミーシアンは城自体はそこまで堅牢ではありません。流石にアルカンテスを攻め落とすのは、難儀するでしょうが、ほかの城は楽に落とせると思います。また、アルカンテスをうまく落とせば、飛行船の技術を盗むことも可能かもしれません。飛行船を発明した者は、カナレ郡にいるという話ですが、作り方は州都のアルカンテスにも伝わっているでしょうからね。敵が統率を乱している間に、飛行船を数隻でも作ってしまえば、一方的に空から攻撃を受けることはなくなりますし、数で大きく勝っている我らの勝利は確実になるでしょう」
シャクマは説明を終える。
「早いうちに勝負を決めるのは賛成ですね。しかし、全兵力を集結させるというのは難しいでしょう」
シャクマの案を聞き、シューツ州の軍師ヴァルトが発言した。
「無論、防衛の兵を残さず全兵で攻めるというわけではありませんよ。攻めの兵をすべてアルカンテス攻めに充てるという意味です」
「もちろん分かっています。攻め側の兵を集結させるのも難しいと思います。ミーシアン側が防衛だけでなく、ほかの領地を攻めるという戦略をとってきた場合、兵を戻さざるを得なくなります。どの州も自領が一番大事ですので。統率が取れなくなり、結局征伐軍が瓦解する恐れがあります」
シャクマはヴァルトの意見を聞き、
(……ふん、ミーシアン、サイツと領地を接している州は、シューツ州とパラダイル州、アンセルのみ。アンセル側から攻めるため、標的にされるのはパラダイルとシューツ。パラダイルは皇帝陛下に忠誠を誓っており、そもそも地形的に攻めづらい場所なので、守りを気にはしないだろう。つまり、シューツ以外には関係のない話だ)
そう思った。
(しかし、ここで要求を拒否すると、シューツが参戦拒否をする可能性がある。それはまずい。征伐軍は全州が参加しなければ、なりたたん)
戦力的にはシューツ州を欠いても、まだ征伐軍側の方が上ではある。
たが、不参加の州が出てしまうと、どうしてもその州に対しても警戒しないといけなくなるので、攻撃に動員できる兵が減ってしまう。
シューツの戦力を失った上に、警戒すべき相手が増えるとなると、大きな痛手だ。
ミーシアン征伐の成功確率は大幅に下がってしまう。
「分かりました。ヴァルト殿の言葉ももっともですね。防衛の兵は増やした方がよさそうです」
シャクマはヴァルトの意見を取り入れる事を決めた。
「私はアルカンテスを落としに行くというのは賛成ですが、兵を一箇所に集中させると言うのは反対ですね。そもそも、そんなことをして、統率を取れるとは思いません。総大将として皇帝が出陣するならまだしも、それは無理でしょう?」
エレノアが意見を発言する。
「皇帝の出陣? それはあり得ません。危険すぎます」
「もし、皇帝が出ないなら総大将は誰が務めるのです? あなたですか? 統率を取ることができると言えますか?」
「……それは……総大将ははっきりと決めずに、しっかり軍議しあって連携を取って戦えばいいことと存じます」
「そのやり方では勝てる戦も勝てませんね。総指揮を私に務めさせていただけるのなら、やりますがどうしますか?」
「い、いや……それは難しいでしょう」
何を言い出すんだこの小娘は、と内心シャクマは思いながら、そう断った。
いくら戦で強い実績を持ってると言っても、エレノアはまだ10代。
ローファイル州総督家の娘ではあるが、現状総督でもない。そんな人物に、征伐軍の総指揮は任せることなど到底できない。
「でしょうね。私は自軍の兵を率い、別の場所を攻めたいと思います。パラダイル州からマサあたりを攻めると、敵も混乱しそうですね」
「な、何を勝手な!」
勝手に自分の方針を決めていくエレノアに、シャクマは激昂する。
「征伐軍は連携が大事です。勝手に戦略を決められては困ります!」
「別に征伐軍の不利になる動きをしようというわけではありませんよ。今回の征伐軍の場合、多方面から攻略した方が合理的だと思いますよ。一箇所に集めても、指揮権で揉めるだけでしょうし、逆に連携は乱れるのでは? 多方面からの攻略を行えば、敵もアルカンテスだけを守るわけにもいかず、戦力の分散が狙えます」
「……」
正論ではあった。実際皇帝が出陣できない以上、兵を一箇所に集めても統率が取れない恐れがある。
味方同士で争いが起こる可能性も、十分にあり得た。
「ローファイルさんが勝手に動くなら、俺たちも独自で攻めさせてもらうぜ」
今度はルーベルトが発言を始めた。
「俺たちは海での戦が一番強い。陸でも強いが、海の方が得意だ。ミーシアンにはセンプラーっつう、大規模な港都がある。ここを攻略する。ミーシアンにとってセンプラーはかなり大事な都市だ。センプラーを抑えるとまともに貿易が出来なくなって、金も無くなりゃ資源も少なくなるだろうからな。アルカンテス攻略の方にも兵は出すが、俺たちセンプラー攻略の方を重点的に行うぜ」
エレノアと同じく独自に動くとルーベルトは宣言した。
(これは纏めようとしても無駄そうだな。指示を聞くような感じではなさそうだ。まあ、多方面から重要都市を狙うという戦略も悪くはない。独自に動かれると、裏切りが起きた時対処し辛くはなるがな……)
この場を完全に纏めることは自分では無理だとシャクマは察する。
「それでは我らがシューツ州もアルカンテス攻めだけでなく、サイツ攻めも行わせてもらいます。サイツはミーシアンに従属しておりますが、未だ反抗勢力は根強く存在します。前総督のアシュドも健在です。うまく調略を行えば、寝返らせることも可能かもしれません」
ヴァルトがそう言った。
(サイツ攻略……もし成功すれば、シューツがサイツの大部分を占領して、一番大きな州になる……)
ヴァルトの提案をシャクマは危険視する。
(ただ、その時はアンセルがミーシアンの都市をいくつか占領して戦力は増しているだろうから、問題はないだろう……)
その後の展開を考えて、問題ないとシャクマは考えた。
「パラダイル州はどうお考えですか?」
シャクマはパラダイル総督のマクファに話を振った。
「多方から攻略するのも戦略の一つですし、特に異論はありません。我々としては、各州戦のサポートをさせていただきたいと思っております。攻城をするのに便利な兵器を最近開発しましたし、我が州には回復魔法兵もいるので、十分お役に立てると思います。力を合わせて巨悪ミーシアンを征伐できればと思っています」
マクファは完全に他州に協力をする姿勢を示した。
「各州の皆様の戦略は理解いたしました。各々別の方面からミーシアン攻略を行うと言うことにして問題はないですが、やはり敵はアルカンテスを重点的に守ってきますので、アルカンテス攻略に何割か兵をお貸しいただきたい」
シャクマの要請には他州の代表は一応ではあるが、承認した。
(本当に兵が来るか、来てもまともな兵が来るかは分からんが……まあ、今回の征伐軍はアンセル内の不穏分子共を戦に参戦させ、まとめて消すのが第一の目標だ。無論ミーシアンを征伐してミーシアン全土を手中に収められれば、それに越したことはないが……まあ、中々そこまで上手くはいかないかもな)
シャクマは話し合いの結果、やはり他州の者たちはそれほど信用はできないと悟った。
合議は終了し、その場は一旦解散になった。