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【アニメ3期決定】転生貴族、鑑定スキルで成り上がる~弱小領地を受け継いだので、優秀な人材を増やしていたら、最強領地になってた~  作者: 未来人A


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第144話 決着

コミカライズが今日更新されました。

有料の三話が追加され、二話が無料で読めるようになっています。

毎週金曜日に更新されていくようです。

興味がある方はマガジンポケットのアプリのDLをよろしくお願いします。

 スターツ城にある練兵場で、戦いは行われることになった。


 練兵場に立ち二人は睨み合う。

 二人は練習用の木槍を持っている。最初は木剣でやるよう提案したが、ブラッハムは槍の扱いの方が得意なようだ。


 リーツは剣も槍も同じくらい強いため、どちらでもいいと言ったから、槍で戦うことに決定した。


「会いたかったぜ、リーツ・ミューセス。今回は卑怯な手は食らわねーぞ……」

「卑怯って……だからあれはあなたの自爆でしょう……」


 リーツは呆れた表情でため息をつく。


 武器を落としたり、実戦だと致命傷となるであろう攻撃を食らった場合は負けである。


 立会人はクランが用意した武人が担当する。私では勝敗を決めるのが難しそうなので、きちんと戦える者が務めた方がいいと思い別の者に任せた。

 厳つい顔に髭を生やしている男で、なかなか真面目そうだ。武勇も75とそれなりに高い。


「一本勝負だ。リーツ・ミューセスが勝った場合、ブラッハム・ジョーは、アルス・ローベントの家臣となる。ブラッハム・ジョーが勝った場合、自由の身となる」


 戦いが始まる前に、立会人が条件を言った。


「構え!」


 立会人の男の合図で、両者は槍を構える。


「始め!」


 その合図を聞いた瞬間、ブラッハムが動き出した。


 とてつもない速度だ。


 まずい! と思ったら、リーツは颯爽とその攻撃をかわしていた。


 読んでいたのか反応したのか、分からないが、最初の一撃にブラッハムは全てを賭けていたようで、避けられて驚愕に目を見開いている。


 リーツは、突きを放ち、ブラッハムの首に当たる直前で止めた。


「勝者リーツ・ミューセス!」


 立会人がそう宣告した。

 思ったより早く終わったな。

 始まった直後に虚を突く作戦だったのだろう。ブラッハムの知略からすると、悪くない作戦ではあると思う。


「クソ……お前、なぜ今のを避けれたんだ……」

「悪くない考えでしたが、向かい合ったとき目が血走ってましたので、来ると分かってましたよ。来るのが分っていなければ、あの突きはかわせなかったかもしれませんね」


 ブラッハムの突きを、リーツは読んでいたようだ。

 確かに難なくかわしていたように見えたので、流石のリーツでも事前に分かっていなければ無理だろう。


「ぐ……クソ……表情に出ていたのか……」


 悔しそうに拳を握りしめるブラッハム。


「俺の負けだ……約束通りあのチビ助に仕える」

「チビ助ではありません。アルス・ローベント様です」

「あー……分かった。アルスに仕える」

「アルス様です」


 リーツは口は笑いながらも、目元は笑っていなかった。中々威圧感を感じる表情である。


 私がブラッハムの教育係をするよう命じたので、恐らくもう教育を始めているのだろう。


 ブラッハムは予想通り、自分を打ち負かした相手には素直に従うようで、「アルス様……」と言った。


 あの感じなら、リーツはブラッハムの教育も上手くやってくれそうである。


 リーツが戦いに勝利したことにより、ブラッハム・ジョーを家臣にすることに成功した。





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― 新着の感想 ―
[良い点] これから、大きくなっていく弱小貴族であるアルスのこれから先をいつも楽しく読ませて頂いています。領地や身分が大きく、上になるにつれて、家臣も多くなっていくと思いますが、その中でも、それぞれが…
[一言] ブラっハムの活躍が楽しみですね。 マガポケ読みました。アルスもリーツも可愛いですね。未来人さんの作品はテンポが良いから漫画に向いてるかもしれないですね
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