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魔眼少女  作者: つばさ
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魔眼少女第1章「今是作非-転」

いよいよ魔眼少女の掲載を始める時がやってきました!

本日の8:00〜18:00までの短いあいだですがどうぞご覧下さい

詳しい詳細は後書きにて

Twitterで#魔眼少女で感想を呟いてもらえると見やすくて嬉しいです!

今是作非-転


その日の夜


「もしもし、神奈です」


「あら連絡してきたってことは何かわかったのかしら?」


「そんなところです、明日家に来ませんか、情報交換は会ってした方がいいですよね?」


「そうねじゃあ10時にそちらに行くわ」


「あと南波紫苑という人物について調べて欲しいんですけど...」


「了解、また明日ね」


電話が切れる


「澪さんの眼ならあいつと会えば情報が引き出せるかも、そしたら一気に魔眼奪いにたどり着けるわね」

明日に期待をして眠りにつく


ピピピピッピピピピッ目覚ましが鳴る、まだ朝の6時だ家に人が来るからと張り切って目覚ましを早めにセットしたが失敗だった

うーんまだ眠い、腕を適当に動かして目覚まし時計を止める


今日の約束は10時だ、いつも9時には叩き起こされているし二度寝しても大丈夫なだろう

プルルルル、ケータイが鳴っている

眠たい眼をこすってスマホを手に取る、そして目に入った時間にびっくりする


「えっもう10時!?」


ということはこの電話は...やっぱり澪さんからだ、やってしまった、でも何で電話をかけてきたんだろう?


「もしもし神奈です、すみません寝坊しました!」


怒られると思っていたが返答は意外なものだった


「もしかして神奈ちゃんって未南雲家に住んでない?」


そうか、彼女には未南雲家を出て叔母の家に住んでいる事を伝えていなかった


「すみません実は今叔母の家にいまして、すぐに迎えに行きます!」


「迎えは大丈夫よ、住所さえ教えてもらえれば今から向かうわ」


「せっかくだし久しぶりに家を見ておきたいんです、30分以内に着きますからてきとうに時間潰してて下さい!」


私はベットから飛び起き急いで着替える、そしてリビングに出た時朝食が机に置いてあるのを見て気づいた、今日叔母は早く出かけるんだった

私はトーストを手に取り玄関へと急ぐ、まさか自分がトーストを咥えながら走ることになるとは夢にも思わなかった

電車を乗り継ぎどうにか30分以内に目的地にたどり着いた

澪さんは家の門の前で待っていた


「遅れてすみません!」


「30分くらいどうってことないわよ、それより質問したいのだけどこの家は売り払ってないの?」


久しぶりに見た我が家は誰も訪れていないにも関わらず庭の草も茂っておらず綺麗だった


「私達家族の過ごした家ですから、今は叔母が管理しています、まあ事故物件になるので売ってもそこまでお金にならないっていうのもあるんですけどね」


「そう言えば聞きたかったのだけど叔母さんは未南雲家の方なの?」


「父の妹です、もう親戚は叔母しか残っていないのでそこにいるしかないんです」


母の家である南條家は私が生まれた時から母しか残っていなかったらしい、だからもう頼れる人は叔母しかいないのだ


「そうなのね、中に入ってもいいかしら?」


「ごめんなさい、叔母に誰も入れるなって言われてて、本当は私もここに来てはいけないって言われてるんです」


「だったらわざわざ迎えに来る必要はなかったのに、大変だったでしょう?」


「それでもこの風景を見たかったんです、当たり前にあった日常を思い出してからじゃないと一歩踏み出す勇気が出なくて」


あの光景を思い出すたびに吐き気がする、だがいずれはそれを超えないといけない時が必ず来る気がした、だからこそこの場所を忘れてはならないと思った


「神奈ちゃんが先に進むのなら私もサポートしなくちゃね、情報交換は家の方がいいかしら?」


「そうですね、いつ誰に視られてるかわかりませんから」


私たちは家を後にする、帰りの電車で澪さんが妙な話をする


「神奈ちゃんは叔母さんの家に引っ越してから未南雲家に出入りしたことはある?」


元々住んでいた家だから当然だ最初はそう思った、でもよくよく考えてみれば家の前まで行ったことは何度か会っても結局入ったことはなかった


「ないと思います、あったら流石に覚えてます」


「やっぱりそうなのね、あの家には何かありそうね」


「やっぱりって澪さんは来たことがあるんですか?」


私から何も伝えていないのに家の場所を知っていたのはジャーナリストだからだと思っていたがいくら未南雲家が魔眼持ちの家系だからって警察も殆ど捜査せずに終わった強盗事件をなぜ調べているんだろう?


「事件が起こってすぐの頃に警察の目をかいくぐってこっそり家を調べたことがあるの、その時は普通に入れたんだけど警察の捜査が終わってからまた調べようと思った時には何故か入れなかったのよ」


「入れないって単純に鍵が掛かっているとかではないってことですか?」


「そうね、正確に言えば入れないのではなくて入り方が分からないの方が正しいわね」


それはおかしな話だ、確かに家の門は見えているそれは澪さんも同じことだろう、なのに入れない、つまり誰かがそうしている...

私がそんなことを考えていると電車が到着する


「降りるわよ、詳しい話はまた家でしましょう」


私の家族を取り巻く何かは魔眼奪い以外にもいるのだろうか、そして澪さんはそれを知ってるのかな?

質問をすればすぐにわかる話だ、だが私はそれを聞くことが澪さんとの決裂を導くのを恐れた、そして心のどこかで彼女ならいつか話してくれると思った


家に着き放っておいた食器を片付ける


「座ってください、今お茶を持って来ます」


私がお茶を組んでいる間澪さんは棚にある写真を見ていた


「ここに写ってるのって叔母さんとお父さん?」


それは何処かで出かけた時に撮ったであろう父と叔母の昔の写真だった


「随分昔のものなのね、2人ともまだ小学生くらいかしら」


「家の都合で父の父、つまり私から見てお爺さんが事故で亡くなった時に2人は別々の所に住むことになったらしいです、だから2人で写ってる写真がこれくらいしか残っていないらしくて」


母と父の学生時代の写真は母が病弱だった事もあって病院の前の写真ばかりだったがこれは違った


「子供時代の写真じゃなくてそもそも2人で写ってる写真が殆どないの?」


「確かに妙ですね、大人になったら写真は撮らないかもしれないけど子供の頃に会っていてもおかしくないのに...」


今まで考えもしなかったがおかしな話ではある、どれだけ離れて暮らしていたって家族なのだから一緒に写真を撮る機会くらいいくらでもあっただろうに


「それについてなんだけどねあり得ない話なんだけど叔母さんについてどうしても伝えなきゃいけないことがあって」


彼女は叔母について知っていたのだろうか、でもさっき私に質問してたのに...


「未南雲家の戸籍にあなたの叔母さんはいないわ、長男だったあなたのお父さんに兄弟は存在しないの」


「えっ...そんなの嘘ですよね?」


彼女は嘘をついていない、そんな事は分かっているが信じられるわけがない


「残念ながら真実よ、でも叔母さんはあなたを騙していただけではないと思うわ、もう1つ伝えなければならない事があるの」


彼女は写真を手に取る


「彼女の父親の死因は事故なんかじゃないわ、記録上ではそうなっているけど私の魔眼なら真実を視ることが出来る....、あなたのお爺さんは家族を殺そうとしたの、そして誰かの返り討ちになった」


「それが叔母の戸籍がない理由....」


澪さんは首を横に振る


「私も最初はそう思ったわ、でもそれなら1つおかしな事があるの、私の魔眼でも叔母さんの存在は視えなかったの」


「じゃあ叔母は一体...」


「考えられるのは何者かが彼女の存在を隠匿している、もしくはお爺さんの死が偽造されているという可能性ね」


可能性を模索していはいるが彼女は叔母を疑っている、でも私は...


「それでも私は叔母を信じます、あの人は私をここまで育ててくれた母親のようなものです、その事実は何があっても変わりません」


「あなたはそれでいいわ、彼女を調べるのは私の仕事よ」


彼女は少し悲しそうだ、なんでだろう彼女には全く関係のない事なのにまるで自身の事のように悲しんでいる


「ありがとうございます、本当は私が背負わなきゃいけない事なのに」


「神奈ちゃんはもう少し肩の力を抜いた方がいいわよ、そういえばそろそろお昼の時間ね、後のことはお昼を食べてから話しましょ」


「私買いに行って来ます」


「わざわざ行かなくてもいいわよ、台所借りてもいいかしら?」


「はい、冷蔵庫に入ってるものなら自由に使って構わないですけど」


私がそう言うと澪さんは台所へと向かう

暫くすると彼女は台所から出てくる


「おまたせ、出来たわよ」


彼女が笑顔で持って来たのはオムライスだった


「なんだか懐かしいです、昔母がよく作ってくれたんです」


「喜んでもらえてよかったわ、さあ食べて見て」


パク、一口食べる


「美味しいです、なんだか懐かしい感じがします」


澪さんの作ってくれたオムライスは母が作ったものと似た味がした


「それは良かった、残さず食べるのよ」


そう言って澪さんは笑った、なんだか母がいるようで私も嬉しかった

お昼を終えて私達は本題に入った


「南波紫苑の事は結構分かったわよ、彼は隣町の町長の息子でね昔から親の希望していた道に進んでいたみたい、だけど大学の時に事故にあって片目の視力を失った、しかもそれが酔った同級生が運転していた車で起きた事故で、それがきっかけで親に見限られて捨てられているわ、そこまでは不幸な人生を送っていた唯の人間の話なのだけどここからが本題ね、彼は突然失った右目に魔眼の力を手に入れた、それも皮肉なことに彼の人生に一切なかった選択という力をね」


「選択の魔眼...私は彼と会った時にそれを使われました、あれは悪人が持ったらいけない力です」


「魔眼なんて大体そんなものよ、彼の眼なんてまだ優しい方よ、世の中にはもっと人の身に過ぎた力が存在するわ」


「選択の魔眼の力を知っているんですか?」


「何事も無かったはずの人生に選ぶ必要すらない選択肢を選ばせるってとこかしら、例えば平凡な日常を送る運命にあった人間をその道から外すような事が出来るってことね」


「運命を変えれるってことですか?」


「言い方を変えればそうなるけど良いことばかりではないわ、何処かで不必要な選択をするって事はその先の未来に在るべきだった分かれ道を無くしてしまうのと同義よ」


「その力は人に強制出来るんですか?」


私の場合は自ら進んで質問してしまった、だがそんな事がなければ無事にすんだかもしれない


「一般人相手なら十分可能だと思うわ、それもどんな行動を起こさせる事だってね」


つまり魔眼使いには効かない可能性があるって事だ


「実はその南波紫苑が魔眼奪いの正体を知っているかもしれないんです、澪さんの魔眼ならそれが分かりますよね?」


「つまり私に南波紫苑と会って欲しいってことね、いいわよ住所も調べておいたし今夜にでも会いに行ってあげる」


「ありがとうございます、でも気おつけてくださいあいつの眼は絶対に見ちゃダメです」


「分かってるわよ、それで聞きたいんだけど神奈ちゃんはどうして南波紫苑と会ったの?」


「ロブルスさんに魔眼使いのいる場所を教えてもらってそこに行って会いました、でも多分偶然じゃないです」


誰かが意図して彼を私に会わせたのはまず間違い無いだろう、問題は誰がどうしてそれをしたのかだ


「そうなのね、魔眼について知りたいのはわかるけど他の魔眼使いに近づくのは危ないからやめた方がいいわよ、まあそんなこと言ってる私も魔眼使いなんだけどね」


「魔眼について私が知らない事があるのなら知りたいです、そうしないと魔眼奪いまでたどり着けない気がするから」


澪さんはため息をつく


「仕方ないわね一つだけここで教えるわ、魔眼の力は魔眼が暴走、もしくは覚醒した時に最大限に発揮されて力の具現化が起こるの」


「暴走と覚醒はどんな時に起こるんですか?」


「それはロブルスさんにでも聞かないとわからないわね、昔聞いた話じゃ感情の制御が効かなくなった時とか他の魔眼に強制された時だって言ってたわ、もっとも前者の方は暴走が起こった結果そうなってるだけかもしれないけど、具現化の方は文字通りの意味よ魔眼の力が使用者と繋がりのあるものに置き換わる事かな」


「それって意味があるんですかね、魔眼の力は見えようが見えまいが相手に対して発動する事は可能ですよね?」


「神奈ちゃんは意味を知りたがるわよね世の中には意味のないものだってあるわよ、でも具現化についてだったら一つだけ意味があるかもしれないわ、魔眼使いでなくても具現化した力を見れる目を持った人が魔眼の力を一時的に譲渡される事が出来るはずよ」


「そんな人がいるんですか、でもその目持ってる人自身はそうそう気づきませんよね」


「そうね、言ってしまえばただの一般人だし具現化を使う魔眼使いに出会う確率なんて万に一つもないわね」


ピンポーンチャイムが鳴る、どうやら叔母が帰ってきたみたいだ


「じゃあそろそろ帰るわ、南波紫苑の件は私に任せてね」


そう言うと澪さんは立ち上がりスタスタと廊下を歩く

私は施錠してある門の鍵をボタンを押して開ける

気づくと澪さんはもう玄関を出たようだ

そうか彼女は私の前で叔母を視ないようにするために....


「こんにちはお邪魔していました、こういうものです」


澪は和葉に名刺を渡す


「新聞社の方ですか、一体何のようで?」


澪は和葉をじっと見つめている、そして一言呟く


「あなたは一体何者なの?」


それを聞いた和葉の雰囲気が変わる


「そういうことね、どこで知ったのかは聞かないけど神奈をこちら側に連れて行かないで、あの子はもう未南雲家とは関係ないわ」


「それはあの子が決めることです」


そう言って澪は立ち去る


「叔母様お帰りなさい」


神奈が走ってくる


「ただいま神奈、今の方は?」


「ジャーナリストの澪さん、四年前の事件について話してたの」


「へえそうなのね、今更四年前の話だなんて突拍子もないわね」


叔母は笑顔を崩さない、だが私には分かってしまう、きっと澪さんに何か言われたのだろう


「今日の夕食は何ですか?」


叔母の持った買い物袋を見て尋ねる


「今日はオムライスよ、神奈ちゃんのお母さんが作ってたって昔兄がよく言ってたわ」


まさか久々に食べたオムライスをまた食べる羽目になるとは、今日は何だか不思議な日だ


「嬉しいです叔母様!」


でもその言葉に偽りがなかったことを知って私は安心できた

私と叔母は2人で玄関へと入っていく


どうも新作を思いついてから旧作が踏み止まっていたダメ作者のつばさです

それでも何とか「魔眼少女」を書き終えることが出来ました

そして少しでもこの小説を色んな人に見てもらうためにある企画を思いつきました

それこそがアニメの一挙放送ならぬ、小説の一挙掲載です!

というわけで本日の8:00〜18:00にアニメよろしく30分に一話投稿致します

またTwitterで#魔眼少女で感想を呟いてもらえれば作者が突撃しに行きます!

是非色んな方と感想を言い合ってもらえればと思います

作者Twitter https://mobile.twitter.com/atorietsubasa


時間ピッタリに上げられそうなものは予約掲載でする都合上後書きはテンプレのみになります

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