3話王女の思い
私は第一王女マリアです。
私は勇者召喚をしました。その中に勇者は二人居ました。勇者の妻に成りたいなと思うことも有りましたが昔異世界から記憶だけ引き継いだ転生者が勇者はハーレムを作りたがると聞いて失望してました。
実際一人は私の魅了と魅力に惚れていながらよっしゃ〜ハーレムがどうとか叫んでました。顔も良くありませんでした。
もう一人は顔もステータスも良かったのですが周りに女子の取り巻きがいて誰か一人を好きになるタイプじゃなさそうですしなんかちょっと自分に酔っていそうだったので止めました。
私の王子様はいなそうだなと思いましたが一人私の魅了に聞いてない男の人が居ましたその人は顔も私好みでしたちょっと大人びていて大人の魅力を持っていました。
ステータスもなんと神に名を持つスキルと死霊魔法以外の全ての魔法を持っていました。それはとてつもないことです。ですが多分目で見るスキルなので私の魅了や称号を見てがっかりしたことでしょうですがその人は誰にもそのことを言わずさっきの大人びた表情とは反対の何か守りたくなる様なとても可愛い顔をして「ありがとうございます」と言ってくれたのです。はっきり言って恋するという事を初めて知りました。多分あの人に恋をしているのは私だけじゃないでしょう。聖女の方が睨んできたので多分嫉妬だと思います。ちょっと勝った気がして嬉しかったです。他にもそれを近くで見ていたメイドも熱のこもった視線をしていました。
誰にも彼の正妻を取られたくないと思いました。私はハーレムなど嫌いですが男の人は少なからずその思いを持っていると聞きましたですので彼を縛って彼に嫌われる事だけにはなりたくないのでそこらへんは我慢しました。
そこで私は毎朝彼を起こしメイドをやると言いました。ですが彼は「王女様にそこまでやってもらうのは申し訳ないです」と言って断られました。
「じゃあせめて毎朝起こします」と言いました「まあそのくらいならよろしくお願いします」と言われました。天にも昇る心地でした。聖女の人にドヤ顔をすると悔しそうにしていました。
メイド達も自分が世話をしたいから「王女様にそんなことさせるわけにはいきません」と言われましたが無視しました。
そして顔が悪い方の勇者はその人トールさんを恨みがましく見ていましたトールさんは見えていないはずなのにその人がそういう顔をした途端面倒くさそうな顔をしていました。私は二重の意味で笑みがこぼれました一つは将来旦那さんにするつもりの人がとてつもなく強いこととトールさんに迷惑をかけれたことです。自分でも自覚していますがやっぱり性格悪いですよね。これから性格をよくしようと決意しました。
そしてトールさんの部屋は私が無理矢理私の部屋の隣にしました。そして将来の旦那さんの部屋に夕食が出来たと報告するために忍び込みました。なんで忍び込んだかってちょっと呼んだけど来なかったので寝ているかと思ったからです案の定寝ていましたその寝顔が昼の大人っぽいクールな魅力がとても可愛いキュートな顔に変わっていました。私はまたもや心を鷲掴みされ何かモヤモヤして勢いでホッペにキスをしてしまいました。
「ん〜」
起きたのかと思い顔がリンゴの様に真っ赤になりました。どうやらまだ寝ていたみたいです。本当に良かったですですが多分彼は私を悪女だと思っています。
まあ、実際そうなのですが彼にだけはちゃんと女性としてみてほしいと思いました。その事については今後考えるとして彼を起こそうとしました。
「トール様お夕食の時間ですよ」
「ん〜あと5分〜」
はっきり言って襲いたくなりました。ですが悪女その上処女ですがビッチだと思われると生きていける気がしませんでした。ですので今回は諦めもっと仲良くなってから襲いたいと思います。
「トール様お夕食ですよー」
「わかったよマリア〜」
「今、お名前で、、、ポッ」
心臓がばくばくなりました嬉しかったです
「ああすみません第一王女殿下」
「いいえこれからも二人の時はアリスとお呼びください」
「わかったよマリア」
「ン〜〜〜〜ッありがとうございます」
「じゃあいこっかマリア」
「はい!トール様」
こうして私の楽しい日々が始まったのです