表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
I WON'T CRY!  作者: ヒロ
Challengers
1/3

室井夏彦

僕の名前は室井夏彦(むろいなつひこ)

「もう泣かない、もうくじけない。俺は強くなる。」

そう、僕は今日決めた。

きっかけは至って単純かもしれない、しかしプライドの高い僕にとってはとても大きな出来事だった。

昨日、友達と初めて遊園地に行った。遊園地に行ったことはあったが、ジェットコースターというものには初めて乗った。そこでみんなで乗ろうという話になったのだ。僕は乗るまで全く怖くもなかったし、緊張もしていなかった。お化け屋敷と同じようなものだ、お化け屋敷は好きだから大丈夫だ、そう思っていた。僕が失敗を犯したのは、乗り物に乗ったあとだ。何があったかはもうお察しだろう。

そう、僕は泣いてしまったのだ。みんなが笑顔で叫んでいる間、俺は一人悲鳴を上げて泣いていたのだ。案の定、皆は僕を笑った。それで終わりならまだよかった。しかし実際、それだけでは済まされないのが現実だ。今日、学校に行くと黒板に、僕が泣いた時の写真が貼ってあった。もちろんすぐさま剥がした。けどそれから一瞬にして僕は泣き虫キャラになってしまったのだ。転んだだけでも、

『大丈夫?泣いていいんだよ〜?りょーたろークン!』

とか言われる。それで僕はクラス日誌で言ったのだ。

「俺はもう泣かない。あれはあの時だけのことであって、俺はもう一生泣いたりなんかしない。人前だけでなく、一人でしくしく泣いたりなんかもしない!だからもうやめろ。」

先生は、

「みんなもうやめてあげなさい、たった一回のことですぐ人を笑いものにしないの。」

そうコメントした。

明日からどうなるかはわからない、しかしこれでまた僕が泣いてるのがばれたら、プライドの高い僕は一貫の終わりだ。








評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ