表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/24

第14話 あの後どうなったんだ?

 家に戻ってから、胡桃からメッセージが届いた。


『胡桃)ねえねえ』

『胡桃)明日からお弁当つくっていい?』

『真白)許可制なのか? それ』

『真白)まあいいけど』

『胡桃)やったー』

『胡桃)明日は一緒にお昼食べようね』

『真白)はいはい』


 弁当、か……。

 中三の時は必要以上に浮かれて、後からキモがられたからな……。今度は注意しよう。


 あ、それと胡桃が弁当作ってきてくれるなら、学食代を貰わなくていいな……母さんに言わなきゃ。


 俺は机にスマホを置くと、リビングに向かった。この時間なら家事もある程度終えて、テレビでも見ている筈だ。


 予想通り、母さんはソファーに座ってテレビを楽しんでいた。


「母さん」


「あら、どうかした?」


「えーっと……その、明日から学食代要らないから」


「あらあらまあまあ……もしかして、胡桃ちゃん?」


 なんで分かるんだよ……俺何も言ってないだろ……!


 なんだか気恥ずかしくなって、後頭部を掻きながら頷く。


「うふふ、ようやくなのねー」


「何がようやくだ」


「まあまあ。あ、学食代はお小遣いにしていいわよー」


「は? なんで?」


「デート代、必要でしょ?」


「…………」


 否定するのも面倒くさい。


 まあ、早速土曜日に約束が出来ているのは事実だし、ありがたく頂戴するとしよう。







『晴翔)なあなあ』

『晴翔)あの後どうなったんだ?』


 晴翔からそんなメッセージが送られてきたのは、学校が終わって少ししたぐらいの時間帯だった。


 そういえば、教室から脱出する時に晴翔の手を借りたんだったか……色々ありすぎて、半分ぐらい忘れてたな。

 晴翔には協力してもらったので、しっかり事情を伝えた方が良いだろう。


 そう思ったので、教室を脱出してからの一連の流れ――一か月という期間の話やファミレスの下りを除く――を説明した。


『晴翔)なるほど』

『晴翔)とりあえず、おめでとう』

『真白)なんかすまん』

『晴翔)なんで謝るんだよ』

『真白)いやだって、晴翔に協力するとか言ったのにさ』

『真白)結局こうなってるじゃん?』

『晴翔)あー』

『晴翔)まあでも実際、東雲さんの彼氏にはお前が相応しいと思うよ、俺は』

『真白)…なぜに』

『晴翔)なんていうかな』

『晴翔)ちょっとしか見てないけど、お前の前だと素を出してる感じがしたから、かな』

『真白)…素?』

『晴翔)そう、素』

『晴翔)なんか、中学時代の東雲さんって、お淑やかな感じだったけど』

『晴翔)お前の前だと結構元気に振舞ってるからさ』


 胡桃が……お淑やか?

 嘘だろ?

 折り畳みナイフを普段持ち歩いてる様な奴が……お淑やか?

 コイツの目は狂ってるんじゃないか?


『晴翔)おーい』

『晴翔)どうした?』

『真白)すまん、悪夢を思い出してた』

『晴翔)は?』

『真白)胡桃がお淑やかって、嘘だろ?』

『晴翔)すげえサラッと話戻すのな』

『真白)お淑やかのおの字もないだろ』

『晴翔)お前、それはそれで結構失礼じゃね…?』

『真白)だって事実だし』

『晴翔)まあともかく』

『晴翔)俺はお前を応援するよ』

『真白)ほんとすまん』

『晴翔)だから謝んなって』

『晴翔)俺は新しい恋でも探すよ』

『真白)今度こそ絶対協力するわ』

『晴翔)おう、じゃあ頼りにしてるわ』


 ……やはり、晴翔は良い奴だ。


 俺だったら、好きな人を教えた奴が、その翌日にその子と付き合いました、とか言い始めたら助走付けて殴ってるぞ、多分。


 ……あれだな、中学の時の色々で、陽キャに結構悪印象持ってたけど、晴翔みたいに良い奴も居るんだな。

 これからは、外見とかで人を判断するのはやめた方がいいかもしれない。


『晴翔)あ、そういえばさ』

『真白)ん? どした?』

『晴翔)お前らが教室出て行ったとき』

『晴翔)俺だけじゃなくて星野さんも協力してくれてたぞ』


 星野……ああ、あの金髪の。

 胡桃の友達っぽかったしな……次話す時は礼言っとくか。


『真白)今度お礼言っとくわ』

『晴翔)そうしろ』

『晴翔)ていうか、俺はまだお礼言われてないぞ?』

『真白)…あ』

『真白)えー』

『真白)今日は本当にありがとうございました。今度何か奢らせていただきます』

『晴翔)うむ』

『晴翔)くるしゅうない』


 そんな風な会話をした後、俺はスマホを閉じて勉強を始めた。


 ……いや、ゲームしたかったんだけどね? 体調悪くないのに早退した罪悪感があったんだよ……。

 少しでも面白いな、と思って頂けたら、感想・評価・ブックマーク等して下さると非常に嬉しいです!今後の活動のモチベーションになります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
↓こちらの作品もどうぞ!↓
ドラゴンに転生って、当たり枠じゃないの!?
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ