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第10話 私と付き合おう!

 ここ最近短かったのですが、次話からは元通りになりますので、ご了承下さい!

 それと、[日間]現実世界〔恋愛〕 - 連載中 での1位、本当にありがとうございます!! 予想以上の反響で、本当に嬉しいです!!

「お、お邪魔します……」


「うんうん、どーぞー! ベッド、座っていいよ」


 数年ぶりに入る胡桃の部屋に少し緊張しつつ、指示されたベッドに座る。


 可愛らしいピンクのベッドに腰掛けた俺を見て、胡桃はその隣に座った。


「さてさて、取り敢えず、話を戻そうか」


「あ、ああ……」


「私、信じられない?」


 首を傾げながら、上目遣いで訊いてくる胡桃。


 俺はその問いに、迷いながらも頷く事しか出来なかった。


「そっか……」


 胡桃はそれだけ言うと、手に持っていた鞄を放り投げた。

 そして、俺に飛びついてきた。


「えーいっ!」


「ちょっ、なっ、はっ!?」


 背中に伝わるベッドの柔らかさと、俺に跨る胡桃の僅かな重み、そして柔らかさの三つの要素に、俺は混乱した。訳の分からない悲鳴なのかも分からない奇声を上げる程には。


 胡桃は俺の頭の左右に手を置いて、まるで俺を逃がすまいという風なフォームを取った。


「なっ、なんだ?」


 上ずった声を出した俺に、胡桃は更に抱き着いてきた。


「むふーっ!」


 胡桃は犬の様な鳴き声を上げながら、俺の胸に頭を擦り付けてきた。

 俺には困惑する事しか出来ない。

 何が行われているんだ……!? コイツは犬なのか……!?


 胡桃はたっぷり五分程も奇行を続けると、満足したのか俺の隣に転がった。


「け、結局何がしたいんだ、お前は……?」


「んーとね……要するに、真白くんが私の事を信じられないなら、信じてくれるまでこうするよ――って事!」


 胡桃は元気良くそう言いながら、再び俺に抱き着いた。

 歳相応の柔らかい感触と、香水か何かの甘い匂いが俺の心臓をうるさくさせる。


 なんなんだ、まったく……!


 取り敢えず、終わりが見えないと怖いぞ……終わりのタイミングを訊こう、終わりを。


「具体的にいつまでだよ……!」


「んー……じゃあ、こうしよう!」


 胡桃は俺の横から、俺の上へと移動した。


「んぐっ……!」


 俺の脇腹に胡桃の肘がぶつかり、僅かな痛みが生まれる。

 胡桃はそれを意に介さず、俺の腹の上に乗ったまま、俺と視線を合わせた。


「私と付き合おう!」


「……へっ?」


 突然の申し出に、俺の脳はフリーズした。ショートもした。思考が停止するっていう風な意味を持ってる言葉同士なのに、片方は凍結で片方は電気、うーん何故なんだろうなぁ……。

 と現実から非難する思考をしたい所だが、そういう訳にもいかない。


「ど、どういう事……?」


「だーかーらー、私と付き合おうって!」


「それが意味分からないって言ってんだよ!」


「意味分かるでしょ! 付き合うだけだよ! 単純じゃない!?」


「それが分からん……! どうなったら付き合うっていう結論になるんだ……!」


「そりゃ、私が好きだから?」


「……は?」


 そういえば……さっき学校でそんな様な事を言っていたが……。


 だからってどういう事だよ!


「私が真白くんと付き合って、真白くんが私を好きになる様にする! 私のやる事は変わらないっ! どう?」


「……はあ」


「何その気の無い返事!」


「だってなあ……」


「じゃあ、一か月!」


「へ?」


 胡桃は指を一本立てて、俺の眼前に突き出した。


「一か月間、私と恋人になろう! で、それが終わったら、もう一回同じ事訊くね?」


「……よく分からんが、まあ分かった」


「やったぁ!!!」


 胡桃は大袈裟に喜びの声を上げると、俺の腹の上に乗ったまま飛び跳ねた。


「いっ……てぇ……!」


 こうして、消極的な俺と積極的な胡桃による、一か月間の交際がスタートしたのであった。


 ……本当に、何故なんだ。

 少しでも面白いな、と思って頂けたら、感想・評価・ブックマーク等して下さると非常に嬉しいです!今後の活動のモチベーションになります!

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