12. 愛 Side
私の名前は『 白藤 愛(しらふじ あい)』といいます。 真面目だけが取り柄の23歳です。 人からは「応用が利かない」と言われ、小学生の頃から虐められてきました。 でも友達が1人もいなかったわけではなかったので、悩みではありましたが、苦しみではありませんでした。 高校1年生の頃に、初めて観戦した[ BATTLE - PRINCESS ]で、ヤラレてばかりのプロレスラーが、まさかの大逆転で勝利した試合に感動しました。 それがANGELINA美神さんでした。 敗け続けても一生懸命に闘い続けるANGELINA美神に惹かれた私は、いつしかANGELINA美神さんの大ファンになりました。 大学進学よりも女子プロレスラーを選んだ私は、高校2年生の在学中に、両親の反対を振り切り[ BATTLE - PRINCESS ]の練習生になりました。 予想していた以上の厳しい練習と、想像していた以上の激しい痛みに、必死に歯を食いしばって耐え続ける私に、優しく微笑みながら労ってくれる美神先輩を、「彩香姉さん」と呼んで愛弟子になり、美神先輩を師匠と仰ぎ「お姉さん」と慕う白銀先輩を、「輝姉さん」と呼んで妹弟子になりました。 彩香姉さんとの師弟対決に初挑戦した私のデビュー戦は、彩香姉さんの実力に全く為す術も無く敗けてしまいました。 あれから5年。 今では彩香姉さんを上回る最強な愛弟子になってしまった私ですが、それでも変わらず彩香姉さんを師匠として仰ぎ慕います。




