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2学期のボクと、黒髪メイドと、あとひとり(13)

 冴子さんは、翌日も、そのまた翌日も声をかけてきた。


 他愛のないあいさつだけど、

いつもの日課となってきている。


 そしていつものように、

数学の『高速詠唱』。


 冴子さんは、壁に向かってひたすら唱えている。


 修行僧のような佇まい。


 なんだろう、これだけの美少女が、

修行僧のように、

努力の姿を周囲に見せつけているのは。


 そして30分くらい『高速詠唱』すると、

学習室から音もなく退室する。


 どうやら、生徒会室に行くということだ。


 生徒会役員選挙にはまだ間があるのだが、

彼女が将来役員となるのは、

誰もが認めるところなのだろう。


 少なくとも、対抗馬や反対勢力があるようには見えない。





 そのくらい、

「圧倒的」なのだ。




 ボクはというと、

なぜか学習室で、

そしてクラスで注目されはじめた。



 なんでも、冴子さんは、(彼女は1組、ボクは2組なので知らなかったが)

普段は無口で、

他人から挨拶されたときだけ返すくらい、

今まで自分から誰かに声をかけるなんて、

めったに見られなかったことだということだ。


 なんであんな冴えない子に

挨拶しているんだ、何者なんだ、ということらしい。


 まあ、ちょっと誇らしい気もするが、

ごもっともな疑問だ。


 ボクにもわからん。




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