↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
25/45

第二十話 ~本心~

今回はちょっと強引に話を進めたので、少し変かもしれません。

そのうち少し書き直すかもしれませんが、よろしければ見てください。

では、どうぞ。

「前に会ったのは、花見のときだったな」


「そうじゃな。もっとも、妾は桜花の中からずっと見ていたがな」


「はは、それも何か変な感じだな」


久しぶりの、もう一人の桜花との会話。自然と心が躍る自分がいた。


「一応、はじめまして。でいいのかしら」


「哭月はもう一人の桜花のこと知ってたのか?」


「ええ、花見のとき見ていたわ。けどあの時は、まだ力が十全じゃなかったから喋れなかったのよね」


そうか、あの時見ていたのか。

・・・ん?

あの時見ていた?ってアレをか!?

顔が赤くなり、汗が流れる。もし、俺と桜花の会話をずっと見ていたとしたら、あのやりとりを全て知っていたとすると、非常に恥ずかしいものがある。

気付くと、桜花も顔を赤くしている。

そんな俺たちの様子を見て、哭月はおもしろそうにくすくす笑っていた。


「まるで恋人みたいだったわよね。肩を寄せ合って」


「すみません。どうかみんなには内緒にしてはもらえないでしょうか?特に零には」


土下座して懇願する。もし、零に知られたら文字通り、雷が落ちる。


「ん~、どうしよっかな~?」


くそう。楽しんでいやがる。


「ん~、じゃあご主人がキスしてくれたら考えてもいいかな~?」


「な、っそ、それは駄目じゃ!」


「あれ~、どうしてかな?」


「むう~」


俺も桜花も完全に弄ばれている。く、流石は元魔女といったところか。


「だいたい、何でキスなのじゃ!お主らはそういう関係なのか!?」


「・・・だって私はご主人に全てを捧げた身だから」


「いや、ちょっ、何でそんな誤解を招くようなこと言うかな!?っていうか嘘だ!?」


「・・・・・・・・・キョウ?」


怖い、桜花が怖い。桜花をこんなに怖いと思ったのは初めてだ。


「違う、誤解だ!っていうか、何で話の矛先が俺に向くんですかねえ!?」


それから桜花の誤解を解くのにかなりの時間を要した。


とりあえず、話がまとまった?ところで桜花に気になっていたことを聞く。

それは、どうして桜花が急に大きくなったのか、ということだ。

結論からいうと、哭月の推論通り、最初から今の姿に転生する予定だったらしい。つまり、そういう段階、ある程度の人格が形成されたため急成長した、というわけだ。


「そういえば、前に心と身体が成長したら会えるみたいなこと言ってたな」


「ほう、よく覚えておったの。まあ、そういうことじゃ」


それから三人で小一時間ほと談笑したあと、そろそろ帰ることにした。


「さて、そろそろ行くとしますか」


「そうね」


「また、来てくれるかの?」


「ああ、何度でも。じゃ、またな」


別れを告げ、帰ろうとしたとき、俺を呼び止める声があった。


「・・・キョウ」


「・・・すまん。哭月、先に行っていてくれないか?」


「・・・わかったわ」


哭月を見送った後、桜花に向き直る。


「どうしたんだ?」


「すまんの」


そう言うと、哭月はいきなり俺に抱きついてきた。


「な、哭月!?」


俺は目を白黒させて、どうしたのかと尋ねる。無論、顔を真っ赤である。


「妾は、消えとうない」


「・・・・・・」


「妾は、妾は、まだ、消えとう、ない」


かすれるような声で、桜花が言った。


「・・・桜花」


「妾は、まだ、お主らと、離れとうない」


以前は、こんなことは言わなかった。この桜花もまた、変わったということか。

やはり、記憶ではなく、はっきりとした自分の意思が在る。


「いいんじゃないか」


「え?」


「消えなくたっていい。桜花が消えずにすむ方法を、考えよう」


方法があるのかは分からない。ただ、諦めたくはなかった。


「・・・キョウ」


涙を流す桜花を抱きしめ返す。


「けど、どうして急に。成長と関係あるのか?」


「うむ。この姿になってから、妾の存在が希薄になっての。いつ消えるか、わからない」


「そんな・・・」


「せめて、どこからか力を吸収出来ればいくらか持つのじゃが。以前ならこの霊樹から力を吸収出来たのじゃが、何故かいまは出来なくなってしまった」


「霊樹から・・・でもどうして?」


「わからぬ。妾の知らぬ力を働いているようなのじゃが」


「・・・じゃあ、うちに来るか?俺から力を吸収すればいいだろう」


「・・・しかし、よいのか?かなりの負担になるぞ」


「わかってる」


「・・・では、厄介になる。後日、お主の家に行く」


「ああ、待ってるよ」


ふと霊樹を見ると、霊樹の影に誰かが立っているような気がした。目をこすってもう一度見てみると、そこには誰にもいなかった。

何故だろう。

あの人影が、今後、自分たちに大きく関わってくるような、そんな気がした。

やー、やってしまいましたね。

鏡の家、なんか某正義の味方の武家屋敷っぽい感じになってきましたね。これ何のエロゲ?的な展開ですか。

まあ、かなり強引かもしれませんが、一緒に住むのは当初の予定には入っていました。

そんな訳で、ここからちょっと物語りは動いていくかもしれません。若干、シリアスが増える・・・のか?

ともあれ、次回は戦闘です。ま、冒頭に今回の話の顛末とか、戦闘に突入するまでの流れとかなので、本格的な戦闘は後編からになりますかね。文章量によっては三部構成になるかもしれません。

では、また次回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。