表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死身の聖女  作者: 金木犀
不死身の聖女の弟子
29/43

4.名前

『テティルサ』は猪のような獣です。大分大きい。頭以外は皮が厚く、刃が通りにくいです。


前話の記述を一部変更しています。物語には影響ありません。

『テティルサ』は思ったよりも粘った。アメリアが挑発をして突進させる。そして、疲れたところでとどめを刺す。単純明快な作戦だが、それしか今のアメリアには取る手段が無かった。

もう少し強ければ疲れるのを待たずに倒せるのだろうが、アメリアにはまだ早かった。


空はとっくに夕焼け色に包まれている。『テティルサ』と戦い始めた時はまだ、明るかったはずだが大分時間が過ぎたらしい。


「はぁ.....はぁ.....」


「んー、もうちょっと早く倒す必要があるな」


頭のてっぺんに剣が突き刺さっている『テティルサ』の死骸を見て■■■は呟く。

アメリアは肩で息をしており、疲労困憊という様子だ。


「よし、帰るか。アメリア、背負おうか?」


「一人で...歩ける....」


と、言いつつ本当に一人で歩けるようになるにはまだ休息が必要だろう。


「そうか、じゃあ帰る時になったら言え」


アメリアは首を縦に動かす。息も整ってきており、暫くしたら無言で立ち上がり■■■に向かって視線をやった。


「帰ろう!」


そう言うと、■■■はアメリアを背にして森の出口に向かって歩き出した。





それからというもの、■■■は頻繁にアメリアを誘いその度にアメリアは冷たい反応を見せた。

返す答えも拒否か無言のどちらかだったのだが、最終的には■■■に無理矢理連れていかれるのでそのうち、諦めて■■■が誘ってきた時は無言で準備をするようになった。


そんなある日。


「アメリア、礼拝堂で死んだ事は無いよな?」


「突然何?」


今日も今日とてアメリアを誘いに来た■■■は不思議な事をアメリアに聞いてきた。


「礼拝堂」とは、聖女達が神々に向かって祈りを捧げる場所であり、アメリアも何度か行ったことがある。


「いや、気になっただけだ」


それだけ言うと、■■■は何処かへ行ってしまった。


■■■はいつもより真剣な表情をしていた。礼拝堂で死ぬと何か起こるのだろうか。


ふと、アメリアは思った。


(私、あの人の名前知らない....)


アメリアは■■■の名前を聞いた事が無かった。思い返せば、初対面の時も■■■は名乗らなかった気がする。

どうでもいい。アメリアにとってはそんな事どうでもいいのだ。元から拒絶していた相手だ。名前なんて知らなくたってどうということは無い。


しかし、何故だかその疑問は喉に詰まったようにアメリアの中に残り続けた。




最後まで読んで下さりありがとうございました。


良ければいいねやハート、ブックマークの登録を是非ともお願いしますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ