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次は魔法少女を仲間(アンデッド)に・・・


「そう言えば何だか、アンデッド化の影響なのか? 体が何だか軽く、声もいつもと違う感じがするのじゃが・・・?」


 リュージンは、そう言いだす。



「えっ! リュージン今の姿が分からないのかっ!?」


「はいぃぃっ! えっえっ? なに? リュージンさん、今の時分の姿が分からないのっ! ちょっ! シャリルちゃん、手鏡か何か無いのっ有ったら見せて上げて」


 ジョージ達は驚いて、あたふたし始める。

 特に、ジョージとミリカ達は、てんぱっていた。



「はいっ! お姉さま、これを」


 シャリルはそう言って、手鏡をミリカに渡す。



「シャリルちゃん、有り難う・・・はいっ! リュージンさん」


 ミリカに手鏡を渡された、リュージンは。



「こっ! これは若返っているじゃと!? 道理で体が軽く感じる訳じゃな、それに声が透き通るようじゃわい」


 若者姿で、じじ臭い喋り方をするリュージン。

 そんな彼に、ジョージ達は。



「何だか違和感ありまくりだなっ?」


「アレリオ、俺も同感だわ」


 アレリオとジョージ達が言う。



「まあ、ひとまずお互いの話は終わりにして・・・リーダー次はどうしますか? このまま少女を追跡しますか、それとも少休止にしますか?」


 シャリルは、リーダーであるジョージの指示を仰ぐ。



「シャリル、次の目標も少女の追跡だ休んでいる暇はないぞ、早くしないとキャンプ地に逃げ込まれて警備が強化され、防御陣が敷かれました・・・何て、ゴメンだからな」


 ジョージはそう語る。



「さあ、出発だ」

 

「リーダー、昼メシは?」


「そうよ、ジョージ昼御飯はどうするのさあ」


 ジョージが歩き出すと、アレリオとミリカ達はそう言い出した。



「あっ忘れてた・・・そこのスパイクリザードの肉を切り取って食べながら歩いて行こう」


「焼かなくていいの・・・肉?」


 ジョージの提案にミリカは質問した。



「アンデッドだからな、焼かなくても大丈夫だろ?」


「一応焼いておくわよ、お腹壊したら嫌だもん私・・・」


 ジョージの提案に、ミリカは反対した。



「ならっ! 切り取った肉を途中の休憩の時に、ミリカに焼いて貰って、皆で食べるか」


「それなら良いけど・・・」


 ジョージはミリカの意見を汲み取り。

 休憩中に焼いて食べようと提案し直し、彼女もそれを受け入れた。



「じゃあ行くぞ」


「リーダー殿・・・」


 ジョージが行こうとすると、また声を掛けられた。



「んっ? 何だよ、リュージン」


「少女とはキャロルの事ですな・・・あやつはワシの弟子・・・」


 ジョージは、リュージンの話を聞く。



「弟子だからアンデッド化は止めろ・・・って言う訳ないか」


「左様ですじゃ・・・あやつはワシの弟子、即ちワシがアンデッドと化したのなら、弟子であるキャロルもアンデッド化するのは自然の道理と言えます」


 ジョージは、リュージンの話をスパイクリザードの肉を切り刻みながら聞く。



「あやつを生け贄に・・・キャロルを必ずやアンデッドに変え、ワシらの仲間に・・・」


「じゃあシャリルちゃん同様に、私の妹分《性奴隷》にさせて貰っても良いかしらっ? リュージンさんっ!」


 リュージンのキャロルを生け贄に差し出すと言う言葉。

 それを聞いた、ミリカは素早く反応し。

 キャロルを、妹分と言う名目で、本当は性奴隷にしようと目論む。



「はいですじゃ、ミリカ殿っ! ジョージ殿はこのパーティのリーダーであり、ミリカ殿はサブリーダーであらせられるのですな」


 リュージンは、そう言う。



「でしたら? キャロルもアンデッド化した暁には、ミリカ殿に差し出しましょう・・・あやつも、ミリカ殿に妹の様に可愛がって貰えば喜ぶじゃろうと思いますな」

 

 リュージンは、ジョージの血とアンデッド化の影響が出ていた。

 彼は、ミリカやシャリル達と同様に頭と精神がイカれて変質した。

 厳しくも可愛がっていた愛弟子のキャロル。

 彼女をらミリカに生け贄に差し出すと言い出す。

 彼は、アンデッド化により、それが当たり前と思う様に成ったしまっていた。



「キャロルも寂しがりやですので、アンデッド化した暁には、是非とも可愛がってやって下され、ミリカ殿」


「やったぁ~~師匠のリュージンさんの許可も取ったし、後はキャロルちゃんを・・・ぐふふっ♥」


 リュージンは、ミリカにキャロルを可愛がって欲しいと言う。

 それを聞いて、ミリカは許可が下りたと怪しい笑い声を出して喜んだ。

 

 ミリカの笑い声を聞いていた、ジョージ。



(・・・アホか? あいつどうせキャロルにも手を出すんだろが・・・)


 ミリカを見て、ジョージは呆れながら思う。



「それと・・・ミリカ殿、皆さん、リュージンさんはお辞め下され、ワシを呼ぶ時はただのリュージンで良いですじゃ」


「分かったわ、リュージンッ!」


「分かったぜ、リュージン」


「はいっ! リュージン」  


 リュージンのさん付けは要らないと言う要求。

 それを、ミリカやアレリオとシャリル達は快く受け入れた。


 ジョージは最初から、リュージンと言っていたので、言い直す必要はなかった。



「おしっ! 肉も集めたし、今度こそ出発するぞっ!」


「はーーいっ! 行こっ! 行こっ!」


 ジョージは、そう言いながら歩き出した。

 その後に続いて、ミリカも子供の様にはしゃぎながら歩き出す。

 残りの仲間のアレリオとシャリルとリュージン達も続いて歩き出した。

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