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アンデッド化した老賢者の視点


「ヴガアァッ」


『があっ!? こ・・・こ? は・・・』


 リュージンの意識は覚醒した。



『ワシ・・・は? 頭・・・が・・・ふらふら・・・に?』


 リュージンは、考えようとするが思考が定まらない。

 考えたことも、途切れ途切れになり、頭の中がぼんやりとしてしまう。



『ここは・・・何が!? 気・・・だ? るい・・・誰こ・・・いつら?』


「はっ・・・そうかっ・・・こいつ蘇ったのか」


「どっ・・・どうやらその様ね・・・」


 ジョージとミリカ達は、そう言った。



「これで、この御老人もアンデッド化して仲間に成ったんだなっ!」


「先程のジョージ様が御老人の口に垂らした血液に完全に感染し終わった様ですね」


 アレリオとシャリル達もそう言う。



『誰か・・・が喋?って・・・る? う・・・誰? 何・・・か? アン・・・デッド化? したの!? ワシ? アン・・・デッドになた・・・ワシ・・・仲? 間に・・・なた?』


 リュージンは、思考が定まらず混乱したまま呆然と立ち尽くす。



『気だる・・・い・・・心地・・・良い? ワシ・・・はア・・・ンデ? ド・・・アン・・・デドは・・・仲間っ・・・アンデッド仲間』


 思考の定まらないリュージンの頭。

 その脳内に、アンデッドは仲間だと徐々に認識が刻まれていく。



『ワシはアンデッド? アンデッドはワシ? アンデッドは仲間・・・こいつらアンデッド? こいつら仲間?ワシ? アンデッド・・・アンデッドこいつらワシ仲間・・・』


 リュージンは、遂に自らがアンデッド化したのだと理解した。

 しかし、それ意外の事は考えると頭がぼんやりしてしまう。



『ワシの・・・弟子? どこ・・・に・・・行た!? 孫? 見・・に・・・可? 愛っ・・・て・・・名・・・キャ!? る』


 リュージンは、ぼんやりとする思考を纏めようとする。  



『キャ⁉?・・・それ? り・・・ハラへた・・・? ハラへた?! より・・・キャロ? ハラ・・・キャ? ル・・・思・・・キャロル!? 思・・・出し・・・キャロル・・・ハラへた?!』


 リュージンは、キャロルへの思いと食欲がごちゃ混ぜに成ってしまった。



『キャ? ロルどこッ・・・キャロル食う・・キャ? ロル・・・食いた・・・噛みた!? い? キャロル・・・血・・・欲しい』


「よしっ! 少女を追跡するが今から追ってもどうせ追い付けない、だから近くの次のキャンプ地を目指して出発するぞっ」


 リュージンは、ジョージの言ったことを聞き取った。



『少女? キャロ・・・ル追ウ? 

・・・キャロル追う! キャ!? ロル捕? まえ・・・る・・・捕ま? えキ!? ャロル食? う・・・キャ! ロル・・・食いたいっ』


 リュージンは、孫の様に可愛がった愛弟子のキャロルへの愛情が、食欲に変わる。

 その心の変化により、彼女の肉を渇望するアンデッドへと完全に化した。



「リーダー、少女の血痕をたどり、血痕が無くなってるならばキャンプ地を目指して行くんですよね」 


 アレリオの言った言葉に、リュージンは反応する。



『キャロ? ル血痕・・・たど!? る? たど・・・ると? キャ・・・ロル! 食べれる・・・キ!? ・・・キャ? ンプけば? キャロ・・食れ!? る・・・』


「カギアッッ~~ギィーー」


 リュージンは、キャロルを食べれると思い奇声を発する。


 そして、リュージンは連れて行かれる。

 ジョージとアレリオ達から、二本の縄で縛られ二人に引っ張っられて。

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