出発だ
(やり残した仕事・・・あの少女を追跡だっ・・・しかし・・・あの少女を追跡しようにも大分時間が経っている・・・)
ジョージは、逃げた魔法少女の事を考える。
(・・・だから少女が逃げ込むのであろう付近のキャンプ地に少女がつく前に逃走経路に先回りして待ち伏せするか・・・或いは先にキャンプ地を攻め落として少女をキャンプの中で待ち伏せするかのどちらかだなっ・・・)
ジョージは、そう思いながら地図を木のテーブルの上に広げ。
近くのキャンプ地を指で示す。
「ここを目指すぞ、まだ今の時間は昼頃だ朝日が上るまでは時間はたっぷりあるからな・・・今居る現在地はここだ、次の俺たちの目標のキャンプ地は現在地から東北に進めばたどり着く時間は・・・?」
ジョージは思う。
言ったい時間はどのくらい掛かるのだろうか。
そして、腐肉の塊と化したリュージンを連れて歩く。
だから、通常より余計な時間が掛かるだろうなと。
「アレリオどのくらい掛かる?」
「このくらいの距離なら? 三、四時間て感じですね、ただ・・・リュージンさんを連れて歩くとなると時間が・・・」
「ジョージ、時間が掛かるのだったらさあ~~ここのテントを持って行きましょう」
ジョージの問いに対して、アレリオは答え。
ミリカは、時間が掛かる事を心配して言った。
「ミリカ、それは良いアイデア何だが、どうやってこのテントを運ぶんだ? 折り畳んだって、こんな大きくて重そうな物を運ぶ何て無理だぞ」
「リーダー、お姉さま予備の個人用のミニテントを探しては、確か木箱が積まれた場所の奥に幾らか保管してあったはず」
ジョージは、ミリカの提案が不可能であることを説明した。
すると、シャリルは記憶を探り。
何処かに、ミニテントが保管して有った事を思い出した。
「ならそれを持って行こうか・・・それを緊急時に使おうか、時間が切れて太陽が上った時とかな? 後、この辺の地面は硬い・・・小石と砂利ばかりの場所と非常に柔らかい土と砂ばかりの場所がある」
ジョージは、皆に分かりやすくミニテントを活用した説明を語り始める。
「柔らかい地面は掘りやすいが、掘ると簡単にサーーっと崩れてしまう・・・だから掘った後、そのミニテントを穴の中に入れ、埋めて仕舞えば、朝や昼間に人間に見つからないで済むって寸法だ」
「なるほどねっ! じゃあ、ミニテントを早速ジョージとアレリオに持って来て貰いましょうかっ!」
ジョージの説明が終わると。
ミリカは、男達二人に、ミニテントを持って越させようと命令を下す。
「ああっハイハイっ! ミリカ女王陛下のご命令なら直ぐにでも取ってきますよ」
「うむっ! さっさと持って参れ、ゾンビ将軍、早う持って来んと妾は待ちきれんぞ」
ジョージの言った皮肉に、ミリカは図に乗り。
まるで、本当の女王様のような態度と発言をする。
それを、彼はアホらしっと思う。
「何~~が妾だ、このアホ女っ・・・」
「何か言ったか、ゾンビ将軍よ?」
ミリカはジョージの頭に向け右手を上げ狙いを定めて。
「ぼんっ!」
そう、一言だけ言った。
「いえっ!? 何でも有りません、女王陛下、さっアレリオ・・・二人でミニテントを取りに行こう」
「えっ? あっはいリーダー行きますか・・・」
ジョージとアレリオ達は、ミニテントを取りに木箱の場所まで走って行く。
「女王陛下への悪口と罵声は死罪により、真っ昼間まで首吊りの刑だからねーー」
ミリカは、アレリオと一緒に走って行くジョージに対し。
わざと聞こえる様に、大きな声で喋った。
その後、ジョージ達は少女を次の獲物に定め。
キャンプ地を離れ、旅立つ準備を終えて入り口に集まっていた。
「さあ出発だっ!」
「地図に由るとこの山道を下り終えた後に先ずは東の平原に進み川を超えて北の丘を超えて幾らかの距離を進めばキャンプ地にたどり着きますね」
「リーダー、少女の血痕をたどり、血痕が無くなってるならばキャンプ地を目指して行くんですよね」
ジョージは先頭を歩き出し、シャリルは地図を見つめながら話す。
それから、アレリオはそう言って目的を確認した。
「何でもいいわぁっ! 早く行きましょっ!」
ミリカは、ピクニックに出かける子供のように笑顔を浮かべ、はしゃいで歩き出す。
「カギアッ~~ギィーー」
そして、リュージンは。
ジョージとアレリオ達から二本の縄で縛られ。
二人に、引っ張られて連れて行かれた。