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あのバカ(ミリカ)の暴走止めないと・・・


(・・・ヤバイな? アイツの暴走をそろそろ本当に止めないとな・・・)


 ミリカの様子を眺めて、ジョージは思う。



「シャリルちゃんさあ~~? アレリオにキスしたないなら私があーーしちゃうよお~~」


 ミリカは、アレリオにジリジリと悪戯っ子が、年下を意地悪するように迫って行く。



「いやっ! ミリカ様!?」


 アレリオは、ズリズリと後ろへ下がって行く。



「さあ~~アレリオ動かしさないでねぇ~~肩の力をぬいてねぇ~~」


 ミリカはそう言いながら、アレリオに直も迫りついに眼前まで来た。



「さっ! 私ともっしましょっ! キスを♥」


「いや、俺には・・・シャリ・・・むっ!?」


 ミリカが、アレリオの口にキスをするかと思われたが。



「むぅ・・・んぐっ! シャリルッ!?」


「んっ・・・ぷは・・・お姉さまに奪われる位なら私が・・・」


 アレリオの口にキスをしようとしたミリカ。

 その横から、シャリルが急に入り彼の唇を奪った。


 シャリルは、またもカアアと顔を紅潮させ。

 恥ずかしさのあまり涙目になりながらそう言った。

 それを受けて、アレリオは、ポーーと立ち尽くしている。

 ミリカはその光景を見つめ目を細めにやけてクスクスと笑っていた。

 それを横から見ていた、ジョージは。


「ミリカ、いい加減にしないと丸太に縛り付けて・・・」


「何っ? そう言うプレイでもすんの?」


 ジョージの一言に、ミリカは茶化して答える。



「違うわっ! ミリカ、本気で怒るぞっ! お前っ! 丸太に縛り付けられて、太陽の光が照りつける真っ昼間まで放って置かれたら、どうなるか分かっているだろうな?」


 ジョージは、ヤクザ見たいな脅しかたで嫌だと思うが。

 ミリカに対して、そう言って脅す。



「じょっ! ジョージ、分かっているわよ、じょっ冗談よっ冗~~談っ!」


 ミリカは冗談だと言って、ジョージに言い訳をした。



「冗談でも、やり過ぎだろうがっ!」


「何よっ! 自分だってまるでヤクザかマフィア見たいに私の事脅した癖にぃっ!!」


 ジョージとミリカ達は、痴話喧嘩を始める。


 そして、アレリオぽーと立ち尽くし、シャリルは顔を紅潮させる。

 彼女は、恥ずかしがって両手で頬を押さえて、下を向いて顔を隠していた。



「だいたい、俺がヤクザ見たいにお前を脅したのもっ・・・!?」


『ガバッ!!』


 ジョージが説教のようにくどくど喋っていると、急に背後で物音がした。



「ヴガアァッ!」


「うわっ!」


「きゃっ!」


「ああっ!」


「ひゃっ!」


 いきなり叫んだ人物。


 そのせいで、ジョージ、ミリカ、アレリオ、シャリル達は変な声で驚いた。

 それは、リュージンがアンデッド化して蘇り、起き上がったのであった。



「はっ! ・・・そうかっ! ・・・こいつ、蘇ったのか」


「どっ! ・・・どうやらその様ね・・・」


「これで、この御老人もアンデッド化して仲間に成ったんだなっ?」


「先程のジョージ様が、御老人の口に垂らした血液に完全に感染し終わった様ですね」


 ジョージ、ミリカ、アレリオ、シャリル達。


 彼等はそう言って、リュージンを眺めた。



「仲間には成ったんだが、腐肉の塊ではなあ~~・・・どうスッかなあ? このじいさん、せっかく仲間にしたのに置いて置くわけにもいかないし・・・」


「リーダー、この御老人の体に縄を縛り付けて、引っ張って連れて行くと言うのはどうでしょうか?」


 悩んでいるジョージに対して、シャリルがそう言って提案した。



「いいわねぇっ! シャリルちゃん天才っ! じゃあジョージとアレリオで、このおじいちゃんを二人して縄で引っ張って連れて行来ましょうねっ!」


「仕方ないか、この御老人はまだ自分で考える事も喋ることさえ出来ませんから、俺とリーダーで引っ張ってやるしかないか、ミリカ様っでも餌とかレベル上げ等はどうしますか?」


 勝手に、ミリカは決める。

 ジョージとアレリオ達がアンデッド化した、リュージンを引っ張って連れて行く事を。


 アレリオはそれを聞き。

 連れて行くのは仕方ないにしても、餌とレベル上げをどうするかと、ミリカに聞いた。



「それはねぇっ・・・・・・」


「それは適当に狩りをして、雑魚い敵や弱った敵を、こいつに止めを刺させて食わしてやれば、その内レベルも上がって自我も取り戻すだろう」


 何も考えていなかったミリカを、今度はジョージがフォローした。



(・・・俺もアンデッド化させようとした時に何も考えて無かったもんな・・・)


 ジョージはミリカに助け船を出したが、内心、彼も考えはなかったのだ。



「よしっ! 少女を追跡するが今から追ってもどうせ追い付けない、だから近くの次のキャンプ地を目指して出発するぞっ・・・と言うことで荷物まとめて地図を確認してから、昼飯とリュージンって言ったけ? このじいさんのレベル上げと餌探しの狩りをしに行くぞっ・・・」


 ジョージは長々と演説のように皆に説明して、ミリカは手を上げて、それに答えた。



「おーーーーーーーーーーさあっ! アレリオとシャリルもやるのっ!」


 ミリカはそう言うが、二人は。



「おっおぉーーーー」


「おっ~~~~!!」


  アレリオもシャリルも、小さな声で右手を上げる。



「声が小さいっ! もっと大きくっ! 胸に力を入れてぇっ!!」


「おっおーーーーーーーーーー」


「おっ~~~~~~~~~~!」


 ミリカが激を飛ばすと、アレリオもシャリルも大きな声をだした。



(・・・何をやらせてんだあのバカは・・・)


 ジョージは、三人を見て思ったのだった。

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