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待ち伏せ準備


「あ~あ・・・つまんないなぁ~~」


「お姉さま、ジョージ様とアレリオ達もは直ぐに戻ってまいりますわ」


 ミリカは愚痴ると、シャリルはそう言って宥めた。



「そうは言ってもさぁーー何もやることないじゃあ~~ん? どうせジョージ達も30分くらいしたら帰って苦しい~私達その間は何やる~~?」


 ミリカは、更に愚痴る。



「シャリルちゃんと、イチャつこうとしても二人はすぐ戻って来るし、他にはやること無いし・・・」


 ミリカはまだまだ愚痴る。



「あっそう言えばっ! シャリルちゃんこの間はどうだったの? アレリオの寝込み襲ったんでしょっ!」


「お姉さまっ! それはっそのぉ・・・」


 ミリカの質問に雪の様な白い肌の顔を赤らめ、視線を右にずらすシャリル。


「襲ったんだあっ! やったねぇっ! シャリルちゃんっ!?」


 ミリカはそう言うが、逆にシャリルは質問してきた。



「そっそう言うお姉さまは・・・」


「それはねっ・・・寝墜ちしちゃったの? てへへ・・・♥」


 ミリカは質問に対して、恥ずかしそうに答えた。



「わっ・・・私も寝墜ちしていまいました」


「クスッ、ふぅん~~? 本当かなぁ・・・うふっ! そういう事にしといてあげる♥」


 ミリカは笑いを浮かべながらシャリルにそう言った。

 その時、彼女達に声が掛けられる。



「おぉーーいっ! ミリカ、シャリル・・・敵だ、数は二人じじいと少女だ」


「敵の職業は、賢者と魔法使いのようです」


 ジョージとアレリオ達が帰って来た。

 二人は、敵が近づいていると彼女達に伝える。



「じゃあ、こっちの方が数が上なんだし、襲って見ましょうか?」


「はいっ! 私達はまだ目覚めてから何も食しておりませんし、ちょうど良い所へ来てくれましたねっ!」


「んじゃ・・・行くぜ、じじいと少女を食うぞ」


「賢者も魔法使いも腹の足しにしよう」


 ミリカとシャリルは帰って来た二人に笑顔を浮かべて答える。

 二人は、ジョージとアレリオ達と共に敵の様子を伺いに向かった。



 山道を歩く二人の人間を岩影に隠れ見下ろす四体のアンデッド達。

 その中で、リーダーであるジョージは。


(・・・あのじじい、見た目は瞳は黒で頭はぼさっとした多少長い長髪でそれを後ろで弁髪に束ねていて髪色はもう白髪・・・年は六十代以上って所だ・・・年寄だからといって油断は出来ないな・・・)


 ジョージは、爺を見てそう思った。



(・・・服装は若草色と黄緑色のキョンシー帽子に着物? あれは確か導師服と言ったよな? 武器は偃月刀を持っているようだな・・・という事は賢者ではなくて槍使いという事もあり得るよな・・・)


 ジョージは、そう考えてもう一人の方へ目を向ける。



(・・・もう一人の少女は魔法使いだな? オレンジがかった金色のボブヘアーに碧の瞳・・・)


 ジョージは少女を注視した。


 そして、服装はと言うと、頭には魔法使いの黒いトンガリ帽子を被る。

 灰色のマントにその下は黒いブレザーを着ていた。

 下には、ピンクのスカートを履き脚には黒いタイツを履いていた。


 武器は、音楽指揮者の持つようなシンプルな短い杖を手に持ち、他には何も装備していない。


(・・・あの少女は見たまんまの魔法使いだな・・・)


 ジョージは、少女の姿を見て思った。



「あいつら二人は、ホグワーツから来たのか・・・」


「ホグワーツ!? 魔法学校のってそれはハリポタじゃないのっ! この世界にはダンブルドア校長もボールデンモート卿もいないわよ」


 ジョージとミリカ達はそう言い合う。



「有るかも知れないだろ! ホグワーツその物は無くても似たような魔法学校がこの世界には・・・」


「まあ・・・そうね、似たような学校ならね?」


 ジョージとミリカ達が言い争いをしていると、後ろからシャリルが。



「あのお? リーダーお姉さま、あそこにいる賢者の様な老人と可愛らしい少女はマーリン学院の教授と学生ではないかと?」


「マーリン学院・・・はあぁ?」


「マーリン学院って、何それ?」


 シャリルの言葉に対して、ジョージとミリカ達は、口をポカンと開けて何それと思った。



「イグリス連合王国の歴史上の偉人である、大魔法使いマーリンの名を冠した魔術学院のことです」


 アレリオは学院の事を二人に教える。



「マーリン学院か・・・魔法の研究とかやってんだろうな」


「魔法の薬とか魔法の勉強とかしているんでしょうね」


 ジョージとミリカ達は、学院の事を聞いてそう言った。

 そうしている内に、二人の人間達は段々と山道を登り近づいて来ていた。

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