蒲焼き食いたい
「ダークボール、ダークボール」
ジョージはそう言いながら、ステルスネークの胴体を狙い暗黒球を次々と放つ。
ミリカも、ステルスネークに火球を次々と放った。
「シャアアアアアアァァァーーーー」
ステルスネークは魔法を打ち込まれて悶え苦しむ。
しかし、奴の鱗はどうやら魔法攻撃には弱いらしい。
そして、ジョージ達は魔法を放ちながらステルスネークへと疾走していく。
「燃えろっ! フレイムボール、フレイムボール」
ミリカは火炎魔法を放ちながら、ステルスネークへと迫って行く。
「ミリカ様とシャルの分のお返しだっ!!」
アレリオは叫びながら、悶え苦しむステルスネークに一直線に突撃していく。
奴の胴体の魔法攻撃で鱗の取れた部分に斬りかかる。
「死ねっ! 魔物蛇っ!!」
アレリオは長剣を力強く握り、全力で一撃をステルスネークの尾に斬り付けた。
「シャアアァァーーーー」
ステルスネークの尾は一撃を喰らう。
千切れはしなかったものの、尾にはかなりのダメージを与えたようだ。
見ると尾は出血し血が大量に吹き出ていた。
それから、アレリオは奴が暴れだしたので後方へと退く。
「アレリオはかなりあの蛇を弱らせたようだな、ダークボール」
「そうねっ! ジョージ、後一息ね、フレイムボールッ! フレイムボールッ!」
ジョージとミリカ達はステルススネークの右側面に疾走しながら回り込む。
それから、アレリオを支援して魔法を放ち続ける。
「シュアアァァァーー」
暴れだして怒り狂う、ステルスネーク。
奴は目に入った、ジョージとミリカ達に狙いを定め、鼻から毒霧を噴出してきた。
「ジョージ様っ! ミリカ様あっ!」
「やばっ! ミリカ避けろっ!」
「あの毒霧臭そうっ!」
その光景を見てアレリオは叫び、ジョージとミリカ達は、直ぐに毒霧を上手く避けた。
「ふぃーーあっぶなかったぜーー?」
「あの毒は、私達にも効くかもしれなかったから避けて正解ねっ!」
ジョージとミリカ達が毒霧の中から無事な姿を表す。
その姿を捉えた、ステルスネークは急に尾を振り回し再び暴れだした。
「シューーアアアアアアァァァァーー」
暴れ回るステルスネークは、アレリオを尾で叩き弾いた。
「ぐわっ」
更に、尾を振り回して、反対側に居るジョージとミリカ達を同時に弾く。
「あぐうっ!」
「がはっ!?」
ステルスネークは倒れ込んでいるジョージとミリカ達に目もくれない。
奴は、近くに居るアレリオを丸飲みしようと。
大口を開けて、凄い速さで蛇行して迫り来る。
「シャアアアアアアーーーーーー」
「くそっ、このおっ!?」
長剣を、ステルスネークに向けてずりずりと後ろに下がるアレリオ。
だが、奴は無情にも、彼の眼前に迫り。
頭を上に伸ばして、大口で丸飲みにしようと・・・。
「サンダーショットーー!!」
「ガシャアーーーー」
大きな口に雷撃魔法が当たり、あまりの痛みにのたうち回るステルススネーク。
「今です皆っ!!」
ジョージ達が声が聞こえた方に注目する。
そこには、シャリルが立っていた。
「早くっ! 今の内に攻撃をジョージ様とアレリオは剣を、私とお姉さまは魔法で奴の鱗をっ!?」
シャリルが言い終えるとらジョージ達は攻撃を行う。
「蒲焼きになれやっ!」
「くたばれっ!」
「燃えちゃえっ! フッレイムボールッ!」
「黒焦げに、サンダーショット」
ジョージとアレリオ達は、剣をがむしゃらに振り回し。
ミリカとシャリル達は、魔法を放ちまくる。
こうして、四人は暴れ回るステルスネークが八つ裂きになるまで攻撃を続けた。