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戦闘は終わった・・・そしてまたいつもの人間の振りを・・・


 ジョージ達四人に近づく、二人の人間達。

 その姿を見つめる四人。

 やがて、五十メートル程の距離まで二人は近づいてきた。

 アンデッド達から見て、暗闇の中に、その姿がうっすらと分かり。

 近づいてくる度に鮮明になってくる。


 その姿は一人は大柄な褐色肌の大工の様な髪形の短髪で緑の目をした男だ。

 灰色の鎧を身に付け、緑とオレンジのピエロの様な服を着ている。

 その下には。

 服と同じ色の王子様が履いているような玉葱型の短パンとタイツを履いていた。


 武器は、上部に折り畳み式のスパイクバヨネットの付いたラッパ銃を肩に抱えていた。

 その姿は、アステカやインカ等の帝国を滅ぼした、コンキスタドールの様だった。


 もう一人は、黒い短弓を両手で持ちながら歩いて来る。

 灰色の軍服のようなコートを着ている。

 その下には。

 左に物入れ袋をつけて、ぶらさげた青色のベストと白い割烹着の様な服を着ている。

 脚には、赤みがかったピンク色のスカートとタイツを履いていた。


 容姿は、若く小柄な体付きの女性だ。

 頭髪は、薄い金色のショートヘアーで、瞳は海の様に深い綺麗な青色をしていた。



「あの~~あなた方は負傷者もいる見たいですし、こちらで手当をされてはどうですか?」


「いえ、お気持ちは有り難いけど、その必要はないわ・・・ねぇ? シャリル」


「はい、ご覧の通り、こちらの二人は私が負傷の手当てを行ったので、心配は要りません、それに軽傷でしたので・・・」


 ショートヘアーの女性は優しい言葉を言った。

 彼女に対して、ミリカとシャリル達は、アンデッドだとバレ無いように誤魔化す。



「なら、あんた等はこれからどうするんだ? 行く宛は有るのか?」


「大丈夫よ、この近くに仲間のキャンプ場が有るから」


 大柄な男はこちらを心配してそう言った。

 彼に対して、ミリカは遠慮がち返事を返す。



「そうか? なら、俺達も仲間の所に戻るとするか・・・ああっ! それとそいつらの肉はそっちが持って行っていいが、骨や爪はこちらで貰うからな」


「私達は魔物漁師の集団なのっ! 肉だけでなく、骨や角も回収して武器を作ったり、それを売ったりして生計を立てているの」


 大柄な男と、ショートヘアーの女性はそう言う。



「そちらは、どうやら晩ご飯の獲物を探していた様ですし、なら助けたお礼に魔物の骨等はこちらで貰いますが宜しいでしょうか?」


「ええっ良いわよ? こちらも助けて貰って何のお礼もできない訳だし、そちらが骨や爪が欲しいって言うなら、それで・・・」


「はいっ! 私し達も助けて頂いた訳ですからね、勿論持って行って頂いたて結構です」


 更に、ショートヘアーの女性は言った。

 彼女の言葉に、ミリカとシャリルはそう言って笑顔を向ける。



「そうか、じゃあ仲間の所に行くぜ」


「では、皆さん、またどこかでお会いしましょう」


 大柄な男とショートヘアーの女性はそう言って、仲間の所に立ち去って行った。


「ふぅい~~行ってしまったか?」


「疲れたぜーー」


 顔に包帯を巻いた、ジョージとアレリオ達は脱力する。



「じゃあ、こっちも肉を死体から取ったら早く帰りましょうね、でないとあいつらが来るわよ」


「だなっ! さあぱっぱと動きますかっ!」


 ミリカがそう言うと、ジョージは岩山鬼ウサギの死体から肉を捌きに動き出した。

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