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滷獲品を集めよーー♪


「滷獲できたのは~~! 拳銃が六丁? 小銃が三丁? クロスボウが四丁? リピーター・ボウが二丁? 長弓が二個、短弓が三個……」


「他には……? マジック・ロッドが五本? ショート・スタッフが四本? ナイフが七本? 剣が八本? 槍が三本……」


補修用ガラクタ部品パーツは……鉄板と木材が少々? 物資は……酒樽三個? 箱に詰められた食糧が少々? 生活雑貨が多数」


「コイツら、他には火薬入りの箱が幾つか? それから、拳銃や小銃に使う弾が六箱分も」


 ジョージとミリカ達は、集めた戦利品について調べながら呟く。

 拳銃、マジック・ロッド等の武器が地面に並べられたが、それぞれ微妙に違いがある。


 拳銃も、大小の大きさが違い、茶色から黒色と形状に特徴がある。

 マジック・ロッド等も、青色や赤色に、三日月や炎の飾りが付けられた物が目立つ。


 アレリオとシャリル達も、並べられた様々な物資を調べてゆく。

 食糧や弾薬は、幾つあっても困らないし、必要以上にあるなら町で売ればよい。


 そう、二人は考えていた。



「まあ、生活物資はワゴン馬車に運べ」


「武器は、キャリッジ馬車に運ぶのよ」


「はい、今すぐにっ!」


「了解です、お姉さまっ!」


 ジョージは機敏に動き、酒樽を運んでゆく。

 ミリカも同じく、拳銃や小銃を持っていく。


 アレリオとシャリル達も、それぞれ様々な物品を持ち始め、運搬作業を行った。



「うし、終わったな?」


「意外と早く終わったわね?」


 ジョージとミリカ達は、運搬作業を直ぐに終えると、仲間達を集めた。



「全員、集まったは良いが負傷している奴も居るな?」


「シャリル、ヴィカ……負傷者を手当てして上げて」


 アンデッドである、ジョージとミリカ達は痛みに対しては鈍感だ。

 だから、仲間達の中には、体が負傷していることに気がついてない者が多数だ。

 


「はい、お姉さまっ!!」


「分かりました、お姉さまっ!」


 ミリカから名前を呼ばれた、シャリルとヴィカ達は、職業が僧侶だった。

 故に、怪我した仲間の治療を、回復魔法や威力道具を使って行える。



「リーダー、アレリオ、ニウ……貴方達が、一番酷い状態だわ」


「正面から突っ込んだからね、他にはーービョルン、リュージン、シニッカ、ファビアンも」


「怪我しているとは、気づかなかったな?」


「まさか、弾や魔法が当たっていたとはね~~♪」


 シャリルは、敵部隊に突っ込んでいった、突撃組の治療を行う。

 ヴィカも、乱戦により銃撃や魔法などが命中した仲間たちを呼ぶ。


 アレリオの体は、スケルトンゆえに全身が骨で構成されている。

 鎧を着ている彼は、顔の右下側に大きな穴が開いていた。


 ファビアンも、体のアチコチを火炎魔法が掠めたらしく、軽傷だが火傷している。

 また、敵が撃った弾丸が貫通してできた、大穴が脇腹と左胸にあった。


 このように、仲間達は激しい集中放火を受けたことで、様々な負傷が目立つ。



「ニウ、貴女も中々の怪我ね? 銃撃を受けた跡が目立つわよ?」


「あーー? 本当ね、気がつかなかったわ……」


 シャリルが言うように、ニウの腕や肩には、弾丸や弓矢が掠めた傷跡が無数にあった。



「さっきは、正面からの攻撃を防御するために、両腕を顔面に出したけど、前からじゃなくて横から矢が跳んできたのよね」


「伏兵が潜んでいたのよ……まったく、身の程を知りなさいってのっ!」


「私たち、アンデッドに対して、人間風情が敵うワケ無いだろっつーーな?」


「はいっ! ファビアン? よそ見しなくて、いいから腕を出してって」


 ニウは、自らを狙った敵の矢が何処から跳んできたかと悩むと。

 シャリルは、左右に広がる草むらからも攻撃を受けていた事を思い出す。


 ファビアンも、二人の会話に割り込んで自信あり気に話すが。

 それを、ヴィカは回復魔法をかけるために余計な動きをせぬように注意した。



「コラコラ、駄弁ってないで早く治療を終わらせてね? 私たちは先を急ぐんだから」


「そーーそーー♪ あーー? んっ♡」


 ミリカは、駄弁り始めて、グダグダし出した女アンデッド連中を注意する。

 その側では、キャロルが楽しそうに戦利品として拾った袋から飴玉を取りだして食べていた。



「そう言う、アンタも準備しなさい……キャロル」


「はぁい?」


 やはり、ミリカは遊び呆けるキャロルを注意する。



 その後、少し時間が立った。



「よし、準備はできたな? 盗賊連中はほぼ全滅させたし、俺たちは戦利品も手に入れた……」


「後は、私たちは町まで真っ直ぐに行くだけよっ! さあ~~出発の時間よっ!」


 ジョージとミリカ達は、仲間を率いて馬を走らせ始めた。

 彼等が、出発してから直ぐ右側を見ると大きな湖が見えた。



「デカイ湖だな? あそこには池があるぜ?」


「道路の下には川が……山から流れてるのね」


 ジョージとミリカ達、二人は広がる景色を見ながら呟く。


 ジョージが眺める、右側にある大きな湖には畔に池がある。

 ミリカが見ている、左側にある緑に覆われた山肌からは、複数の小さな川や池がある。


 湖畔の池辺りには、やはり左右に草が生えてない駐車場らしき場所があった。

 

 小さな川や池は、一つに纏まって道路の下を流れつつ、湖へと流れ出ていた。

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