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防具の歴史


「それでは、防具について説明を、防具は最初は槍、刀、弓、からの防御のための物でした、しかし、遊牧民族のモンガル帝国の使った騎馬弓兵による短弓の攻撃は簡単に鎧兜を貫通してしまいました・・・」


 シャリルは、遊牧民族の事を語る。



「それ以来改良が重ねられ、魔法技術が発展すると対魔法用に、火薬兵器が登場すると、より分厚く頑丈に改良され・・・職人や科学者、国や都市によって様々な種類の鎧兜と楯が開発されました・・・」


 シャリルは、防具の歴史を語る。



「・・・魔法と火薬兵器用に作られはしたが重くて運用しづらい物、軽くて槍や剣による攻撃に対しては丈夫だが火薬兵器には弱い鎧等、非常に多様な防具が作られました・・・」


 シャリルは、そう説明する。

 彼女の言葉を聞いて、ジョージは思う。


(・・・魔法と火薬兵器用に鎧を頑丈にすれば重くて動けず、軽くすれば魔法や火薬兵器に殺られちまう・・・たぶん、軽くて丈夫な魔法耐性や銃弾を防ぐ防具を作れば金と材料、つまりコストがかかる・・・)


 ジョージは、そう考える。



(・・・下手をすると、更にコストばかりかかる中途半端な鎧ができるのだろうな、魔法や銃弾を防御できる上に軽いが、軽さ半分、防御半分、の半端な物でした? 何てな・・・)


 そう、ジョージは考えた。



(・・・まあしかし、あっちじゃあ、一次対戦にてフランスの将軍が塹壕の中にいた兵士が砲弾の雨から生還したのは、帽子の下にサラダボウル被っていたという話を聞いて、それまで既に銃弾が貫通するからと廃止され、帽子を被っていた兵士達に砲弾の破片の防御用にと再びヘルメットを制式装備に加えた・・・)


 ジョージは、防具の発達の歴史を思う。



(・・・その後各国が防弾鎧を試作し、二次大戦じゃあソ連軍や日本軍が防弾チョッキを作り、ベトナムでは重いから防弾用ではなく砲弾の破片用にプラスチックのベストを配り、結果はAKの7、62ミリ弾を防げずに肩を撃たれた兵士がそのまま心臓が止まりショック死したりしたんだよな・・・)


 防具の歴史を思い出す、ジョージ。



(・・・ソマリアでは改良された防弾ベストを着てはいたが、後ろにプレートを入れて折らずに負傷、または戦死した兵士が出てしまい、その負傷した兵士は背面から弾が体に入り、前面の防弾プレートに当たって跳ね返った弾が体の中に残り重傷を負ってしまった・・・)


 ブラックホークダウンと、作中で画かれたリストア・ホープ作戦を思い出すジョージ。



(・・・それから湾岸、アフガン、イラク、その都度改良された防弾装備が出てきたが折角7、62ミリ弾をレベル3のプレートで防げるかと思うと今度はテロリストがAP弾、つまり鉄甲アーマーピアンシング弾を使い初めて、まあ今も昔もあっちもこっちも矛か楯か・・・が続いているって事だな・・・)


 ジョージは、現代戦のイタチごっこである、防具と銃弾の鉾盾を語る。



「ジョージッ! ジョージったら?」


「・・・はっ? ミリカ何の真似だっ!」



 ミリカが急に、ジョージの体を揺らすので、彼はびっくりする。



「ジョージ様、どうかされましたか?」


「ジョージ様、具合でも悪いのでは?」


 シャリルとアレリオ達も、心配する。



「アレリオ、シャリルちゃん、大丈夫よっ! ジョージは、ボケッとしてただけだからね?」


 ミリカの言葉に、ギクッと思うジョージ。


   

「いや、ちょっとな・・・シャリル続けてくれ・・・」


「はいっ! ジョージ様」

 

 ジョージが話を続けてくれと言うと、シャリルは最後の説明を始めた。

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