化け猫は退治完了~~? あと仲間達の進化?
「ギャッ! ギャッ!」
「ガルッ!!」
数十匹からなる雪林猫の群れを、見事に撃退することに成功した、ジョージ達。
「やったわね? 連中も退散していくわ」
ガックシと疲れたかのように、両肩を落として空を向く、ミリカ。
『ボンッ!』
『ボワッ!』
いきなり、謎の音が聞こえてきた。
「な、なんだっ! 何があった?」
「また敵襲かしら?」
「いえ、アレをご覧下さい」
「あの二人が進化したんです」
驚く、ジョージとミリカ達。
仲間達の方を指差す、シャリルとアレリオ達。
「・・・? はあ、生まれ変わったな」
「少しは強くなったかしら?」
そこに居たのは、マルセルとファビアン達だ。
二人とも、上位種へと進化したようだ。
ジョージとミリカ達は、早速だが二人の名前と姿をステータスで確認する。
『レベルアップ、ジョージ、レベルアップにより新スキル超感染血液スーパーインフェクテッドブラッドを覚えました、このスキルは感染症により、人間を弱らせて死に至らせる効果が高まります』
『レベルアップッ! マルセル、アドバンスド・ゴースト・ペインティングへと進化しました・・・レベルアップにより、新スキル、幻影魔法、蜃気楼を獲得』
『レベルアップッ! ファビアン、エーヴォオシィー・エグングンマスターへと進化しました・・・レベルアップにより、新スキル、狙撃を獲得』
二人の姿と、ステータス内に浮かぶ名前を見る、ジョージとミリカ達。
レベルが上がった事で得た、マルセルは姿が変化していた。
長くて大きな筆は、更に太くなっていた。
絵画の長さも、一メートル五十センチ程に幅が広がり、太ももまで枠内に見えるようになった。
レベルが上がった、ファビアンも新たな力を手にしていた。
腰に巻くベルトに下げた、二つある黒い予備弾帯が、一回り大きくなっていた。
カタツムリ型の剣が、鞘ごと元より少しだけ大きくなっている。
ミュケレットロック色銃も、照準の所に丸くて黒い鏡に見える物が付いていた。
その中には、ガラスが填めてあり、真ん中には紫色の丸点があった。
「・・・ファビアンは、ホロサイト見たいなのが銃に備わったか?」
「ああ~~? コール・オブ・デューティとかで見る銃の上に付いている、ヤツよね?」
ジョージとミリカ達が話す、ファビアンの新装備。
それは、エアガンとかに付いているパーツである。
「リーダー、お姉さま? 私達は強くなった見たいですね?」
「どうやら進化した事で、より強い魔法を行使できるようになった見たいですが・・・」
ファビアンは自身の両手で持つ、ミュケレットロック式銃を見ながら呟く。
それから、丸いホロサイトを覗いて遠くの森に銃口を向ける。
マルセルも、大きくなった絵画から幽体だけを出して、自身の姿を視認する。
下を眺めた、彼は太モモの部分まで描かれている事を確かめた。
「そのようだな」
「本当、マルセルの能力なんて、凄いわ」
ジョージとミリカ達は、次に能力を獲得した二人のスキルを詳しく見てみようとした。




