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ロブスターコックローチの大群


 まだまだ、勢いを落とさず走る、ロブスターコックローチの群れ。



 群れを引き付けようと走る、ゾンビホース。



「ダークボール、ダークボール」


 ゾンビホースに跨がり後ろを睨む、ジョージは右手を後ろに向けて、暗黒魔法を放つ。


 その攻撃で、何匹かを仕留める事ができたが確認はせず、彼は一気に離脱した。



「キモ・・・キモ過ぎよっ!」


 ヴァンパイアホースを走らせ、真っ直ぐ群れに向かう、ミリカ。

 彼女は、真剣な顔で正面のゴキブリ達を睨み付ける。



「キモイから燃えろっ! フレイムボール、フレイムボール、フレイムボールッ!」


 ヴァンパイアホースの上から、ミリカは火炎魔法を放つ。

 三発、黄色く光る真っ赤な火球は、群れの先頭に居た個体に当たり、パチンと弾けた。


 触覚の付いた頭や背中が燃えて、三匹が脱落するが、それでも奴等は追撃を諦めない。

 ミリカは、魔法攻撃が成功したのを確認すると、右側面に向かって逃げた。



「サンダーショットッ!」


「行くぜっ!」


「我等もっ加勢しますっ!!」


「私だって行くわよっ!!」


 シャリル、アレリオ、ファレド、ヌル達は先行した、二人が退くと同時に突撃を仕掛けた。


 バギー馬車に座る、シャリルが雷撃魔法を放ち、群れの一番先頭の個体を蹴散らす。

 彼女の放った黄色く光る雷撃が直撃した個体は燃え上がる。


 その後ろから、同じくバギー馬車に座る、アレリオがモンタンテを真っ直ぐ構える。

 カート馬車を走らせる、ヌルも腰からクリスを抜き取る。

 疾走する駱駝ゾンビに跨がる、ファレドもタコーバを振るうべく構えた。


 四人は魔法を放ちながら、群れにどんどん向かう。



「彼等を援護するわよっ!」


「ここからは僕の魔法は届かないよ?」


 突撃を敢行して群れの数を一気に減らそうとした四人の無謀な突撃。


 正面だけではなく、左右から周り込む群れを牽制するべく、ニウは思案した。

 仲間達に迫る、ゴキブリ達に射程距離外でニッケルハルパを使えない、ビョルン。


 撃てば、多少は当たるだろうが、かの距離では威力と命中率が落ちてしまう。


 これでは、彼は何も出来ない。



「だ~~からっ! 運転は任せたわっ! ビョルン・・・よっと」


 手綱を放した、ニウはチャリオットの座席から後ろの荷台に飛び乗った。



「あっ! ニウ、待って」


「待ってられないわよっ!」


 ビョルンは慌てて手綱を握り、チャリオットを操る。

 一方、ニウは彼を気にせず、ビッグ・スリングショットの玄を引っ張る。

 両手で引っ張る玄を放した瞬間、そこから石が弧を描いて跳んでいった。



「当たったわっ!」


「命中したかっ!」


 飛んでいった石は見事に命中して、一匹のロブスターコックローチを仕留めた。


 それを確認した、ニウとビョルン達は喜ぶ。


 彼等は、次の石を装填して次弾を跳ばそうとする。

 両手で力強く玄を引っ張る、ニウの目には四人が突撃する姿が映った。

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