いよいよ遺跡から出るぞっ!
「カッターバードの肉は、シチューと絡まって美味しい~~♥」
「ロック・タートルの肉、ちょっと固いけど、味は中々イケるわねっ♥」
「グリーン・リザードの肉団子は最高だぜ~~」
「はぁーー朝からリンゴ・ジュースは五臓六腑に染み渡るな・・・」
シチューを救った、ヌルは一口カッターバードの肉を食べて頬を緩ませる。
ロック・タートルの肉を、シャリルはボリボリと頬張る。
肉団子を、忙しなく口に運んでバクバクと食べる、ヴーク。
リンゴ・ジュースを、ガーーと一気飲みしたアレリオ。
(・・・毎回思うんだが? お前の五臓六腑は何処に有るんだよ・・・)
スケルトンである、アレリオが右手に握った、リンゴ・ジュースを飲む様を見ながらジョージは思った。
スケルトン剣士である、彼の胴体は鎧に隠れて見えない。
ーーとは言え、その胴体に肺や臓器がない事は確かだ。
(・・・口に入れた瞬間に魔力へと変換しているらしいが? 本当に不思議だな・・・)
ジョージは余りジロジロ見ては、アレリオに失礼だと思い、シチューを食べる事に集中するした。
その後、彼等は朝食を食べ終わり、後片付けを済ませた。
ジョージ、ミリカ、アレリオ、シャリル達。
四人は、遺跡の中に来ていた。
「じゃあな、暫くの間はお別れだ?」
「また何時か、と言うか? ワープゲートを開いたら来るからね」
「色々と教えてくれて、有り難うなっ!」
「貴殿方のお陰で、助かりました」
四人は、スケルトン達に助かてくれた事と、歴史等を教えてくれた事を感謝した。
「カタカタカタカッ!」
「こちらこそ、有り難う・・・スウィーディン南部の拠点を解放したら、また合おう?」
カタカタと、顎を動かして語るスケルトン。
彼の語る内容を、アレリオは翻訳した。
「ああ、また合おうっ!」
「またねっ!!」
ジョージとミリカ達は、スケルトンに別れを告げた。
そうして、四人はワープ装置で遺跡の入り口へと運ばれた。
「よし、皆の場所に行こう」
「そうねっ!」
「はいっ!」
「行きましょうっ!」
ジョージとミリカ達は、遺跡から出て階段を降りる。
彼等が目指すのは、仲間達が待つ馬車がある停車場だ。
階段を降りて、四人は砂浜を歩いて行った。
「あっ! リーダー、用意は出来てますよ?」
「何時でも、旅立てるようにしておきました」
ニウとビョルン達は、四人分の馬とカート馬車を用意していた。
「ニウ、ビョルン・・・助かるぜ」
「有り難うねっ! ニウ、ビョルン」
「これで出発だな」
「さあ、行きましょう」
ジョージ、ミリカ、アレリオ、シャリル達。
四人は出発するべく、それぞれの馬と馬車に向かった。




