★ ♥な事は嫌いじゃないけど・・・
「さあ、オラフィアちゃん、今からマッサージを始めるわよっ♥」
「えっ? やめっ・・・」
ミリカは宣言すると同時に上着を脱ぎ捨てて、オラフィアの体に馬乗りになる。
ついで、いきなり両肩を、一気に鷲掴みにする。
「あっ!♥」
「どう・・・♥ 気持ちいいかな?」
目を瞑った、オラフィアが小さな喘ぎ声を漏らすと、鷲掴みにした両書を、ミリカは撫でる。
そうして、肩から腕にかけて、人差し指で弾いたり、するるっと、なぞったりする。
「じゃあ私は脇を揉んで上げるわ♥」
「私は股関節を解しますね?」
オラフィアの頭から右側に移動しながら上着を脱ぎ捨てた、ニウ。
彼女は、彼女の耳元で囁き、脇を擽ったり、肩を解したりする。
左側に位置する、ヴィカも上着を脱ぎ捨てると。
左手で、オラフィアの太ももを、右手で、ミリカは背中もマッサージする。
「あっ! ああっ!! いやっ♥」
「はぁ~~♥ ヴィカちゃん、気持ちいいーー!?」
撫で擦りマッサージが気持ちいいと感じる、オラフィアだが。
それが何だか恥ずかしくて気持ちいい事は認められない。
既に、堕落に堕ちた彼女だが、強情して強く否定している訳ではない。
要は自分から欲しいとは言いだしずらいのだ。
そんな彼女を前にして、ミリカは目を瞑って笑顔になり、幸せそうに喘ぐ。
「どぉーー? オラフィアちゃんも気持ちいい?」
「気持ちいいよね?」
「気持ちいいなら、いいって言ってよ♥」
鷲掴みにしていた両肩から手を放した、ミリカは今度は両手で、オラフィアの顔を挟んで話しかけた。
それに続いて、ニウとヴィカ達も柔和な笑顔を向けながら、彼女を快楽の渦に優しく誘う。
「い・・・いやです・・・ぅっ♥」
恥ずかしくさで顔を真っ赤にしながら、ミリカ達の誘いを拒否する、オラフィアだったが。
口では否定しても、体は素直だった。
「ふぅん? まあ、良いわ・・・時間は有るし~~? オラフィアちゃんが嫌だろうと良かろうと、私関係には関係ないもんねっ!♥️」
「そーーそぉーー♥」
「そうですよ~~♥」
「うぅんん~~~~っ!?」
覆い被さるような体勢で、ミリカは尻を高く上げて、オラフィアの唇に自らの口を近づけ吐息をかける。
その突発的な奇襲攻撃に呼応するように、左右から、ニウとヴィカ達も両肩に抱きつく。
三人のマッサージ攻撃により、オラフィアは思わず叫んでしまいそうになる。
ーーが、唇を塞がれているお陰で、叫ぶ事はなかった。
「クスッ♥ どうやら私達の事は嫌いじゃなさそうね」
「そんな事っ!!」
必死に刺激を感じた事を否定する、オラフィアではあるが。
ミリカは何となくだが、彼女が段々と悪堕ちし始めているのに気がつく。
「あらら? 強情ねぇ~~『チュッ』」
「んむぅ~~~~~~!?」
意地の悪い、ミリカは彼女の否定など気にせず、再び唇を塞ぎつつ顔を両手で強く押さえた。
その間、ニウは離れて何処かから小箱を持って来て、ヴィカも何処からか化粧筆を取り出す。
「お姉さまだけに注目したらダメよ♥ クスクス・・・」
「そう・・・私達の方も執拗に攻撃するからね」
「むぅーーむぅーー!?」
ニウは小箱から、美白用ローション入りの小瓶を取りだし、ヴィカは化粧筆を近づける。
それを見ながら、オラフィアは体をブルリと身震いさせる。
こうして、二人によるマッサージを嫌がりながらも、同時に味わった事がない未知の快楽に期待する。
「あれれぇーー? 今一瞬だけ、貴女の顔が期待したように見えたけどぉ~~♥」
「ちっ違いますっ!」
悪戯っ子のような顔で、ミリカは意地悪を言うと。
気の緩んだ顔を引き締めた、オラフィアはまだ否定する。
「ウフッ♥ まあ、良いわ」
「それじゃあ、始めるわね」
「これをこうしてっとっ!」
ミリカ、ニウ、ヴィカ達は嫌がろうが好もうが。
どのみち、オラフィアを襲うことは変わらないワケだ。
そんな女アンデッド達は、彼女の白肌を蹂躙せんと、三方向から一気に襲いかかった。




