★ 捕虜と遊ぶ女達・・・
「さあってっと・・・あの娘は元気にしているかな?」
「それゃあ~~元気にしていますよ」
「そうでしょうともっ!」
ミリカ、ニウ、ヴィカ達。
三人は、薄暗い帆船内部の廊下を歩き、オラフィアが待つ部屋へと向かう。
ギシギシと歩く度に鳴り響く、廊下を進む三人。
彼女たちは、X字型拘束具に固定された、オラフィアの姿を想像すると、歪んだ笑みを浮かべる。
その淫猥な姿を想像しただけで、彼女達はゾクリと身震いし、早く彼女を堕とすべく、部屋へと急ぐ。
(・・・あれからかなりの時間が立ったわ? 彼女達は何処に? と言うか体が気持ちいい・・・ああ・・・堪らない堪らない・・・堪らな~~い・・・)
木箱上に載せられたX字型の拘束具。
その上で、手足が固定され自由が効かない、オラフィアは目を覚ます。
オラフィアは身をよじったり、体をくねらせたり、あらゆる手段で薬が効いた体を動かすのだが。
どうしても、気持ちよくなる程の快感は得られなかった。
かなりの間、眠りに就いていた彼女は眼を瞑っている間も絶えず、苦痛に晒される。
アンデッド化した肉体の隅々まで薬が流れており、それらは少しだけしか快感を与えない。
余り刺激を与えてくれない薬による小さな快感の波。
それは、彼女の全身に伝わり、肌にウジ虫が這うようなゾワゾワ感を与える。
勿論、それは彼女の体を蝕む。
ミリカ達女アンデッドに都合の良いように、血液に混ざった薬は体を熱くさせる。
昨日、キャロルが飲ませた薬の効果は抜群で、オラフィアは既に薬効に負けてしまっていた。
(いや・・・堪らないっ! もう我慢できないっ! 誰か? 誰か私をメチャクチャにしてぇーー!?)
『ガチャガチャガチャガチャ』
『バタンッ!』
当然だが、既に肉体はアンデッドと化し、更に精神が薬による火照りに敗北した、オラフィア。
彼女は、甘い快感と全身に迸る刺激を欲して、拘束具の金属音を鳴らす程、暴れるしかなかった。
「オラフィアちゃんっ! おひさぁーー♥」
「具合はっ! どーーおぉ?」
「そろそろ、私達の仲間に堕ちる頃合いかしら?」
扉を開き、部屋に入ってきた者は、自分を拘束した女アンデッド一味のボスと子分達だ。
オラフィアは彼女達に目を向けると、その前で彼女達は妖しげに微笑んだ。
彼女の瞳に移るのは、開いた扉から入ってきたばかりである美しき女アンデッド達三人だ。
真ん中には、ミリカ。
右側には、ニウ。
左側には、ヴィカ。
堂々と立つ彼女達は、獲物を睨む野獣のように瞳をギラつかせていた。
「あっ! 貴方達は!?」
拘束具に拘束されたままのオラフィア。
彼女は、金属製の拘束具から頭を上げて、ミリカ達を見つめるが。
「おっ? 元気そうじゃなぁい」
「これなら、今日も私達とお楽しみが出来るわね♥」
「ウフフ♥ さあ、それじゃあ今から・・・」
「いや・・・いやぁ・・・♥」
ミリカは、正面に立って見下ろす。
右側には、ニウが微笑みを浮かべる。
左側からは、ヴィカが慈愛の眼差しを向ける。
オラフィアは、彼女達を前にして、ひきつった笑みを浮かべてはいたが。
内心は、彼女達により、これから受けるのであろうマッサージを期待していた。
三人の手さばき。
スルスル動く指。
スリスリされる頬擦り。
これ等に、襲われる事を密かに彼女は待ち焦がれているのだ。
ミリカ達は、まだ彼女の気持ちを知らないが。
それはそれで、彼女達に取っては手間が省けるから都合が良いのだ。
そして、いよいよ女アンデッドによる、悪堕ち極悪マッサージが始まろうとしていた。




