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兵器を運ぶ男達・・・


「んしょっ! 重いな・・・」


「まあ、頑張りましょう」


「リーダー、もう少しだよっ」


 階段を上がりながら、ジョージは愚痴を溢すが。

 それを、ビョルンとヴーク達が頑張れと激ます。


 彼等アンデッドは、重さによる苦痛は感じないが。

 それでも、ズシリとくる重量は何となく感じるのだ。



「そうだなっとっ!」


 階段を登り終えた、ジョージは三人で抱えていた、セーカー砲を甲板に下ろす。


 セーカー砲は、ジョージが砲身を正面から抱え、ビョルンとヴーク達が左右から抱えていた。



「良し、今度は後ろから押すぜ」


「分かりましたよっ!」


「早く、早くっ!」


 ジョージは、二人の間に入ると。

 後ろから、セーカー砲を押して、台座下にある四輪を回しつつ馬車の停車場へと向かう。


 ビョルンとヴーク達も力を込めて、彼を手伝い、一生懸命に馬車の方へと行ってしまった。


 それから、暫くは同じように兵器類を彼等は運んでいたが。

 やがて、全ての運ぶ予定だった兵器が停車場に揃った。



「ワゴン用の旋回式ファルコネット・・・チャリオット用のビッグスリングショット・・・カート馬車用の魔導雷雲発射砲タコスミホウ


「旋回式ファルコネット砲はどうやって設置しますか?」


「僕らじゃあ無理だよ?」


 運んだ兵器類を見ながら呟く、ジョージ。


 彼に対して、ビョルンとヴーク達はワゴン馬車の上に設置するために運んだ、小口径砲。

 旋回式ファルコネットをどのようにして、ワゴン馬車に備えつけるか質問する。


 三人とも手先は器用だが、日曜大工が得意な程ではない上に、まして砲の設置などできる訳がない。



「それは・・・大工仕事が得意なカブラルに任せよう、俺達じゃあ無理だしな」


「成る程っ!」


「カブラルならやってくれるねっ!」


 それは、カブラルに任せようと勝手に決める、ジョージ、ビョルン、ヴーク達。



「それより、セーカー砲・・・収束式魔導筒ハイパーレーザーワンド・・・拡散式魔導筒レーザーシャワーワンド・・・これ等は出発組が居ないしな」


「出発組が戻って来てからですね」


「それから牽引だねっ!」


 残りの兵器は致し方ないが、放置するしかないと、ジョージが言うと。


 ビョルンとヴーク達も、仕方がないと答えた。



「さて、それじゃあ牽引させるぞ」


「カートとチャリオットですね」


「直ぐにやろうっ!」


 ジョージが命令すると、ビョルンはサッと素早く動きだし、ヴークも走り出した。


 こうして、ヴィカとヴーク達のカート馬車には、魔導雷雲発射砲タコスミホウが牽引された。


 ビョルンとニウ達のチャリオットには、ビッグスリングショットが牽引された。


 二つの台座上に設置された兵器。

 これ等は、四つ車輪が有るので馬車で牽引できる。


 これで、彼等が強力な魔物や複数からなる魔物の群れと出会った場合も一安心だろう。



「これで、仕事は終わりだ・・・後は自由時間だ」


「ふぅ~~? じゃあ僕は休んでますね」


「やったぁっ! 僕は遊ぼっ!!」


 ジョージは、チャリオットに牽引した兵器である、ビッグスリングショットに寄りかかる。

 すると、ビョルンは食堂に歩いて行き、ヴークは跳び跳ねながら何処かへと走って行った。

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