会議開始、議題は?
「うーーん、風呂後に会議ね、何だか眠いが眠ったらダメだな?」
「当たり前でしょう」
アンデッドが集まった食堂。
そこでは、椅子代わりの木箱に座る、ジョージがアホを呟く。
また、ミリカはそれを夫婦漫才の如くツッ込む。
「それで、今日は?」
「昨日の通り、それぞれが各自の仕事を行う・・・それだけだな? 以上解散っ!」
これからの予定を尋ねた、ミリカに対して、ジョージは適当に答えて会議を終了した。
「えっ! これだけ・・・」
「これだけだよ、ウダウダ長引かせる方がアレだろ?」
余りのいい加減さに驚く、ミリカだったが。
ジョージは、寧ろ簡潔な方が良いだろうと答えた。
「まあ、確かにね・・・」
面倒な会議を終わらせたいのは、ミリカも同じであり納得もした事で、会議は無事終了した。
それから集まった、一同は直ぐに朝食を食べて己の空きっ腹を満たす事にした。
「さあさぁっ! 今日は首閉めワカメスープですよっ!?」
「それからオレンジジュースをねっ!」
「固パンを浸して食べるか」
「朝から冷えた、オレンジジュースで喉を潤すかっ」
トレーに幾つかの食べ物と飲み物を載せて持ってきた、シャリルとファビアン達。
彼女等の料理を受け取った、アレリオとマルセル達は早速暖かいスープを頂く。
口中に広がる暖かいスープの塩味を舌で確かめ、首閉めワカメ葉を噛み千切るアンデッド達。
それから、彼等は塩味の絡み付いた舌と喉を潤わせる為、甘酸っぱいオレンジジュースを流し込む。
そんなこんなで、朝食を終えた彼等は出発の準備に移る。
外出組のアンデッド達は、一人朝食を食べに来なかった、マグヌスを呼びに行く。
昨日の通りだが。
ヌルとファレド達。
シニッカとカブラル達。
ファビアンとマルセル達。
リュージンとキャロル達。
上記メンバー達は、外に偵察と狩りに出掛けるのだ。
「んじゃあ、奴には食い物を・・・って、拒否るかな・・・」
「うーーん、一応持って行くよ?」
出発を前にした彼等に、マグヌスが食べる分の食事を持って行かせようと考えた、ジョージ。
それに返事を返す、キャロル。
食堂の木箱上に載せてある、トレーに残った、首閉めワカメスープとオレンジジュース。
これ等を、彼女は運んで行く。
「これでよし・・・だと良いが・・・」
キャロルを初めとする、食堂を後にする外出組の後ろ姿を見た、ジョージはふと小さな声で呟いた。
「っで・・・残る私達は何をすれば・・・」
「あれだ、残るオラフィアの相手とスケルトンから話を・・・だっただろう?」
ミリカとジョージ達は、それぞれ役割を果たすべく、これから仕事の事を話し合う。
「うーーん、まあ残りのメンバーで仕事に掛かるか?」
「そうしましょう」
ジョージとミリカ達は、仕事に取りかかり、その後は自分達が担当する役割を行いに行ってしまった。
「・・・さて、俺は兵器をヴーク、ビョルンと共に運び出さねば? 二人は先に行ってしまったしな」
一人、ジョージは帆船のタラップを歩くと、二人が待つ兵器庫に向かって行った。
「リーダー、遅いよっ!」
「リーダー、お待ちしてました」
「ああ、待たせたな・・・」
兵器庫の扉前で待っていた、ヴークとビョルン達から声を掛けられた、ジョージ。
彼は、某声優に声がそっくりな、某ユーチューバーの真似をして答えた。




