拠点では女達が忙しく?
「あーー? アレを準備しなければっ!」
「忙しいっ?」
「あら? お薬を取りに行くのね?」
「こっちの準備は終わるわよ?」
シャリルとニウ達が、媚薬を取りに行こうと階段を上がると。
丁度そこに、ミリカとファビアン達が拘束具を担いで現れた。
「あっ! お姉さま、申し訳有りません」
「私達の準備が遅くてっ!」
「良いわよ、別に気にしてないし」
まだ媚薬の準備が出来ていない事を謝る、シャリルとニウ達だったが、ミリカは気にしてないようだ。
「それより、早く準備しちゃいましょう♥」
「そう言う事だからなっ」
些細な事より、ミリカは早く捕らえた、オラフィアを食したいらしい。
彼女は、笑顔を浮かべながら、ファビアンと共に、二人と別れて階段を降りていった。
「それじゃあってっ!」
「今度はキャロル? ヌル?」
直ぐに媚薬を取りに行こうとした、シャリルとニウ達だが。
船縁から、タラップの上を歩いて来る、キャロルとヌル達が仲良く歩いてくる姿が見えた。
「ああっ! シャリルお姉ちゃん、ニウお姉ちゃん、準備できたぁ~~?」
「もう私達は我慢できないのよ?」
「分かっているわ、今から媚薬を取りに行くから先に部屋に待ってて」
「直ぐに媚薬を沢山持って来るから、悪いけど待機しててねぇ~~?」
キャロルとヌル達は、捕虜と言うか。
永眠したままのオラフィアを食べる準備が出来たかと聞いてきた。
なので、シャリルとニウ達は、まだだと答える。
「うん~~? 分かったぁ~~」
「それは・・・しょうがないわね?」
「じゃあ、取りに行くから」
「先に、お姉さま達の準備の手伝いを頼んだわよーー」
こうして、キャロルとヌル達とも別れた、シャリルとニウ達。
彼女達は、再び馬車に向かって媚薬を取りに行った。
女アンデッド達が、忙しなく女の死体による料理を準備している時・・・・・・。
外では、狩りに出掛けた二組が隠蔽された岩壁の入り口にまで来ていた。
「おっ? そっちは収穫有りだったんだ」
「こっちは何も見つからなかったから、植物を拾って来たぜ」
「ええ、私達は何とか一匹捕まえました」
「生け捕りだよ、生け捕りっ!」
「グルルゥ~~!! ヒューーヒューー!」
岩壁の前で、チャリオットに乗って来た、シニッカとカブラル達。
二人は、先に戻って来ていた、ヴィカとヴーク達を見かける。
チャリオットから降りていた、ヴークは岩壁のスイッチを既に押したようだ。
それで、岩壁に偽装された、シャッターは開いていく。
そして、シニッカとカブラル達のチャリオットが近づき、開いた洞窟の入り口に目を向けると。
チャリオットの後部に横付けに縛り付けられた、キラーウルフは唸る。
「五月蝿いな~~お前?」
しかし、口を縄で縛られた、キラーウルフは抵抗すら出来ず、ヴークに頭を撫でられるしかなかった。




