その頃、船の中では・・・
「お姉さま、お待ちしておりましたっ!」
「ファビアン、船で見張りを? まあ、それよりも新しい仲間を連れてきたの」
ファビアンは、船へと乗り込もうとする、ミリカ達の帰りを歓迎するが、彼女には朗報が告げられた。
「新しい仲間?」
「彼女の名前は、オラフィアって言うんだよ」
「まだ死体ですが、これから私達が・・・ウヒヒッ♥」
「船の中で・・・アヒャヒャ♥」
ファビアンは後ろの二人が抱き抱えた女性に目を配ると。
キャロルが死体である、オラフィアの名を教え、シャリルとニウ達は愉しげな笑みを浮かべる。
「なるほどね? その娘を私達の仲間に~~にししっ♥」
「そう言う事なの? それとキャロルちゃん、念のため彼の飲む茶に血液を混入させるように、ヌルちゃんに伝えて」
「はい? 何故ですか」
二人の話し方を見て事を察した、ファビアン。
彼女も新たな鴨を食べられる場を想像したのか、顔を赤くして笑う。
「奴が私達のアンデッド化を見たり聞いたりして、オラフィアちゃんのアンデッド化させる本当の目的が、単なる性奴隷化だったと気がついたら面倒でしょう?」
「奴はアンデッドとは言え、真の私達の仲間では無いわ? 故に我々の命令に逆らえぬよう血族化措置を施す事によって、文句を言わぬようにしないと」
「なっ! なるほど・・・流石はミリカお姉ちゃん、シャリルお姉ちゃんっ! じゃあ私はヌルお姉ちゃんにソレを伝えに行ってくるからねぇ~~」
ミリカとシャリル達から言われた通り、キャロルは動く。
早速だが、彼女はヌルへ密かに茶の中に血液を混入させるようにと伝えに向かう。
そんな彼女を見送ると、直ぐに彼女達は船の奥へと行く。
「さあ、これで一安心だわ」
「お姉さま、拘束具は船から持ち出しましたし、何処でアンデッド化処置は行いましょうか?」
「広い部屋で、ロープに縛れば良いんじゃない?」
「それなら・・・広くは無いけど前に私達が使用していた部屋で」
心配していた事が一つ片付いたと、ミリカは安心するが。
シャリルは、アンデッド化した際に、オラフィアを拘束する方法に悩む。
その方法や場所を何処にしましょうかと、ニウとファビアン達も悩んで相談し合う。
「そうねぇ? やっぱり部屋は前に使った場所が良いんじゃないかしら? それに拘束具は中に運んで来ましょう」
「それなら、私が持って参ります」
船の右舷甲板から階段を降りて、船内へと入る、ミリカ。
その後ろから、オラフィアを抱いた、シャリルは自分がと名乗りを上げた。
「いえ、私とファビアンちゃんがやるわ? その前に、シャリルちゃんとニウちゃん達は体にとぉ~~っても良いお薬の準備をしてて」
「あっ! そうですね、直ぐに私達の仲間に成れるようにお薬を準備をしなくてはっ!!」
「他にもローションを用意したり、シャワーで体中に纏わり付いた砂埃と、磯臭い匂いを発する海水を洗い流して上げましょう」
「暖かい、お茶も用意して薬と一緒に混ぜれば彼女も直ぐに堕ちて・・・そしたら楽しく・・・」
アレコレと獲物の調理方法を相談する、ミリカ、シャリル、ニウ達だったが。
ファビアンの言葉を聞いて、四人とも如何わしい事を想像する。
顔を真っ赤にした、ミリカは両手で頬を押さえ右の頬に手を添えた、シャリルはウットリする。
両腕を組んだ、ニウは身悶えさせ、ファビアンは唾をゴクンと飲み込んだ。




