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起きて見まわしたら・・・


「ううっ! う~~ん、はっ! ここは!? てっ? ええ~~~~~~!!」


 ジョージは驚く。

 何故なら眠りから覚めると、そこには眠り姫が居たからだ。



「すぅ~~すぅ~~」


 裸で毛布にくるまり、スヤスヤと気持ち良さそうに寝息を立てて眠るミリカ。



「おまっ! ミリカ、何・・・で隣・・・で、裸!? に・・・?」


「うん? あっ? おはよっ! ダーリンッ♥」


 ジョージは何故か隣で寝ている女吸血鬼を見て叫ぶ。

 ミリカは目を擦りながら上半身を起こす。

 そして、彼は昨日何が有ったのかを思い出そうとするが。



「いったい何がっ? あっ! 頭が痛ぇ~~」


 自分の頭を押さえてうずくまるジョージ。

 二日酔いによる頭痛と寝起きなので頭がまったく働かないのだ。



「ミリカ何で・・・おまっ! お前は裸何だよぉーー!?」


「だっあ~~てぇ~~? 暑かったんだも~~んっ!」


 ジョージに対して、言い訳するミリカ。



「それにぃ~~? ジョージがあ~~私が暑いって言ったら、じゃあ脱げっ! 俺が脱がしてやるって、言って無理矢理覆い被さって、もうすんごかったんだから」


 そして、ミリカは即興で作ったホラ話しをジョージに言った。



「まじかっ? 俺、そんな事をっ!」


 ジョージは考えた。

 男として責任を取るべきなのか、赤ん坊が出来たらどうするのか。



 (・・・いや? そもそもゾンビと吸血鬼の間に赤ん坊・・・何て出きるのか? 吸血鬼はともかくもゾンビなんて死んで生命活動を停止してるのに・・・)


 ジョージは、アレコレと考えた末に、重大な事実に気づく・・・。



「ミリカお前の言った事は本当か?」


「何を言ってんの、本当に決まって居るでしょう、昨夜のあ~~んなにぃ? 激し~~く私の事を求めて、人間の肉に噛みつく獣見たいに私の体を貪ってたんだからぁ~~」


「なあーーなら何で俺は服も鎧もきているんだ?」


 ミリカは長々と頭の中の脚本を喋る。

 しかし、ジョージは冷静に、彼女を問い詰める。



「そっそれは・・・その?」


「はあ・・・どうせ作り話でした、だろう・・・」


 ミリカは目を背けるが、ジョージは何時もの事だと思って呆れた。



「う・・・バレてましたかあ、えへっ?」


「普通にバレるわ、あほぅっ!」


 ミリカはふざけて笑いながら誤魔化すが、その態度にジョージはまたも呆れる。



「ええ~~ん、ジョージ、ひっどーーいっ!!」


 今度は嘘泣きを始めたミリカ。



「はあ、もう良いわ・・・怒ったって無駄だもんな・・・ミリカ、行くぞ」


「うんっ! 行こーね、ジョージ」


 無駄だと呆れるジョージ。

 そんな彼の疲れた表情を見て、笑顔で答えるミリカ。



 (・・・はあ~~何時もの事だし疲れるは? このバカといると・・・)


 そう心の中で思う、ジョージなのであった。


 二人はテントを出ようと荷物や装備類等の準備する。

 ジョージは体を動かし軽く運動し始める。

 ミリカは早々と何時もの服に着替えて、二人で天幕を開けた。

 天幕を開けて外を見上げると。

 夜空を暗雲が覆い、月明かりすら無く、昨日よりも暗くなっていた。



「ジョージ様、ミリカ様、今御目覚めに成りましたか」


「ジョージ様、ミリカ様、お早う御座います」


 アレリオが二人を王族の様に出迎え。

 シャリルが、二人に頭を下げて恭しく挨拶する。



「二人共、朝の挨拶くらいで、そんなに固くなるなって」


「そうよ? もっと喋り方は砕けてた方が良いって・・・それに、シャリルちゃん、私のことはお姉さまって呼んでよーー?」


 ジョージとミリカ達は二人にそう言った。



「と・・・言われましても、その? 簡単には変えられないといいますか・・・」


「私達よりも・・・御二人の方が達場は上なので・・・」


 アレリオとシャリル達は、困り果てる。



「まあ、そう簡単には変えられませんか、それより今日は今までのおさらいするぞ」


「おさらいって、何するの?」


 ジョージは突然言い出すと、ミリカは彼に聞いた。



「この今居る場所の事や世界情勢、歴史、魔法、技術、まあ平たく言うと、アレリオとシャリルの二人にこの世界の事をこの間よりも詳しく聞きましょうと言うことな訳だ・・・って訳で、二人共説明よろしく頼むわ・・・」


 ジョージは、二人にそう言って頼んだ。

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