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詳しく話を聞いて見れば


「何をすれば良いか、詳しく教えてくれな?」


 ジョージが説明して欲しいと頼むと、ゆっくりと顎を開いたスケルトンは。



「カタカタカッコカカッコカ」


「ええ~~と、モニターを見ろって?」


 カタカタと説明を始めた、スケルトンの指示に従い、アレリオがモニターを見る。


 それと同時に、仲間達も画面に目を配る。



「カタカタカッコカカタ」


「世界中に点在する、遺跡には転移陣が備えられており、それを貴方達には起動させて欲しいと」


 スケルトンとアレリオ達の言葉にアンデッド達は、モニターの画面に映し出された世界地図を眺める。


 そこには、黒い海と緑色に塗られた陸地が映る。

 そして、赤⭕点で各地に点在する遺跡の場所が記されていた。



「ユーロピア地域には中規模拠点が二つ、大規模拠点が一つ、現在地はここ、ダークネス大陸には大規模拠点が三つ、アラビャ地域に大規模拠点が二つ、ロシャ地域に大規模拠点が四つ・・・」


 アレリオの語る地図上の場所では。


 北ユーロピア地域のスウィーディンに、赤⭕が一つ。

 南ユーロピア地域に、赤⭕が一つ。

 東ユーロピア地域に、赤⭕が一つあった。


 ロシャ地域には。


 現実世界では、北部のコラ半島に当たる部分。

 カムチャッカ半島に。

 モスクワ周辺。

 ウラル山脈。


 ーー等々に、赤⭕が四つも存在した。



「ヒンディ地域には中規模拠点が三つ・・・沁国、中央アスア地域、東南アスア地域には中規模拠点が四つずつ」


 インディ亜大陸。

 しん国。

 中央アスア地域。

 東南アスア地域。


 これ等には、かなり疎らに拠点が点在していた。


 現実世界ならば。

 インドに当たる国の南端に、赤⭕が一つ。

 北部の山岳地帯に、二つ。



 沁国の拠点は。

 

 チベットの山脈地帯。

 ウイグル族地域。

 内モンゴル地域。

 ベトナムとの国境付近。


 ーー等に、点在していた。



 広大な中央アスア地域には。


 アフガニスタン。

 カザフスタン。

 タジキスタン。

 パキスタン。


 等に、赤⭕が点在する。



 東南アスア地域には。


 インドネシアのバリ島辺り。

 オーストラリア辺りの真ん中。

 フィリピン辺り。

 タイとミャンマーの中間辺り。


 ーー等と言った具合に、点在している。



「北インディアナ大陸は大規模拠点が三つ、南インディアナ大陸には大規模拠点が一つ、中規模拠点が四つ」


 北インディアナ大陸は。


 現実世界のカナダ東端に、一つ。

 アメリカ合衆国のロッキー山脈に、一つ。

 メキシコに、一つ。



 南インディアナ大陸は。


 中南米地域に、一つ。

 ブラジル辺りに、一つ。

 中央部に、二つ拠点が存在した。



「この他にも、小規模な拠点や他のアンデッドが密かに立ち上げた地下帝国が存在するかも知れない、と言った訳ですね」


「カタカタカタカタカ」


 アレリオとスケルトン達は、地図の説明を終えると。

 その他にも、拠点は有るかも知れないと、二人でモニターを見ながら言った。



「なるほど、じゃあ近い場所から拠点を起動させれば良いのね?」


「カタカタカタカタ」


「え~~どうやらその様です、拠点はアンデッドの気配を感知するので、アンデッドの数が多くなれば起動する仕組みになっているそうです」


 ミリカの質問に対して、スケルトンは詳細を語り、アレリオは翻訳して答える。



「じゃあ、俺達が行けば良いんだな?」


「カタカタカッコカカッ」


「はい、そうすればワープゲートが使える筈だと」


 今度は、ジョージの質問に対して、スケルトンは答え、アレリオが意味深な言葉を言った。



「ワープゲート?」


「ワープゲート・・・」


 ジョージとミリカ達は、面白そうなワードが出たなと思い、期待に胸を踊らせた。

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