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遺跡を調査する


「上陸しよう」


「そうよね」


 ジョージとミリカ達は仲間達を集め、馬車に荷物や物資を積ませる。


 それから、男連中がタラップを組むと馬車を次々と下船させる。


 遺跡の正面から、右側に物資と荷物を置く。


 左側には、馬車を並べて停車させる一行。



「次々と積み荷を下ろせ、暫くはここに滞在するかも知れないからな?」


「あれ、シャリルちゃん、ニウちゃん達は?」


「リーダー、お姉さま、あの塔の門の向こうから何やら不審な気配を感じます」


「あの塔の正面と裏側にもドアがあったし、裏手には大きなトンネルが有りました」


 ジョージは、遺跡の四つある四角い楼塔と同じ数だけある、階段から指示を出していた。

 その時、ミリカは姿が見えない二人を探して、キョロキョロと目を動かす。


 すると、シャリルとニウ達は背後から現れて、それぞれ遺跡を調査した結果を報告する。



「真ん中の塔に、裏側のトンネルね?」


 ミリカは階段から上を見上げて、中央の塔を見上げる。

 他の見張り用にある楼塔と違い、それだけは天井に届いている。



「・・・シャリルちゃん、ニウちゃん・・・行くわよ」


「はい、お姉さま」


「了解ですっ!」


 ミリカに率いられた、シャリルとニウ達。

 三人は、カッカッと階段を上がる音を立てて中央の塔に近付く。


 ジョージは、忙しそうに指示を出していたので、彼女が勝手な行動を行っている事に気づいていない。


 やがて、塔の側まで来た、ミリカ。

 彼女は、塔の取っ手が無い両扉に触れると、両扉の真ん中にある線が緑色に光り始めた。



「何かしら?」


「扉がっ!」


「開きます?」


 ミリカの後ろに控える、シャリルとニウ達を含む三人。

 彼女達は、扉が開いた事に驚き中の様子を見る。


 そこには何と。



「はっ!?」


 ミリカの眼前には、塔内部で四体もスケルトンが槍を構えている姿があった。



「なっ! なっ? 何、何なのよっ!」


「スケルトン、敵かっ!?」


「誰か来てぇーーーー!」


 驚いたまま目を丸くする、ミリカ。

 その後ろでは、シャリルがメイスを構え、ニウが大きな声で叫び仲間を呼ぶ。



「何だっ! 何だ、今ニウの声がしたぞ」


「シャルも居ないっ!!」


 階段を掛け上がり、ミリカ達三人の元に、ジョージとアレリオ達は走って来る。


 当然、他の仲間達も中央塔に続々と走って集まってくる。

 彼等は、スケルトンと対峙しながら何時でも戦闘できるように武器を構える。



「カッコカカッカッコカッココ」


「え、ようこそ? 皆様方だって?」


 右端に居たスケルトンは、カタカタと顎を動かすと何を喋ったのか、アレリオが翻訳する。


 その言葉を怪しんだ仲間達ではあるが、取り合えず、スケルトンに喋らせる事にした。



「カタカタ、カッコ、カッコ、カカタカタ」


「ええと、同じアンデッドの反応を関知したからゲートを開いた、さあ客人を歓迎するから一緒に来て欲しい?」


「・・・分かった、行ってみよう」


「良いの、怪しくない?」


 カタカタと顎を動かす、スケルトンの言葉を再び、アレリオが翻訳すると。


 ジョージは、歓迎を受けようと言い出した。


 しかし、やはり怪しくはないかと、ミリカが不安そうな表情を浮かべたが。



「大丈夫、コイツ等もアンデッド仲間さ、前にあったスケルトン見たいに歓迎してくれるよ」


「だと良いけど・・・」


 ジョージは大丈夫だと語ると、ミリカも渋々従って、スケルトン達の歓迎を受ける事となった。

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