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巨大海月との海戦は続く


「じゃあ早く行きましょう・・・ヌル、ヴィカ、私と下に来てよっ!」


「アレリオ、カブラル、お前達も俺と来いっ!」


 急いで兵器を用意すべく、仲間達に指示を飛ばす、ミリカとジョージ達。

 二人は、巨大海月を倒す兵器が保管されている武器庫にまで走る。



「はいっ! お姉さまっ!!」


「今、行きますっ!」


「リーダーに続けっ!」


「言われなくても」


 走り出した、ミリカの後を追い掛けて、名を呼ばれた、ヌルとヴィカ達も走り出す。

 それと同時に、ジョージの指示に従い、アレリオとカブラル達も彼を追って走り出した。



「私達は魔法兵器を運ぶわっ!」


「じゃあ俺達はクロスボウを持って来るからなっ」


 右舷甲板から階段を目指す、ミリカとジョージ達。

 二人は、それぞれ何の武器を運ぶかと相談する。


 そんな彼等が取った大胆な行動に、他の仲間達も気がつく。

 それから六人を援護しようと、巨大海月に対して、皆が一斉攻撃を加える。



「撃ちまくって惹き付ける」


『ドドドドドドドドドッ!』


「援護するわよっ!」


『ヒュッ!』


「リーダーとミリカ様から攻撃を剃らさなければっ!!」


 ニッケルハルパから無数の音波魔法を、ビョルンは射ち放つと。

 巨大海月の触腕に何発か当たって、一瞬だけだが動きを止めた。

 シニッカとリュージン達も、その攻撃に続いて矢を放ち、風魔法で注意を惹き付ける。


 シニッカが放った矢は、巨大海月の頭に突き刺さり、多少手傷を負わせる。

 リュージンが放った、風魔法も触腕の皮膚を切り裂いた。



 彼等が、後部甲板から援護射撃を開始する間、右舷甲板からも、アンデッド達は攻撃を加える。



「二人を邪魔させはしないわっ!」


「行かせはしないぞっ!」


「お前の相手は我々だ」


『パンッ!』


 ファビアンは、アダを振るい、触腕の先を切り落とし、マルセルは、雷撃魔法を連続で放つ。

 ファレドは、フリントロックピストルから銃弾を放つ。



「皆、有り難うなっ!」


「助かるわっ!」


 仲間達による援護の元。

 階段を掛け下りた、ジョージとミリカを含む六人は兵器の保管庫に向かってく。



『バタンッ!』


 保管庫の両扉を開いた、六人。

 彼等は急いで兵器を運ぼうと、三連魔導杖トリプル・マジックワンド、バリスタ・クアドロティスに近づく。



「よし、三人係りで運ぶぞっ!」


 保管庫の脇に並べてあった、カタパルトを早速運ぼうとする、ジョージ達は難なく三人で持ち上げる。


 ジョージは後ろを向いて、バリスタ・クアドロティスの正面台座を持ち上げる。


 後部の右側は、アレリオが。

 そして左側は、カブラルが。



「私達もっ!」


 三連魔導杖トリプル・マジックワンドを持ち上げようとした、ミリカ達。

 彼女達は、重たい魔法兵器を中々持ち上げられずに四苦八苦する。


 ミリカも、ジョージ達と同じように三連魔導杖の正面台座を持ち上げる。


 後部端の左右は、ヌルとヴィカ達が持ち上げる。



「お姉さまっ! 私も持ちますっ!」


「リーダー、僕も来たよっ!」


「助かるわっ! シャリルちゃん、端を持ち上げてっ!」


「ヴーク、バリスタ・クアドロティスは俺達だけで充分だ、お前は矢を持って来い、頼んだぞ」


 そこに現れた、シャリルとヴーク達。

 彼等の登場に、ミリカとジョージ達は礼を言って、指示を出した。

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