表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
551/683

巨大海月との死闘


『ドンッ!!』


「うわっ!」


「きゃっ!?」


 振り下ろされた瞬間、巨大な触腕は船を叩きつけて、太鼓を叩いたような大きな音を立てた。



「危ねぇ~~? これでも喰らえっ! お返しだ、ダークボール、ダークボール」


 烏賊イカの刺身みたいな白い触腕を何とか回避した、ジョージ。

 寸での所で、攻撃を交わした彼は右手をかざして、巨大海月を狙い頭に向けて暗黒魔法を放つ。



『バチュッ! バチュッ!』


 暗黒魔法による黒球は、一発は見事に巨大海月の頭端に当たる。


 もう一発は、頭の中心付近に命中した。


 その攻撃が当たった事により、痛みからか、怒りからかは分からないが。

 巨大海月は暴れだし、何本もの触腕を激しく、メチャクチャに振り回した。



『バンッ! ・・・バンッ! バンッ!』


「あっ! 暴れやがったぞ、この海月」


「クラーケン成らぬ、海月だけにクラーゲンって訳?」


 伸ばしたり、叩いたりと、触腕を彼方此方に、ブンブン振り回す巨大海月。

 その様子は、大変危険で迂闊に攻撃出来そうになかった。


 その触腕を見た、ジョージは危ないと思い。

 ミリカは、何故か下らない事を言い出した。



「あっ? ・・・コラーゲン? ・・・」


「下らない事言って無いで、早く何とかしなさいって・・・えっ?」


 わざと聞き間違えて、ボケをかました、ジョージだったが。

 またも何故か言い出しっぺのミリカが、ブチギレて。



「うわあああぁぁぁぁーーーーー!」


「あわわわわわわわわ~~~~~~」


 ジョージ、ミリカ達の真上に巨大海月から触腕が伸び、一気に振り下ろされた。



「やべっ! 矢部っちFC」


「また馬鹿な事をっ!」


 そう言いながら、ジョージとミリカ達は剣を抜き取り、深々と頭上から迫った触腕に突き刺す。


 二人に与えられた、突然の鋭い痛みに巨大海月はまたも暴れだす。

 奴は、二人が刺した剣を抜き取ろうと、触腕を持ち上げた。



「何とか助かった・・・」


「そのようね?」


「うわっ! 何だこりゃあ? 船が叩かれてるから来て見りゃあ」


 何とか、命からがら触腕攻撃を切り抜けた、ジョージとミリカ達の前に援軍として、カブラルが現れた。



「デカイ奴が来たとは思ったが、まさかジャイアント・ゼリーフィッシュが来たとはっ!?」


 カブラルは、巨大海月の名前を出したと同時に素早く動く。

 彼は、ブランダーバスの照準を合わせると、即座に引き金を引いた。



『ドォンッ!』


 発射された、無数の黒い粒弾。

 それは、巨大海月ジャイアント・ゼリーフィッシュの頭に当たるが、ダメージを与えた気配はなかった。



「噂には聞いていたが、本当に通常の攻撃が効かないんだな?」


 散弾が効かなかった事実に驚きながらも、冷静さを失わず。

 カブラルは、次にどんな攻撃を仕掛けようかと思案した。



「カブラル、アイツは通常攻撃が効かないって本当かっ?」


「リーダー、全く効かない訳じゃあないんですが、特定の攻撃や強力な一撃を叩き込んでやらなければ奴は倒せません」


 ジョージの質問に対して、詳しく説明した、カブラル。

 それから彼は次弾を装填して、取り合えず再び攻撃しようとした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ