表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
546/683

朝方のまだ明るくない時間帯から襲撃、フライングシャークの登場っ!?


「サンダーショット」


『バチィッバチッバチィッ!』


 マストの見張り台から後部甲板に向けて、雷撃魔法を乱発する、マルセルだったが。

 それ等は、甲板の床に当たって焦げ跡を作ってしまう。



「おい、マルセルッ! 誤射したら危ないし、床に当たって板を破壊したら大変だから、奴等が跳び跳ねている時を狙えっ!」


 フライングシャークは、海から姿を現し、ピョンピョンと海から跳び跳ねては後部甲板に落下してくる。

 その姿に、ジョージはそこを狙えと上を向いて、マルセルに伝える。



「皆もなるべく射撃系の武器は使わないで、どうしても使うにしても宙に向けてね、それから全員抜刀っ! 白兵戦に備えてっ!?」


 後部甲板上を駆け抜けながら、鞘からレイピアを抜き取った、ミリカ。

 彼女は、直ぐに一匹フライングシャークを仕留めようと、目玉に切っ先を刺し込む。


 その攻撃を受けた、フライングシャークは力なく動かなくなるが。

 今度は、別の一匹が跳びはねながら彼女に狙いを定めて、頭に噛み付かんと迫る。



『ザパァッ!』


「しまったっ!?」


『ドンッ』


 僅かな隙を突いてきたフライングシャーク。

 奴の口に、頭を丸噛じり取られそうになるミリカだが。

 そこに何処からか、銃弾が飛んできた。



「お姉さまっ! アタシが援護するよっ!!」


 フライングシャークは、その一撃で右目上を撃ち抜かれて甲板上に落ちる。

 今奴を狙撃した、ファビアンはミリカに勝ち誇った笑みを向けた。



「有り難う、ファビアン♥」


「えへへっ♥」


「二人共、ぼーとしてないでっ! 次が来ますよっ!!」


「また来たよっ!」


 戦場と化した後部甲板にて、仲良く笑顔を向け合う、ミリカとファビアン達。


 そんな二人を他所に、シャリルはメイスを振るいフライングシャークを追い払う。

 ヴークは、スリングショットから石を放ち、船縁から顔を出した、フライングシャークを一匹仕留める。



「しつこい奴等だぜっ!」


「邪魔だっ!」


 ジョージも右手を斜め上に向け、空飛ぶ、フライングシャークに向けて暗黒球を放つ。

 ファレドも、テレクを突き出し、フライングシャークを牽制する。



「鮫料理にしてくれるわいっ!」


「これなら大丈夫、アイスビーム、アイスビームッ!」


 リュージンは偃月刀を振り回して、フライングシャークの首を跳ねると同時。

 もう一匹も胴を切りつけ、二匹纏めて息の根を止めた。


 師匠に続いて、氷結魔法は甲板の床を凍らせるだけで傷付けないだろう。

 と判断した、キャロルは連続で氷結魔法を乱発する。

 

 乱発した魔法が当たらずとも、甲板上を蛇のように頭を振って進む、フライングシャーク達。

 奴等は気圧され、その攻撃を避けるため若干だが攻撃頻度が下がった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ