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食堂での料理は美味しい~~


 並べられた料理は。



 ベーコンの載せられた皿。

 タラのムニエル。

 〆ロールモップ


 ーー等が並び、それに加えて、ラベンダーティーが添えられていた。



「このムニエルはバターの味がするな?」


「ニシンは甘酢の味がするわよ♥」


「ベーコンも美味いなぁーー」


「ラベンダーティーは落ち着くわぁ」


 ビョルンはムニエルの味に満足し、ニウも鰊を美味しく頂き、二人とも幸せに包まれる。


 ヴークはバクバクとベーコンを食べ、ヴィカもカップに注がれた、ラベンダーティーを静かに啜る。



「これだけ、道具や食料があるなら商売を始められるかもな?」


「商売をねぇ? ・・・確かに商品は沢山有るし、行商人の振りをすれば街道や町は通りやすいかな」


 ジョージとミリカ達は、大陸に到着してから何をするか。

 二人で、色々と計画を話し合い、人間が住む町や村の事を考える。


 やはり、アンデッド達も補給の事などを考えると、町や村に立ち寄る時も有るだろう。


 そういった場合、やはり女性アンデッド陣の変装による潜入工作&交渉による役人を説得する。

 ーー等々、それ等のスパイ活動も必要になってくるだろう。



「その時は頼むな?」


「分かってるわよ」


 ジョージとミリカ達は、呟きながらカップのラベンダーティーを口に含んだ。


 こうして、平穏に包まれた雰囲気の中、食事を終えた彼等は食堂から分かれて出ていった。


 その後、アンデッド達は寝室でハンモック上にて安らかに寝ていた。

 その時、見張り台に着いていた、マルセルは甲板に何かが乗り上がるのを見つけた。


 マストの最上部に設けられた、紙コップ型の見張り台。

 そこから、下を覗いた彼には海洋性の魔物が暴れている様子が見える。


 その魔物は、一見すると鮫に見えるようだが。

 激しく尾を振り回し、地を這うように、後部甲板を蛇のごとく頭を左右に振って進む。



「大変だ、皆に知らせなくては!?」


『カンカンカンカン』


 頭上に下がっている、前後二つに垂れ下がる黒い鐘。

 その内、後部甲板側にある紐を思いっきり、マルセルは引っ張る。


 連動した、二つの鐘は五月蝿い金属音を鳴らす。



「!? ・・・何だっ何なんだよっ!?」


「いったい何が?」


 寝室のハンモックで暢気に寝ていたファビアンとファレド達。


 彼等は目を覚まして、素早く銃を手に取る。



「敵襲かっ!!」


「海の魔物が出現したのかもっ!」


 食堂で、仲良くグラスに注いだ赤ワインを味わっていた、アレリオとシャリル達。

 二人も、鐘の音が報せる警告音に気付き、急いで甲板に向かう。



「何だってんだよ?」


「人が気持ちよく寝ていたのにぃ~~?」


 甲板に出た、ジョージとミリカ達は何が起きたんだと辺りを確認するのだが。



「サンダーショット、リーダー、ミリカ様、敵は後部甲板ですっ!」


「分かった、マルセル」


「今行くわよーー!」


 マルセルは、二人に敵の位置を知らせると。

 両手に構えた、ビッグブラシを後部甲板に向けて雷撃魔法を放つ。


 彼による援護下で、ジョージとミリカ達は後部甲板で暴れ回る鮫の群れに向かって走って行った。

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